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レース情報

全日本モトクロス選手権 IA1

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA1に関する情報をお届けします。

Rd.01 3月26日 SUGO

RACE DATA

■大会名称:2006全日本モトクロス選手権第1戦SUGO大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2006年3月26日(日)
■開催地:宮城県/スポーツランドSUGO
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:曇り

REPORT

成田が第1ヒートで2位表彰台を獲得!

2006年全日本モトクロス選手権が3月26日(日)、スポーツランドSUGO(宮城県)にて開幕。最高峰IA1にはジュビロ・レーシング・チームから、昨年のチャンピオン小池田猛(YZ250M)をはじめ、小島太久摩(YZ250M)、釘村太一(YZ450FM)、出原忍(YZ450FM)、そして新加入の成田亮(YZ450FM)の5人と、大河原レーシングから大河原功次(YZ450F)が参戦し、2年連続となるIA1のタイトル獲得を目指す。なお今大会、小島はけがのため欠場した。

第1ヒート、ホールショットは熱田孝高(ホンダ)。そして1周目後半にはその熱田を先頭に、高濱龍一郎(ホンダ)、増田一将(ホンダ)、福留善秀(ホンダ)、大河原、成田が続く。小池田9番手、出原11番手、釘村12番手で1周目を通過する。

レースは3周目に熱田、増田、成田の順位となり、三人がトップグループを形成しレースをリード。その後6周目に成田が2番手に浮上すると、そのまま熱田、成田の二人が増田を引き離してマッチレースを展開。二人はコーナーごとに接近したり、離したりとその差を変化させながらレースを進める。終盤にさしかかり一時は成田が熱田のテールに迫るシーンもあったがかわすには至らず、1位熱田、2位成田の順でフィニッシュ。3位には増田が入った。

また小池田は2周目に転倒して21番手まで順位を下げるも、その後着々とポジションを挽回。10周目に8番手、13周目に5番手とすると、そのまま5位でレースを終えた。大河原は1周目の5番手から順位を1つ下げて6位。出原は序盤の10番手から順位を上げ8位。釘村は12番手走行中の2周目に転倒し大きく順位を下げたが、最後は13位となった。またYZ450Fを駆る辻健二郎は1周目に転倒し、最後尾からの追い上げとなったが、最後は9位でレースを終えた。

第2ヒート、1周目にトップを奪ったのは熱田、その後に成田、中村友則(カワサキ)、高濱、中山裕(スズキ)、辻、平塚雅樹、大河原、増田、釘村、小池田、出原が続く。レース序盤、熱田を先頭に成田、中村、高濱の三人が約2秒間隔で追走。しかし4周目、2番手の成田がダブルヘアピンでエンストしポジションを落とすと、その後トップ争いは熱田、中村の二人に絞られる。そして9周目、中村がトップに立つとそのままポジションをキープして周回を重ねる。しかし16周目に熱田がトップを奪いかえすと、そのまま逃げきり第1ヒートに続き優勝。2位は中村、3位は高濱となった。

一方その後方では4番手の大河原、辻、小池田、成田、増田がデッドヒートを展開。周回ごとに順位を入れ替えながらレースを進めるが、10周目に成田が4番手を奪うとそのままポジションを守りフィニッシュ。また5番手には小池田が立つが、増田が11周目にかわし、5位増田、6位小池田、7位大河原、8位辻という順位でレースを終えた。出原は辻に続いて9位。釘村は3周目に8番手を走行していたが、徐々に順位を落とし、11位でフィニッシュとなった。

RESULT Race.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1熱田 孝高TEAM HRCHonda32'03.473
2成田 亮Jubilo RTYamaha32'11.376
3増田 一将TEAM HRCHonda32'26.618
4中村 友則K.R.T.Kawasaki32'41.418
5小池田 猛Jubilo RTYamaha32'51.506
6大河原 功次大河原レーシングYamaha32'55.363
7溝口 哲也K.R.T.Kawasaki33'00.688
8出原 忍Jubilo RTYamaha33'02.892
9辻 健二郎Yamaha33'08.569
10高濱 龍一郎Honda DREAM RTHonda33'11.260
11福留 善秀TEAM HRCHonda33'15.119
12平塚 雅樹グリーンクラブパーク神戸RTKawasaki33'29.604
13釘村 太一Jubilo RTYamaha33'39.763
14高須 庸市Team SSC with XPSuzuki33'41.457
15小川 裕紀グリーンクラブパーク神戸RTKawasaki34'00.891
16沼田 誠司TEAM JUDGEMENTHonda-1 Laps
17鈴木 伸也SRFスポーツ東北&SHOEI岩手Suzuki-1 Laps
18中山 裕Team SRPSuzuki-1 Laps
19今井 隆充オーナメント・グラスライダースSuzuki-1 Laps
20片平 竜英モトハウスレースチームYamaha-1 Laps

RESULT Race.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1熱田 孝高TEAM HRCHonda32'41.798
2中村 友則K.R.T.Kawasaki32'51.669
3高濱 龍一郎Honda DREAM RTHonda33'11.703
4成田 亮Jubilo RTYamaha33'13.076
5増田 一将TEAM HRCHonda33'17.003
6小池田 猛Jubilo RTYamaha33'19.616
7大河原 功次大河原レーシングYamaha33'22.721
8辻 健二郎Yamaha33'48.292
9出原 忍Jubilo RTYamaha33'57.294
10中山 裕Team SRPSuzuki33'59.735
11釘村 太一Jubilo RTYamaha34'00.680
12高須 庸市Team SSC with XPSuzuki34'03.564
13溝口 哲也K.R.T.Kawasaki34'05.055
14平塚 雅樹グリーンクラブパーク神戸RTKawasaki34'29.433
15小川 裕紀グリーンクラブパーク神戸RTKawasaki34'30.854
16沼田 誠司TEAM JUDGEMENTHonda-1 Laps
17今井 隆充オーナメント・グラスライダースSuzuki-1 Laps
18鈴木 伸也SRFスポーツ東北&SHOEI岩手Suzuki-1 Laps
19片平 竜英モトハウスレースチームYamaha-1 Laps
20太田 真成TEAM RABBITHonda-1 Laps

