全日本モトクロス選手権 IA1
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA1に関する情報をお届けします。
Rd.01 3月15日 九州
RACE DATA
■大会名称:2009全日本モトクロス選手権第1戦九州大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2009年3月15日(日)
■会場:熊本県・HSR九州
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ ■観客:10,500人
REPORT
YZ450FMを駆る成田が開幕戦で総合2位を獲得!
全日本モトクロス選手権、2009年開幕戦。3年連続でのIA1チャンピオンをめざすYSP・レーシング・チーム・ウィズ・NRTの成田亮は、YZ450FMを駆り第1・第2ヒートともに2位表彰台を獲得。総合優勝には一歩届かなかったものの、総合2位という好成績でシーズンのスタートを切った。
金曜日は豪雨、土曜日の予選は気温が低く時折雪が舞う荒れた天候でスタートした開幕戦。しかし決勝は天候も回復し気温も上昇。路面は一部スリッピーな部分は残ったが、決勝はほほベストなコンディションで迎えることとなった。
第1ヒートは増田一将(ホンダ)がホールショット。これに熱田孝高(スズキ)、成田が続く。1周目で順位は入れ替わり、トップは熱田、2番手に成田、さらに増田、新井宏彰(カワサキ)、福留喜秀(ホンダ)とトップライダーたちが上位を占め、熱戦を予感させるオーダーが揃う。?この中で、真っ先に動いたのは福留。上位陣を次々とかわし3周目にトップに浮上。しかし5周目にマシンがストップ。これで再び熱田がトップ、成田が2番手となるが、その直後に成田がトップに浮上する。?その後成田は熱田に数秒のアドバンテージを築いて後半へ突入するが、ここから熱田がペースアップして成田に接近すると14周目に逆転。しかし成田も離されることなく今度は逆に熱田のテールに迫り、最終ラップには並びかける場面もあったが一歩届かず、熱田、成田の順でチェッカーとなった。
第2ヒート、ホールショットは高濱龍一郎(ホンダ)。成田は3番手からのスタートとなるが、1周目から積極的な走りで一気にトップに浮上してファーストラップを制する。その成田は、序盤から後続の高濱、福留、増田らを引き離すべくハイペースでレースを展開。序盤で2番手以下に約4秒のアドバンテージを築いてレースの主導権を握る。?ところが後方から熱田が徐々に順位を挽回。7周目に成田に続く2番手に上がると、少しずつ差を詰め14周目にはテール・トゥ・ノーズへ持ち込む。2人はマシンをぶつけ合う激しいバトルを演じながら何度も順位を入れ替える。そして17周目、トップに熱田、2番手成田となると、再び決着は最終ラップへ。そこで成田は攻めるが、熱田はこれを巧みにブロックすると、第1ヒートと同様、熱田、成田という結果でレースを終了。これにより、総合優勝は熱田、総合2位は成田となった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 熱田 孝高 | Team SUZUKI | Suzuki | 32'15.666(18Laps) |
2 | 成田 亮 | YSP・レーシング・チーム・ウィズ・NRT | Yamaha | 32'18.906 |
3 | 小方 誠 | DREAM Honda RT Ogata | Honda | 32'56.404 |
4 | 北居 良樹 | Team SUZUKI | Suzuki | 33'08.713 |
5 | 田中 教世 | TEAM TAKASE | Kawasaki | 33'16.475 |
6 | 新井 宏彰 | K.R.T | Kawasaki | 33'23.223 |
7 | 増田 一将 | DREAM Honda RT Masuda | Honda | 33'46.706 |
8 | 溝口 哲也 | グリーンクラブパーク神戸RT | Kawasaki | 32'23.421(-1Lap) |
9 | 芹沢 直樹 | TeamCRF&CarLife | Honda | 33'01.632(-1Lap) |
10 | 辻 健二郎 | CarLife with TES | Honda | 33'19.638(-1Lap) |
11 | 高濱 龍一郎 | TEAMHAMMERホンダ学園 | Honda | 33'21.826(-1Lap) |
12 | 小川 裕紀 | KONG STYLE | Kawasaki | 33'33.573(-1Lap) |
13 | 鈴木 友也 | バイクショップ鈴木 | Honda | 33'49.115(-1Lap) |
14 | 林 友太 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 32'23.407(-2Lap) |
15 | 筒井 卓也 | TEAM MOTOLIFE | Honda | 32'28.212(-2Lap) |
