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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

全日本トライアル選手権 IAスーパー

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月8日 関東

RACE DATA

■開催日:2015年3月8日
■開催地:茨城県・真壁トライアルランド
■観客:2,500人
■気温:8度
■天候:雨のち曇り、一時晴れ
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間30分(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:黒山健一(ヤマハ)18

REPORT

黒山健一がタイトル獲得に向けて開幕優勝、野崎史高は3位表彰台をゲット

全7戦が組まれたトライアル全日本選手権シリーズの開幕戦・関東大会が、あいにくの雨模様の中、真壁トライアルランドで戦いの火ぶたを切った。最高峰の国際A級スーパークラスは14名の選手が出場、今季のヤマハはファクトリーレーシングチームから黒山健一(ゼッケン2)が4サイクルエンジンのTYSで参戦してチャンピオン奪還をめざす。また野崎史高(ゼッケン3)はサテライトチームから新たに投入された2サイクルエンジンのTYS300R(仮称)で参戦する。競技は岩山に設けられた10カ所のセクション(採点区間)を4時間30分の持ち時間で2ラップした後、スペシャルセクション(SS)としてより難易度が高く観客が見やすい場所に用意された2つのセクションに挑んで合計減点の少なさを競った。

雨で路面が滑りやすくなりセクションの難易度が高まる中、1ラップ目の黒山は第1セクションから第6セクションまでを唯一人、6連続クリーン(減点0)する絶好調でスタート。しかし、1ラップ目は3時間で回らなければならないが、先に出走した国際B級や国際A級の選手もいるためセクション待ちの渋滞が発生、1ラップ目後半は時間との戦いにもなった。第7セクションの岩山登りで黒山は出口まで走りきったものの、セクションを走るために与えられた1分間の持ち時間を越えたため減点5を喫してしまう。次の第8セクションは泥の急斜面を上り下りするものでセクションが長く時間がかかることから多くの選手がタイムオーバーで失敗していたが、黒山は時間内に見事走破して減点3。1ラップ目終了時点で合計減点8の黒山がトップに立つとともに、2番手の小川友幸(ホンダ)減点13に5点差をつけた。その小川と1点差の減点14で野崎が3番手。1つの失敗があれば順位が変わる、まだまだ予断を許さない状況だった。

2ラップ目、黒山はまたも第5セクションまでを5連続クリーンする好調ぶりを見せたが、岩山の頂上にある第6セクションの出口の岩上りを上がれずにまさかの失敗。その悔しさを大きな叫びにする黒山だった。だが、第7セクションを今度はしっかりとクリーン。第8セクションも再び減点3で走破した。結果、2ラップ目も減点8でこなした黒山がトータル16点でトップの座を守った。とはいえ、2ラップ目に追い上げた小川(友)が18点で、黒山と僅か2点差に迫っていた。また、3番手は小川毅士(ベータ)29点。野崎は30点で4番手となっていた。 こうして迎えたSSは、2つのセクションを鮮やかにクリーンした黒山が大観衆の拍手大喝采を浴びながら待望の開幕戦優勝を獲得し、ファクトリーチームでの王座奪回に向けて好スタートを切った。黒山と7点差で小川が2位。タイムオーバーの減点を加算した結果、野崎が小川(毅)を逆転して3位表彰台をゲットした。

次回第2戦・近畿大会は4月19日、奈良県の名阪スポーツランドで行われる。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン 減点/クリーン
1 黒山健一 ヤマハファクトリーレーシングチーム Yamaha 減点16/クリーン18
2 小川友幸 HRCクラブMITANI Honda 減点23/クリーン9
3 野崎史高 YSP京葉×KEN OKUYAMA Yamaha 減点39/クリーン12
4 小川毅士 So7 Wise Beta Team Beta 減点42/クリーン10
5 柴田暁 HRCクラブMITANI Honda 減点48/クリーン9
6 田中善弘 So7 Wise Beta Team Beta 減点60/クリーン7
7 成田亮 ハザードブレーカーズBETA Beta 減点67/ クリーン2
8 斎藤晶夫 Honda ブルーヘルメット Honda 減点76/クリーン2
9 野本佳章 モトベント&Beta Beta 減点77/クリーン1
10 砂田真彦 オートテクニックスポーツ Honda 減点92/クリーン

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 黒山健一 Yamaha 20
2 小川友幸 Honda 17
3 野崎史高 Yamaha 15
4 小川毅士 Beta 13
5 柴田暁 Honda 11
6 田中善弘 Beta 10

COMMENT

黒山健一選手談(1位)

「去年は開幕戦で負けていますし、ヤマハファクトリーレーシングチームという名前の重み(勝たなければならないプレッシャー)を試合終盤になって感じましたが、結果的に勝てたので非常に良かったです。これ以上はない出だしですが、過去にも開幕戦と第2戦で勝ってそこから成績を落としてチャンピオンを取れなかった年もありますから。とりあえず1つが終わっただけなので、あと6つ取りにいきます。オートバイもパワーアップしているので、これで勝たなかったら厳しいかなというプレッシャーもありますが、僕はヤマハのライダーとしてヤマハのエンジンでヤマハのバイクでチャンピオンを取りたいと思っています」

野崎史高選手談(3位)

「今日は勝つつもりでしたし、競技前半は走り自体も良いところがあって気分的にも良かったのですが、SSで思わぬ減点を取ってしまいました。2サイクルのマシンに乗るのは10年ぶりくらいのことですが、2サイクルは好きですし僕用にパワーアップしてもらっていますが、まだ扱いきれていないところもありますので(マシンに慣れていく)今後が楽しみです」

木村治男監督談

「接戦でした。選手は一生懸命に頑張っているし、チームとして支援もしていますが、ライバルも同じように努力していますから。その中で、彼らが去年の最終戦以降に積み重ねた成果がとくに黒山選手は出たと思う。他の全日本のカテゴリーに先駆けて良いスタートができたので、次のカテゴリーにバトンを渡して(ヤマハの)皆で良い成績を取りたいと思っています」

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