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1熱田 孝高Honda50
2中村 友則Kawasaki40
3成田 亮Yamaha40
4増田 一将Honda36
5高濱 龍一郎Honda31
6小池田 猛Yamaha31
7大河原 功次Yamaha29
8辻 健二郎Yamaha25
9出原 忍Yamaha25
11釘村 太一Yamaha18
20片平 竜英Yamaha3

COMMENT

成田亮選手談(2位/4位)

「やはりレースに参戦するからには、チャンピオンの獲得をめざしているし、この開幕戦も両ヒートで優勝するつもりで臨んだ。第1ヒートではスタートで遅れ、熱田選手に追いつくまでに時間がかかったし、後方についた後は、自分が得意なところでは詰まるが、相手の得意なところで離されるもどかしい展開となった。後半に一時は差を詰めることもできたが、ここで序盤の消耗が響いて、勝負できないまま終わってしまった。いかにスタートが大切であるかを改めて感じたレースとなった。第2ヒートは熱田選手の後ろでスタートでき、前半は無理せず、後半で勝負と考えていたが、エンストで順位を落としてしまった。その後は中盤でのバトルでペースを乱し、スパートのタイミングを逃してしまった。3番手の高濱選手が見えていただけに悔しい結果となった」

小池田猛選手談(5位/6位)

「まずこの開幕戦では無理するのではなく、今後のシーズンに繋がるレースができればと考えていたので、表彰台圏内に入れば良しとするくらいの気持でレースに臨んだ。しかし第1ヒートでは転倒、第2ヒートではバトルで競り負けるなど、昨年以上に厳しいことを覚悟していたが、予想していた以上に苦しい展開となった。順位は悪いなりに両ヒートで5/6位とできたものの、ディフェンディングチャンピオンとしては物足りない結果だ。ただ、今回のレースではライバル達に対して自分に足りないものが見えたので、今後は手後れにならないように急ピッチで自分を高めていきたいと思う」

出原忍選手談(8位/9位)

「今回のレースが開幕戦であるという意識はなく、とにかく気負わずにレースに挑むよう努めた。土曜日の時点ではマシンも自分も問題なく、タイムもでていたので調子は良かったと言えるだろう。しかし決勝ではラインやギャップなど、コースの変化に順応できず、両ヒートともにペースを掴むことができなかった。ただ、自分自身の調子が悪いわけではないので、今回の結果を引きずるのではなく切り替えて、次の名阪に臨みたいと思う。またこのレースの印象から、決して自分が他のライダーに劣っているとは感じていない。自分は十分に戦えると感じた」

釘村太一選手談(13位/11位)

「開幕戦を迎えるにあたって、早く開幕しないかと楽しみにしていた。第1ヒートはスタートでアウトに大きく膨らんで順位はついてこなかったが、自分らしいスタートが切れた。しかも、1・2周目は他のライダーの後ろにつかず、ラインを変えながら順位を上げていくことができ非常に良い感じだったが、ダブルヘアピンで他車と接触し順位を落としてしまった。その後は焦ってラインも定まらず苦労したが、後半はペースも上がり良い走りができた。しかし第2ヒートでは最初の混戦でラインを逃し、なかなかペースをあげることができなかった。しかしラスト5分は、難しい路面コンディションのなかでラインを適格に見つけることができた。次回の名阪は応援してくれるファンがたくさんいるので、それに応えられる走りをしたい」

大河原功次選手談(6位/7位)

「今年のシーズンは自分に与えられた最後のチャンスであり、後がないと考えている。だからこのオフは、去年のようなシーズンにならないよう、常に上位に食い込めるように自分を追込んできた。しかし第1ヒートでは、前を走る福留選手が転倒し、急に目標を失ってペースが乱れ追い上げができないままフィニッシュ。第2ヒートでも4番手走行中に成田選手、小池田選手、増田選手とバトルになったが三人を抑えることができなかった。この結果は勝負するだけの力が自分になかったということだ。ただしトップスピードで劣るところを、粘りでカバーできるようになれば、表彰台には必ず手が届くと思うので、今後も自分のポテンシャルを上げながら、前に進んでいきたい」

光安鉄美、ジュビロ・レーシング・チーム監督談

「今回、私の見る限りでは、ヤマハのライダーはレースの感覚を取り戻せていないように感じた。成田選手はまずまずの走りができていたが、完全にレース感を取り戻すには後一歩といったところ。一方の小池田選手は序盤での転倒がありながら、5位獲得は見事だったが、成田選手と同様に100%にはもう少しといったところだろう。しかし今シーズンは、熱田選手を筆頭に非常に強力なライバルがいる。今後は、それぞれのライダーが、昨年以上の走りをしていかねばならないし、チームもまたライダー達をしっかりサポートできる体制を整えていかねばならない。2年連続でのタイトル獲得は簡単ではないが、それを達成できるようにライダー・チーム一丸となって頑張っていくだけだ」

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