モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 4月6日 オランダ
RACE DATA
■2008モトクロス世界選手権第1戦オランダGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2008年4月6日(日)
■会場:ファルケンスワード
■周回数/ヒート1=17周、ヒート2=17周
■天候:晴れ ■観客数:26,000人
REPORT
フィリッパエルツとコピンズ、総合5位と7位
開幕戦のオランダGPでヤマハ・モンスター・モトクロス・チームのD・フィリッパエルツとJ・コピンズがそれぞれ総合5位、総合7位に入った。
決勝日は晴天に恵まれたが寒風が吹き35分プラス2ラップの両ヒートは、選手にとって体力が試されるレースになる。第1ヒート、フィリッパエルツは好スタートを決め、一時2位を走行するが、コピンズと接触して4番手まで後退。コピンズの方はコンスタントに周回を重ねる。チームメイトのふたりはランデブー走行を重ねるが、3番手を狙ってフィリッパエルツがプッシュしてコピンズに並びかけた時、またもふたりは絡みコピンズは6位まで後退、そのままゴールとなった。フィリッパエルツはラスト2周で周回遅れに阻まれた形となりS・ラモンに先行を許し4位。第1ヒートを制したのはK・デディッカー(スズキ)だった。
第2ヒートでもコピンズとフィリッパエルツは、多くのラップを前後して走行。終盤になると、フィリッパエルツはコピンズを抜き6位に上がり、そのままゴール。コピンズは7位となった。またヤマハのK・グンダーセンは土曜日に左ひざを負傷。じん帯を切っている疑いがあり検査のために帰国。サーキットでのレントゲン撮影では前後どのじん帯か依然不明だ。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | K・デディッカー | BEL | Suzuki | 40'34.767 |
2 | M・ナグル | GER | KTM | +0'07.745 |
3 | S・ラモン | BEL | Suzuki | +0'38.467 |
4 | D・フィリッパエルツ | ITA | Yamaha | +0'38.772 |
5 | M・プリエム | BEL | Kawasaki | +0'55.614 |
6 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | +0:57.506 |
7 | K・ストライボス | BEL | Kawasaki | +0'58.590 |
8 | M・ド・ルーバー | NED | Honda | +1'22.566 |
9 | K・ネメス | HUN | KTM | +1'31.608 |
10 | B・マッケンジー | GBR | Honda | +1:40.716 |
11 | T・レオク | EST | Kawasaki | +1:45.295 |
12 | A・レオク | EST | Yamaha | +1:56.711 |
13 | B・ヴェーフーベン | NED | Kawasaki | -1 Laps |
14 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Suzuki | -1 Laps |
15 | M・ブラウン | USA | Honda | -1 Laps |
16 | S・プーセル | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
17 | A・ピローネン | FIN | Suzuki | -1 Laps |
18 | P・ルネ | FRA | Suzuki | -1 Laps |
19 | M・シファー | GER | KTM | -1 Laps |
20 | A・サルビーニ | ITA | Suzuki | -1 Laps |
22 | L・フレイバーグス | LAT | Yamaha | -1 Laps |
24 | L・レオンス | FRA | Yamaha | -1 Laps |
30 | W・サリス | NED | Yamaha | -2 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | K・デディッカー | BEL | Suzuki | 40:21.042 |
2 | B・マッケンジー | GBR | Honda | +0:08.194 |
3 | J・バラガン | ESP | KTM | +0:17.689 |
4 | S・ラモン | BEL | Suzuki | +0:26.506 |
5 | M・ナグル | GER | KTM | +0:30.358 |
6 | D・フィリッパエルツ | ITA | Yamaha | +0:57.488 |
7 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | +1:05.791 |
