スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.01 2月23日 カタール
RACE DATA
■大会名称:2008スーパースポーツ世界選手権第1戦カタール大会
■開催日:2008年2月23日(土)
■開催地:カタール/ロサイル(1周5.380km)
■周回数:18周(98.840km)×2
■コースコンディション:晴れ
■気温:24度
■PP:F・フォレ(ヤマハ/2分1秒928)
■FL:F・フォレ(ヤマハ/2分2秒626)
REPORT
パークス開幕戦で勝利!
ヤマハ・WSS・チームのB・パークスが、2008年型ヤマハYZF-R6で初優勝。レースは非常に劇的な展開で、チームメイトのF・フォレがレースをリードしてパークスと1-2フィニッシュも期待されたが、フォレは最終ラップにガス欠でストップ。
フォレのリタイヤにより、その後方につけていたJ・ラスコーツ(ホンダ)、パークス、C・ジョーンズ(ホンダ)の3台によるトップ争いとなり、パークスは最終ラップのホームストレートでラスコーツを抜き去り優勝した。パークスは25ポイントを獲得。第2戦の舞台、ホームコースのフィリップアイランドへと向かう。一方のフォレは2分02秒626というラップレコードの記録を残した。
D・サロームは予選からの好調をキープして8位を獲得。M・ロッコリはクラッチトラブルのため1周目にリタイヤした。
RESULT
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | B・パークス | AUS | Yamaha | 37'5.271 |
2 | J・ラスコーツ | ESP | Honda | +0'0.048 |
3 | C・ジョーンズ | GBR | Honda | +0'0.755 |
4 | J・ブルックス | AUS | Honda | +0'9.502 |
5 | M・ラグリブ | FRA | Honda | +0'11.962 |
6 | B・ベネマン | NED | Suzuki | +0'17.428 |
7 | R・ハームス | DNK | Honda | +0'17.660 |
8 | D・サローム | ESP | Yamaha | +0'17.888 |
9 | C・ウォーカー | GBR | Kawasaki | +0'25.883 |
10 | G・ヴィッジエッロ | ITA | Honda | +0'32.236 |
11 | G・レブラン | FRA | Honda | +0'32.573 |
12 | I・クレメンティ | ITA | Triumph | +0'35.117 |
13 | M・プライア | POR | Honda | +0'36.390 |
14 | V・カリオ | FIN | Honda | +0'36.608 |
15 | 藤原克昭 | JPN | Kawasaki | +0'37.096 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | B・パークス | Yamaha | 25 |
2 | J・ラスコーツ | Honda | 20 |
3 | C・ジョーンズ | Honda | 16 |
4 | J・ブルックス | Honda | 13 |
5 | M・ラグリブ | Honda | 11 |
6 | B・ベネマン | Suzuki | 10 |
8 | D・サローム | Yamaha | 8 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 25 |
2 | Honda | 20 |
3 | Suzuki | 10 |
4 | Kawasaki | 7 |
5 | Triumph | 4 |
COMMENT
B・パークス選手談(1位):
「終盤になるとグリップが足りなくなって厳しかったが、フォレがリタイヤしてしまったので、僕が何としても頑張らなければならないと思った。その結果、チームとして好成績を残せたので非常に嬉しい。タイヤは最後までよく走ってくれたが、最終ラップは頑張り過ぎたせいでフロントのスライドが激しくなっていた。そんな状況のなかでも本当に最後の瞬間までハードにプッシュし、最終コーナー立ち上がりでスリップストリームに入るとストレートでマシンのパワーを最大限に使い切ってラスコーツをつかまえることが出来た。僕としては非常に嬉しい優勝だよ。予選中は苦しいこともあったが、このように最高の形でシーズンをスタートできたことに満足している」
F・フォレ選手談(DNF)
「プラクティス、予選、決勝と絶好調で走ってきたのに、最後にこんなふうにレースを終えなければならなくなってしまい残念で仕方がない。マシンの問題ではなくて単純にガス欠。それでもやはり、僕にとってもチームにとってもなかなか受け入れられない結果だ」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・WSS・チーム監督談
「ふたつの好成績を獲得できると信じていた。ところがフォレにとっては最悪な事態が最後に待っていた。チームは当然、レース前にしっかりと燃料を入れており、計算上は余ることになっていたが、計算以上に多く使ってしまったということだ。パークスのほうは、フォレのリタイヤのあとよく頑張ってくれた。ニューマシンでの初優勝はチームとして非常に嬉しいが、一方で残念な結果もあり気持ちは複雑。このチームにはふたりのチャンピオン候補がいることが証明できたと思うが、それを手にできるのはひとりだけなのだ」
L・K・コーカンプ、YMEレーシング部門マネジャー談
「ストーリーは非常に簡潔。マシンはほぼ完璧、ライダーもほぼ完璧。予選までは最高の状態だったが、最後の最後にバッドラックが待っていた。その一方でパークスがニューマシンを優勝に導き、新しい市販マシン技術がサーキットでも力を発揮することが証明できた」
D・サローム選手談
「レース自体は悪くなかったと思うが、スタートで出遅れてなかなかペースを掴むことが出来ず、集団から抜け出せないまま終わってしまった。しかし昨年のことを考えてみれば、このレベルに到達するまで8レースか9レースも費やしていたんだ」