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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 5月19日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦フランスGP
■開催日:2013年5月18日(土)予選結果
■開催地:フランス/ルマン(4.180km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:16度 ■路面温度:21度
■PP:M・マルケス(1分33秒187/ホンダ)

REPORT

J・ロレンソ&YZR-M1が予選2位、フロントロウを獲得!

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが予選2位を獲得し、フロントロウからのスタートが決定。トップとの差はわずかに0.030秒だった。ロレンソは15分間の予選セッション序盤でトップに立っていたが、残り8分の時点でM・マルケスに逆転された。セッション終盤、ほとんどのライダーが同時にピットインし、タイヤを履き換えて最後のアタックに臨んだ。ロレンソは最終ラップの第2セクションで2度、ポールタイムを上回ったが、最終タイムではマルケスに届かなかった。

一方、フリープラクティス初日は好調ぶりを発揮したV・ロッシ。2日目の今日は、気温が低くなったことからマシン・セッティングに手間取り、思うようにタイムを伸ばすことができなかった。ベストタイムは1分34秒009に留まり、ポールタイムから0.822秒差の8位。決勝は3列目からのスタートとなった。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローが、劇的な展開のなかで懸命の走りを見せて予選4位を獲得。クラッチローはフリープラクティスで激しく転倒。赤旗が出されて医療スタッフがコースに入る事態となったにも関わらず、その後サーキット内のメディカル・センターでチェックを受けるとすぐにコースに戻ってきた。そして痛みを堪えて走行を続け、予選3位がほぼ確実かに見えた矢先にA・ドビツィオーゾが0.006秒上回り、クラッチローは4位となった。

チームメイトのB・スミスは今日も、冷静に集中力を維持して着実に進化。順調にタイムを上げて第2予選セッションに進んだ。ほとんどのライダーがタイヤ交換のためにピットに戻って来るなか、ブラッドリーはコースに留まり走行を続けた。その結果、1分34秒222まで更新してグリッド9位を獲得。ポールタイムからは1秒、8位のロッシからはわずかに0.213秒という大健闘。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'33.187
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'33.217
3 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'33.603
4 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'33.609
5 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'33.634
6 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'33.639
7 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 1'33.984
8 V・ロッシ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'34.009
9 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'34.222
10 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'34.242
11 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'34.754
12 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'35.086
13 A・イアンノーネ Energy T.I. Pramac Racing Team Ducati 1'35.062
14 M・ピロ Ducati Test Team Ducati 1'35.228
15 H・バルベラ Avintia Blusens FTR 1'35.714
16 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'35.770
17 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'36.221
18 K・アブラハム Cardion AB Motoracing ART 1'36.271
19 C・コルティ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'36.330
20 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 1'36.596
21 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda 1'36.714
22 L・ペセック Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'36.768
23 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART 1'36.961
24 青山博一 Avintia Blusens FTR 1'37.523

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選2位/1分33秒217/9周)

「ペースはとてもいいよ。前回のヘレスでは、2周もしたら3、4周目からはもう同じペースをキープすることができなかった。今回はマシンも好調で、楽にコンスタントな走りができるんだ。パーフェクトラップを目指して、まぁまぁうまくいったんだけれど、マルクのほうがわずかに速かったということ。明日は、もしも雨が降ってしまったらどうなるかわからない。だって一度も走っていないからね。去年はウエットでうまくいったけれど、状況は毎年変わるから。もちろんドライを願っているけれど、もしも雨なら、ミスさえしなければポイントを挽回できるチャンスになるかもしれない」

V・ロッシ選手談(予選8位/1分34秒009/9周)

「昨日のようにはうまくいかなかった。午前中のセッションではリアタイヤが思うように動いてくれず絶不調。原因がまったくわからなかったので、午後も同じセッティングを使いたかった。実際、午後はそれほど悪くなかったので、やはりタイヤに問題があったようだ。決勝用セッティングではリズムもペースも順調。ただロレンソ、マルケス、ペドロサのほうが速いというわけ。他のレース同様、予選セッションでは自分のやりたいことができる。そこでさらにプッシュしていくとマシンに問題が出るんだ。ライバルたちは新品タイヤのグリップを使ってタイムを上げ、僕は3列目に留まった。リズムは悪くないので、問題を解決して明日に賭けたい」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「予選はとてもエキサイティング。午後のフリープラクティスではリズムがとても良かったが、予選セッションになると、雨が近づいてきていることもあって気温が下がり、また安全性の面でも思っていたほど楽ではなかった。それでもラップタイムは33秒2ととても良くて、33秒1のマルクにわずかに届かなかっただけ。明日の決勝はフロントロウからスタートすることができるので期待している」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「0.030秒差でポールポジションを逃したのは残念。でもペースは非常に素晴らしい。しかもホルヘはフリープラクティスのなかでロングランを行っており、決勝の準備は万端整ったと言えると思う。バレンティーノのほうは、彼の期待通りにマシンを作り上げることができなかった。データの分析を続けて、明日のウォームアップがドライになってくれれば適切なセッティングを見つけたい。彼は素晴らしいファイターだ。3列目スタートは確かに厳しいが、彼なら不可能など何もない」

C・クラッチロー選手談(予選4位/1分33秒609/9周)

「大変な展開だったから、4位という結果にがっかりするわけにはいかないね。今回もまた厳しい状況になり、フリープラクティスでの転倒がそれをさらに悪化させてしまった。ウイークのスタートからずっと、いくつかの個所で悩まされていて、今日もまだ完璧ではなくセッティングに自信が持てない状態。だから今夜もこのまま作業を続けなければならない。転倒の痛みもひどくて、メディカル・スタッフによれば右足に小さなひびがあるようなんだけれど、それだからと言って、モンスター・ヤマハ・テック3チームにとってとても大切な明日のレースで、100%を尽くせないということにはならないよ!」

B・スミス選手談(予選5位/1分39秒300/6周)

「グリッド3列目を獲得することができて、とてもうれしい。ウイークを通じてまた多くを学び、セッションのたびに確実に速くなってきた。ただラップタイムに関してはトップとの差が1秒あるので、もう少し詰めたかったところ。でも、この9位にもしも完全に満足したとしたら、そのほうが心配だ。僕のために素晴らしいマシンを用意してくれて、僕に自信を持たせてくれたチームのみんなに感謝。明日はフランスのレースファンの皆さんに素晴らしいショーをお見せしたい。心から楽しみにしている」

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