全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.06 9月25日 鈴鹿
RACE DATA
■大会名称:2005全日本ロードレース選手権第6戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2005年9月25日(日)
■会場:鈴鹿サーキット(5,821Km) ■観客:15000人
■気温:24.4度 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■周回数:17周 ■参加台数:51台 ■出走台数:44台
■PP:秋吉耕佑 (スズキ/2分08秒479)
■FL:伊藤真一 (ホンダ/2分09秒671)
REPORT
YZF-R1の中冨、アクシデントから復帰し12位でゴール
9月25日(日)の決勝に向けて行われた23日(金)の合同走行で、YSP&PRESTOレーシングの中冨伸一(ヤマハYZF-R1)は2分8秒616のトップタイムを記録。この2分8秒台は今大会でチームが目標にしていたタイムで、マシンのセットアップが順調に仕上がっていることを示した。「気候が少し涼しくなって、エンジンやタイヤにかかる負担が軽減された」(中冨)というのが好タイム記録の大きな要因。
翌24日(土)の公式予選で、中冨は2回目のセッションで2分8秒686を記録。総合では秋吉耕佑(スズキ)、伊藤真一(ホンダ)に次ぐ3番手となったが、コンスタントに2分8秒台を記録できるようになり「決勝では、いいレースができると思う」(中冨)と、自信をうかがわせる。
25日(日)の決勝レースは、最終コーナーから第1コーナーに向けて強風が吹き荒れるというコンディション。こうしたなか、17周にわたるレースのスタートが切られたが、第1コーナー進入の際、中冨の直前にいた亀谷長純(ホンダ)がハイサイド気味に振られ、これを避けようと中冨は大きくコースアウトしてしまう。
転倒は免れ、レースに復帰したものの、これにより最下位からの追い上げを余儀なくされた中冨。トップグループでは、伊藤が3周目に首位に立ち、その後、独走で今季4勝目をマークしたが、中冨も一周ごとに着実に順位を挽回し、ポイント圏内の12位でチェッカー。実に32人を抜き去ってのポイント獲得であった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | ホンダドリームRT | Honda | 37'01.300 |
2 | 山口 辰也 | ホンダドリームカストロールRT | Honda | 37'05.259 |
3 | 辻村 猛 | F.C.C.TSR | Honda | 37'05.444 |
4 | 松戸 直樹 | モリワキMOTULタイガーレーシング | Honda | 37'15.659 |
5 | 出口 修 | DyDo MIU Racing | Honda | 37'16.078 |
6 | 渡辺 篤 | ヨシムラスズキジョモスリクソン | Suzuki | 37'19.850 |
7 | 亀谷 長純 | チーム桜井ホンダ | Honda | 37'20.886 |
8 | 秋吉 耕佑 | ヨシムラスズキジョモスリクソン | Suzuki | 37'21.885 |
9 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 37'25.392 |
10 | 小西 良輝 | プレクサス&HARC-PRO. | Honda | 37'38.997 |
11 | 中須賀 克行 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 37'42.052 |
12 | 中冨 伸一 | YSP&PRESTOレーシング | Yamaha | 37'46.201 |
13 | 今野 由寛 | Moto Map SUPPLY | Suzuki | 37'51.821 |
14 | 須貝 義行 | TeamPanteraPLOT | Honda | 37'58.654 |
15 | 八木 孝弘 | 伊藤RACING GMDスズカ | Yamaha | 38'19.584 |
16 | 名倉 嘉一 | ホンダ浜松エスカルゴ | Honda | 38'19.629 |
17 | 西嶋 修 | BEETMOTULRACING | Kawasaki | 38'29.589 |
18 | 梨本 圭 | ケンツG ZOX | Suzuki | 38'29.922 |
19 | 川瀬 裕昌 | WINS FACTORY | Suzuki | 38'30.749 |
20 | 森井 威綱 | 赤い3輪車レーシングクラブ | Honda | 38'31.486 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | Honda | 110 |
2 | 辻村 猛 | Honda | 82 |
3 | 山口 辰也 | Honda | 79 |
4 | 柳川 明 | Kawasaki | 76 |
5 | 中冨 伸一 | Yamaha | 70 |
6 | 松戸 直樹 | Honda | 56 |
COMMENT
中冨伸一選手談(決勝12位)
「鈴鹿サーキットで目標にしていた2分8秒台を、金曜日の合同走行でマークできたので幸先はよかったのですが、こういう結果が待っているとは想像もしていませんでした。前戦のSUGOに続いて、マシンの感触などはとてもいいのですが結果に結びつかないので、次戦の岡山国際では流れを変えたいと思っています。焦っているわけではないのですが、とても悔しいです」
高橋テクニカルディレクター談
「鈴鹿サーキットで目標にしていた2分8秒台を記録できたので、手応えは十分だったのですが、レースはとても残念な結果になってしまいました。全日本ロードレースは、残り2レースとなりましたが、改めて気持ちを入れ替えるとともに、スタッフ一丸となって好結果に結びつけたいと思っています」
新村耕三監督談(YSP静岡中央代表取締役)
「時代の変化とともに、最近はピッグスクーターが人気ですが、レースはモータースポーツの柱でなければなりませんね。今回は、お客さんにロードレースを知ってもらう絶好の機会だったと思っています。私自身、久しぶりのサーキットですが、ここに来ると、やはりレースの楽しさや興奮を肌身に感じます。この感覚を若い方にもどんどん伝えていきたいですね」