8 | M・プリエム | BEL | Kawasaki | +1:16.539 |
9 | K・ネメス | HUN | KTM | +1:28.810 |
10 | A・レオク | EST | Yamaha | +1:36.497 |
11 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | +1:44.295 |
12 | M・シファー | GER | KTM | +2:01.241 |
13 | M・ブラウン | USA | Honda | +2:24.816 |
14 | K・ストライボス | BEL | Kawasaki | -1 Laps |
15 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | -1 Laps |
16 | L・フレイバーグス | LAT | Yamaha | -1 Laps |
17 | A・ピローネン | FIN | Suzuki | -1 Laps |
18 | A・キオディ | ITA | TM | -1 Laps |
19 | M・ヴァン・ダエル | BEL | Suzuki | -1 Laps |
20 | B・ヴェーフーベン | NED | Kawasaki | -1 Laps |
28 | L・レオンス | FRA | Yamaha | -2 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | K・デデッカー | Suzuki | 50 |
2 | S・ラモン | Suzuki | 38 |
3 | M・ナグル | KTM | 38 |
4 | B・マッケンジー | Honda | 33 |
5 | D・フィリッパエルツ | Yamaha | 33 |
6 | M・プリエム | Kawasaki | 29 |
7 | J・コピンズ | Yamaha | 29 |
10 | A・レオク | Yamaha | 20 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Suzuki | 50 |
2 | KTM | 42 |
3 | Honda | 35 |
4 | Yamaha | 33 |
5 | Kawasaki | 29 |
6 | TM | 3 |
COMMENT
D・フィリッパエルツ選手談(4位/6位:総合5位)
「ハッピーだというべきなのだろう。初のGPで、僕はいいスピードで走れたし、マシンのフィーリングも良かった。第1ヒートはナーバスになり、何度か小さなミスも冒した。でも、トップグループを走れたのは良かった。途中転倒しそうになりバランスを崩したときがあり、それで大幅にタイムをロス。その後ハードにプッシュしたが、ゴーグルに砂が入って大変だった。それでコピンズに衝突してしまった。アウト側に行こうと思ったのにラインのないところに行ったのだ。3位に入りたかったが、ピローネンにブロックされて失速した。最終ラップに入ったところでラモンに抜かれた。自分の目標は5位以内に入ることだったので4位なのだから満足。
第2ヒートのスタートは良かったが2コーナーで渋滞にはまり順位を落とした。コピンズの後ろに追いついたが、彼を抜くのにエネルギーを消耗。今度は彼と絡むのを避けたかったので注意して走った。抜いたときには、もう体力的には尽きたという感じだった。今回のポイント獲得には満足。2位からそれほど離れていないし、開幕戦としてはかなり良いと思う」
J・コピンズ選手談(6位/7位:総合7位)
「今回はいいフィーリングで迎えられた訳ではなかった。自分は自分のことを準備万端でレースに臨む選手と思っているが、今回は準備が出来ていなかった。怪我をしていたので、選択の余地はなかった。足の骨に添え木をして参加してこの成績だから凄いと言えるだろう。でも第1ヒートのデビッドとの接触は参ったよ。あそこから挽回するエネルギーは残っていなかったよ。ただ、ああいうことも起り得ること。再来週のスペインGPではもっと楽に行けるはずだし、ポルトガルに行くまでには自分の望むレベルに近づくはずだ」
M・ラスパンティ、チーム監督談
「コピンズに関してはとても喜んでいる。1週間前までレースできるかどうかわからなかったのだから。3位に入れたはずだったが、デビッドとの接触は不運な出来事だった。第2ヒートも良かった。これは正直言って勝利を得たようなもの。この3週間、彼はほとんど走り込むことが出来なかったのだから。デビッドは第1ヒートではかなりナーバスになっていて、ジョシュを抜いた時には疲労しているようだったが、彼にとって悪いGPではなかった。2人とも次の数戦で良くなると思うし、スペインではトップ3に入れるだろう」
K・グンダーセン選手談
「がっかりしているが、以前もこういうことは経験しているしこれもレース。転倒はしたわけではなくて、着地の角度の問題だった。レントゲン写真ではダメージが写し出されていたが、どの程度の負傷なのかまだ正確には分からない。じん帯だけなら、それほど大変なことではないと思う」