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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月12日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:第9戦ドイツGP
■開催日:2015年7月11日(土)予選結果
■開催地:ザクセンリンク/ドイツ
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度 ■路面温度:36度
■PP:M・マルケス(1分20秒336/ホンダ)

REPORT

ロレンソがフロントロウを獲得!

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソが予選3位を獲得。チームメイトのV・ロッシもフロントロウを狙っていたが、わずかに届かず6位となった。

ロレンソはいつものように、真っ先にコースに飛び出し、最初のアタックで早々に1分21秒481の記録で2位に浮上した。しかしその後はタイムを更新できないまま、残り8分でピットに戻りリアタイヤを交換、2分後にコースに復帰した。この間に一旦は6位まで後退したものの、1分21秒台の壁を破る1分20秒921をたたき出して再び2位へ浮上。さらに自己ベストを更新しようと3ラップにわたってトライしたが、記録更新はならないまま3位で予選セッションを終了した。トップとの差は0.585秒。

一方のロッシもスタートのシグナルとともに早々にコースイン。1ラップ目で6位につけたあと、全体のペースが上がってくると7位へ後退。しかし全長の短いザクセンリンクではさらに3ラップのトライが可能となり、そのなかで1分21秒364までタイムを更新して3位へと浮上した。

6分半を残してピットイン。素早くタイヤを交換してコースに戻り、最後のアタックを開始したが順位では4位へ後退。しかし、あきらめずに2ラップ目のアタックでは1分21秒220へと更新し、再び3位へ浮上した。このまま3位をキープしてフロントロウを確実にしたいところだったが、セッション終盤で3人のライバルがタイムを上げ、ロッシは6位へと後退。トップとの差は0.884秒だった。

エスパルガロ、スミスともに3列目から決勝

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロが予選8位を獲得。エスパルガロはウイーク2日目の今日も引き続きマシン・セッティングの向上に取り組みながら、フリープラクティス第3セッションで10位を獲得してQP2へ進出した。セッションスタートと同時にギアを入れ、上位グリッドを目指してプッシュ! 周回ごとに順調にペースを上げていき、1分21秒274のベストラップを記録すると8位に浮上した。セカンドロウまでわずかに0.054秒という接近戦。明日は難しいこのコースで少しでも順位を挽回し、トップ・サテライトの座を目指す。

エスパルガロのチームメイトであるB・スミスは3列目の最後の位置を確保。フリープラクティス第3セッションではハイペースを見せて5位を獲得。これでQP2へ進出し、タイムアタックに臨んだ。ところが1ラップを走り終えたところでハイサイドをおこして危うく転倒というところ。これでシールドが破損したため、ピットインして修理を余儀なくされてしまった。このアクシデントにもかかわらず、すぐにコースに復帰してアタックを続け、あと1ラップというところで1分21秒329の好タイムをマークして9位。明日は9戦連続のトップ8を目指してグリッド3列目に並ぶ。2列目との差はコンマ1秒。 

バズが予選20位からザクセンリンクの決勝へ挑む

ザクセンリンクで初めてのレースに臨むAthinà Forward RacingのL・バズが、1分22秒394のタイムを記録してオープンクラス4位。明日の決勝はグリッド20位からスタートする。決勝用セッティングでも好調なペースを見せており、明日は上位のライダーとバトルすることが目標となる。

一方のC・コルティは総合25位に留まったが、バズと同様、強気な姿勢は失っていない。8ヵ月ぶりにレースに復帰したコルティは、ウイーク2日目を迎えて大幅に進化。ラップタイムでは1分23秒374をした。これからデータを分析することでマシン・セッティングをさらに調整し、万全の状態で決勝に臨む。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'20.336
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'20.628
3 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'20.921
4 A・イアンノーネ Ducati Team Ducati 1'21.029
5 Y・ヘルナンデス Pramac Racing Ducati 1'21.115
6 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'21.220
7 A・エスパルガロ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'21.239
8 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'21.274
9 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'21.329
10 C・クラッチロー CWM LCR Honda Honda 1'21.409
11 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'21.503
12 M・ビニャーレス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'21.796
13 H・バルベラ Avinta Racing Ducati 1'21.628
14 S・レディング Estrella Galicia 0.0 Marc VDS Honda 1'21.632
15 D・ペトルッチ Pramac Racing Ducati 1'21.760
16 A・バウティスタ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'22.049
17 A・デ・アンジェリス Octo IodaRacing Team ART 1'22.195
18 J・ミラー CWM LCR Honda Honda 1'22.225
19 N・ヘイデン Aspar MotoGP Team Honda 1'22.362
20 L・バズ Athinà Forward Yamaha Yamaha 1'22.394
21 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Ducati 1'22.441
22 青山博一 AB Motoracing Honda 1'22.543
23 E・ラバティ Aspar MotoGP Team Honda 1'22.693
24 M・ラバティ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'22.947
25 C・コルティ Athinà Forward Yamaha Yamaha 1'23.374

