全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.01 4月19日 鈴鹿
RACE DATA
■大会名称:2015年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 鈴鹿2&4レース
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2015年4月19日(日)
■会場:鈴鹿サーキット(5.821Km)
■周回数:20周
■天候:曇り ■コース:ドライ
■観客数:28,000人
■PP:津田 拓也(2分06秒103/Suzuki)
■FL:津田 拓也(2分07秒049)
REPORT
中須賀克行&新型YZF-R1が開幕戦で2位表彰台を獲得!!
今年からファクトリー体制が復活し、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からの出場となった中須賀克行。新しい体制、新しいヤマハ「YZF-R1」での戦いとなったが、マシンはまだ完璧には仕上がっておらず、予選は4番手となった。
決勝日朝のウォームアップラップ走行では、中須賀はウエット路面の中で2番手タイムを記録。しかし決勝までに雨は止み、レースはドライ路面でスタートした。
1周目を5番手で戻ってきた中須賀は、2周目に山口辰也(ホンダ)を抜き4番手に上がる。そして翌3周目には高橋巧(ホンダ)をパスして3番手に浮上、さらに4周目のシケインでは津田拓也(スズキ)をも抜き去り2番手となった。
しかし、ここから中須賀、渡辺一樹(カワサキ)、津田の激しいトップバトルが始まる。5周目に中須賀は津田にパスされて3番手に順位を落とす。その津田は6周目に渡辺をパスしてトップに立ち、中須賀はこの後、渡辺との激しい2位争いを展開する。そして13周目のヘアピンに登場したバックマーカーを、渡辺と中須賀が挟み込むようにパス。バックストレートから130Rで渡辺が中須賀の前を走るが、続くシケインで中須賀が渡辺を抑えると二人の勝負は決着する。
13周目を終えて、トップ津田と中須賀とのタイム差は1秒1。中須賀はジワリとその差を縮め始めるのたが、17周目に中須賀はバックマーカーに引っかかっると、この周を終えた段階でその差は1秒7に広がっていた。さらにこの後も中須賀は要所でバックマーカーに引っかかると、単独2位でチェッカーを受けた。
また、若手育成を担う「YAMALUBE RACING TEAM」の野左根航汰は、スタートで出遅れて15〜16番手。1周目を11番手で終えると、その後も着実に順位を挽回して5位でチェッカーを受けた。なお、チームメイトの藤田拓哉は金曜日の走行中に転倒して左膝を負傷。大会審査委員の裁定で出走不可となった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキシェルアドバンス | Suzuki | 42'32.065 |
2 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 42'34.381 |
3 | 渡辺 一樹 | TeamGREEN | Kawasaki | 42'40.785 |
4 | 高橋 巧 | MuSASHi RTハルク・プロ | Honda | 42'43.860 |
5 | 野左根 航汰 | YAMALUBE RACING TEAM | Yamaha | 42'53.153 |
6 | JOSH HOOK | F.C.C.TSR Honda | Honda | 42'55.798 |
7 | 山口 辰也 | TOHORacingwithMORIWAKI | Honda | 42'56.140 |
8 | 中冨 伸一 | HiTMAN RC甲子園ヤマハ | Yamaha | 42'56.753 |
9 | 柳川 明 | TeamGREEN | Kawasaki | 42'57.580 |
10 | 浦本 修充 | MuSASHi RTハルク・プロ | Honda | 43'16.853 |
11 | 秋吉 耕佑 | au & テルル ・ Kohara RT | Honda | 43'40.573 |
12 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 43'43.147 |
13 | 生形 秀之 | エスパルス・MFDレーシング | Suzuki | 43'47.329 |
14 | 渡辺 一馬 | au & テルル ・ Kohara RT | Honda | 43'47.848 |
15 | 酒井 大作 | CONFIA Flex Motorrad 39 | BMW | 43'50.945 |
16 | 寺本 幸司 | Team Tras 135HP | BMW | 43'59.634 |
17 | Troy HERFOSS | Honda DREAM RT 桜井ホンダ | Honda | 43'59.771 |
18 | 小島 一浩 | Honda熊本レーシング | Honda | 44'00.318 |
19 | 高橋 英倫 | 桜プロジェクト&MF | Kawasaki | 44'10.373 |
20 | 吉田 光弘 | Honda熊本レーシング | Honda | 44'10.584 |
30 | 澤村 元章 | 磐田レーシングファミリー | Yamaha | 43'18.357 |
31 | 吉田 和憲 | icu racing team & モトキッズ | Yamaha | 43'24.122 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 津田 拓也 | Suzuki | 25 |
2 | 中須賀 克行 | Yamaha | 22 |
3 | 渡辺 一樹 | Kawasaki | 20 |
4 | 高橋 巧 | Honda | 18 |
5 | 野左根 航汰 | Yamaha | 16 |
6 | JOSH HOOK | Honda | 15 |
8 | 中冨 伸一 | Yamaha | 13 |
COMMENT
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(2位)
「新しいチーム体制、新しいマシンで開幕戦優勝を狙っていたので悔しいけれど、まだマシンをまとめきれていない状態で、2位に入れたのだからシーズンを考えれば満足しています。来週はオートポリスでのレース、なんとかマシンを仕上げてレースに臨みたい」
吉川和多留監督
「中須賀選手は、現在置かれた環境の中で最高の成績を残してくれました。マシンをまとめきれていない状態で不安もありましたが、レースではチャンピオンらしい戦いを見せてくれました。もちろん狙うのは優勝であり、次のオートポリスではしっかりとマシンを仕上げて臨みます。応援していただいたみなさんに感謝しています」
YAMALUBE RACING TEAM
野左根航汰選手(5位)
「スタートでの失敗から、自分でもよく5位にまで挽回できたなと思っています。最後まであきらめずにプッシュし続けた結果だと思います。新しいチーム、新しいR1とも、とてもいい感じで、この体制で開幕戦鈴鹿で5位に入れたのは自信になりました。次戦オートポリスは、事前テストで調子が良かったので、なんとしてでも上位フィニッシュしたいです」
難波恭司監督
「野左根選手が開幕戦で5位に入りましたが、最後までラップタイムを落とすことなく走り続けてくれて、ライダー自身の、そしてマシンのポテンシャルをフルに発揮してくれました。一方で、藤田選手が怪我をしてしまいましたが、チームとして精神面でのコントロールができなかったと反省しています。ただ、事前テストで藤田選手は好タイムをマークしていて、ライダーとしての速さを証明しているので早く復帰してほしい。二人のライダーがそろって表彰台に立つことがチームの目標でもあります。また、多くの方のサポートがあってこの開幕戦を迎えられたことに感謝しています」