16 | 増田 篤 | Team SSC XP | Suzuki | 32'40.680(-2Lap) |
17 | 片倉 久斗 | SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS | Honda | 32'44.681(-2Lap) |
18 | 中村 泰介 | Yamaha | 32'46.855(-2Lap) | |
19 | 鈴木 恵一 | 茨城土浦レーシング | Yamaha | 32'59.198(-2Lap) |
20 | 川上 貴幸 | チームアクセル | Yamaha | 33'02.750(-2Lap) |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 熱田 孝高 | Team SUZUKI | Suzuki | 31'49.981(18Laps) |
2 | 成田 亮 | YSP・レーシング・チーム・ウィズ・NRT | Yamaha | 31'51.496 |
3 | 増田 一将 | DREAM Honda RT Masuda | Honda | 32'03.205 |
4 | 新井 宏彰 | K.R.T | Kawasaki | 32'10.114 |
5 | 田中 教世 | TEAM TAKASE | Kawasaki | 32'17.827 |
6 | 福留 善秀 | DREAM Honda RT Fukudome | Honda | 32'51.173 |
7 | 北居 良樹 | Team SUZUKI | Suzuki | 33'06.729 |
8 | 小方 誠 | DREAM Honda RT Ogata | Honda | 33'09.892 |
9 | 鈴木 友也 | バイクショップ鈴木 | Honda | 33'37.861 |
10 | 芹沢 直樹 | TeamCRF&CarLife | Honda | 31'54.955(-1Lap) |
11 | 高濱 龍一郎 | TEAMHAMMERホンダ学園 | Honda | 32'44.746(-1Lap) |
12 | 辻 健二郎 | CarLife with TES | Honda | 32'53.542(-1Lap) |
13 | 沼田 誠司 | グリーンクラブJUDGEMENT | Kawasaki | 33'01.702(-1Lap) |
14 | 片倉 久斗 | SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS | Honda | 33'34.274(-1Lap) |
15 | 筒井 卓也 | TEAM MOTOLIFE | Honda | 31'55.447(-2Lap) |
16 | 中村 泰介 | Yamaha | 32'15.343(-2Lap) | |
17 | 鈴木 恵一 | 茨城土浦レーシング | Yamaha | 32'46.137(-2Lap) |
18 | 池田 孝宏 | Orange Clubうず潮レーシング福山 | KTM | 32'49.072(-2Lap) |
19 | 桒垣 竜斗 | Orange Clubうず潮レーシング福山 | KTM | 33'28.261(-2Lap) |
20 | 西浜 正大 | マウンテンライダース | Suzuki | 33'12.876(-3Lap) |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 熱田 孝高 | Suzuki | 50 |
2 | 成田 亮 | Yamaha | 44 |
3 | 増田 一将 | Honda | 34 |
4 | 新井 宏彰 | Kawasaki | 33 |
5 | 小方 誠 | Honda | 33 |
6 | 田中 教世 | Kawasaki | 32 |
17 | 中村 泰介 | Yamaha | 8 |
19 | 林 友太 | Yamaha | 7 |
20 | 鈴木 恵一 | Yamaha | 6 |
25 | 川上 貴幸 | Yamaha | 1 |
COMMENT
成田亮選手談(2位/2位/総合2位)
「今回のレースはぶっちぎって勝つつもりで臨んだ。しかし両ヒートともに序盤でトップに立つことはできたが逃げることができず、熱田選手とのマッチレースとなってしまった。しかし、どちらのレースもラインが悪く、逆に熱田選手は非常によいラインを使って走っていた。そしてこの差が今日の結果になったのだと思う。優勝しか考えていなかったので本当に悔しいが、2週間後の近畿大会では、気持ちを切り替えて勝利をめざしたい」
鈴木智之 ヤマハ総監督談
「成田選手は両ヒートを勝つつもりで今日のレースに臨んでいたが、狙いすぎて力みがあったように思う。逆に熱田選手はチャレンジャーということで思いっきりのよい走りができていた。このちょっとした差が今日の結果になったのだと思う。成田選手の勝利がヤマハライダーに与える影響力は絶大で、ヤマハ全体に勢いを与えてくれる。だからこそ、今日の敗北を機にもう一度気を引き締め、次回の近畿大会では自分自身、そしてヤマハにも流れを引き寄せる勝利を掴みとってほしい」