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(予選3位/1分20秒921)

「このコースではいつも苦労しているから、今年は3位を獲得できてとても良かったよ。ヤマハにとって決して楽なコースではないし、僕のライディング・スタイルにとっても難しい場所。それでも今回は最善を尽くして、このような好タイムを記録することができたんだ。最初のアタックではあまり上がらず6位。これには満足できなかったが、2回目のトライで大幅に更新した。これでポールポジションに近づくことができたと思ってうれしかったんだけれど、トップの1分20秒336という記録を見たとき、今日はとてもかなわないと悟ったよ。ワンラップの速さでは、ライバルたちのほうがずっと上だったんだ。決勝でもマルケスについていくのは簡単なことではないだろう。でもレースではどんなことも起こり得る。ベストを尽くし、スタートから速さを追求していく」

V・ロッシ選手談(予選6位/1分21秒220)

「明日の決勝を、もっと前でスタートしたいと思って頑張った。調子は決して悪くなかったからね。1分20秒台後半まで行けると思っていたんだけれど、残念ながらいくつかミスもあってパーフェクト・ラップができなかったんだ。そういうわけで順位には満足できなかったけれど、2列目につけることができたし、大きく離されたわけではないし、僕自身のペースもとても良い。ユーズド・タイヤでもハイペースをキープすることができるので、あとは小さな問題を修正しながら少しでも改良して明日に臨めるよう努力するよ。今日のペースを見る限り、マルケスがとても強く、ペドロサが僅差でそれに続く。そのあとが僕とホルヘで、僕らはとてもよく似ている。ホルヘと戦い、良いレースを展開しながら彼の前でのゴールを目指す。そしてポイントを多く獲りたい」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「オーバーテイクの難しさを考えて、フロントロウ獲得が今日の目標だった。ふたりのペースと、ここまでのチームの仕事ぶりには満足しているが、まだもう少し改善の余地が残っていると思っている。今晩の作業のなかで、あともう一歩、前進し、それを明日のウォームアップで試したい。厳しい戦いになるだろうが、我々は今回も、好成績をおさめることができると信じている」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(予選8位/1分21秒274)

「今日の結果にとても満足。厳しい戦いになるだろう明日の決勝に向けて準備ができたと感じている。フリープラクティス第4セッションではついに、パフォーマンス向上の方法が見つかり、ユーズド・タイヤを装着したときの決勝用セッティングも非常に安定していた。このことが自信とエネルギーを与えてくれたので、予選も順調に走り切ることができたと思う。バレンティーノとも同グループと言え、つまり2列目までわずか0.054秒という僅差。それでもソフト・コンパウンドのタイヤを履いていたオープンクラスのライバルが3人も前にいるという状況だ。明日の目標は、シーズン前半戦を好成績で締めくくることと、ランキングを上げること」

B・スミス選手談(予選9位/1分21秒329)

「今日の予選結果にはちょっとがっかりだったけれど、明日の決勝については楽観していて、きっとうまくいくと信じている。最初のラップでマシンがスライドしたことが、予選の戦いに影響してしまったことは確か。タイヤの最初の1セットはアドバンテージを活用できないまま無駄にしてしまったからね。それにそのあとはナーバスになってしまい、とくに最終ラップでは最後のセクションでかなり遅れてしまったんだ。目標にしていたフロントロウか2列目から大きく離されてしまったわけではないものの、結局は6位でなくて9位だったのだから悔しさが残るよ。でもコースのイン側からのスタートは、ここではおそらくアドバンテージになるだろう。それに加えて、決勝用セッティングでは良いペースで走れていて、マシンにも自信がある。このコースはタイヤの消耗が激しいので難しい戦いになるだろうが、チャレンジへの準備はできている」

Athinà Forward Racing
L・バズ選手談(予選20位/1分22秒394)

「期待していたような展開にはならなかった。コースが非常にテクニカルなので、最初のラップでちょっとしたミスをしてしまったんだ。全体的なペースは非常に順調なので、明日はバルベラに近づいてオープンクラスのトップを競り合いたい」

C・コルティ選手談(予選25位/1分23秒374)

「マシンのフィーリングがどんどん良くなってきた。今日の走りにも満足できたよ。セッションごとにラップタイムを更新することが目標だったので、それを実現できてうれしいよ。順調にアタックをしているときに、最終コーナーでちょっとしたミスをして遅れてしまった。それさえなければ、もっと上へ行けたと思う。かつての感覚が少しずつ戻ってきたので、今は決勝に自信を持って臨めそう。チームのみんな、エンジニアたちの献身的なサポートに感謝している。これからまたデータを分析し、決勝に備える」

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