全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.01 3月31日 もてぎ
RACE DATA
■大会名称:2013全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦もてぎ大会
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2013年3月31日(日)
■開催地:ツインリンクもてぎ(4.801km)
■周回数:16周
■観客:6,000人 ■天候:雨 ■コース:ウエット ■気温:6.9度
■PP:秋吉 耕佑(Honda/1分50秒385)
■FL:秋吉 耕佑(1分59秒563)
REPORT
怪我で満身創痍の中須賀克行が苦しみながらも3位表彰台!!
ヤマハ・YSP・レーシング・チームからヤマハYZF-R1を駆りJSB1000クラスに参戦する中須賀克行が、2013年の全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦ツインリンクもてぎで、3位表彰台に立った。
中須賀は、3月に行われた鈴鹿サーキットでのテストで転倒し、左肩を脱臼。そして今大会の予選でも転倒し、全身を打撲。メディカルチェックの結果、出場が決まり、決勝日の朝に行われるフリー走行に出走。しかし、身体の痛みとともにウエットコンディションも手伝って、タイムを伸ばすことはできなかった。
決勝レースは、ウエット宣言が出されたことと、ウォームアップラップで転倒者が出てコースチェックが行われたことから、3周減算の16周で行われることになった。
決勝レースでスタートダッシュを決めたのは、ポールシッターの秋吉耕佑(ホンダ)。そしてオープニングラップは、この秋吉を先頭に柳川明(カワサキ)、山口辰也(ホンダ)、そして中須賀の順で終える。その後、トップ秋吉はペースを上げると、早々に独走体制を固めて、後続を17秒引き離して優勝を遂げる。2位には、レース序盤でラップタイムの上がらなかった高橋巧(ホンダ)が、徐々にペースを上げ、6周目に2位に上がると、そのポジションをキープしたままチェッカーを受けた。
そして3位のポジションを巡って、山口、柳川、中須賀が激しいバトルを展開。山口が主導権を握る形でレースは進行するが、11周目に柳川をパスして4位に浮上した中須賀が、15周目の第1コーナーで山口をパスすると、その後は後続を引き離し、単独3位でチェッカーとなった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR Honda | Honda | 32'21.387 |
2 | 高橋 巧 | MuSASHiRTハルク・プロ | Honda | +17.446 |
3 | 中須賀 克行 | ヤマハ・YSP・レーシング・チーム | Yamaha | +26.583 |
4 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | +31.223 |
5 | 山口 辰也 | TOHO Racing with MORIWAKI | Honda | +31.776 |
6 | 加賀山 就臣 | Team KAGAYAMA | Suzuki | +57.481 |
7 | 安田 毅史 | Honda鈴鹿レーシングチーム | Honda | +1'05.062 |
8 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | +1'06.270 |
9 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキレーシングチーム | Suzuki | +1'11.784 |
10 | 渡辺 一樹 | TEAM GREEN | Kawasaki | +1'24.181 |
11 | 藤田 拓哉 | DOGFIGHTRACING・YAMAHA | Yamaha | +1'46.233 |
12 | 清水 郁巳 | ホンダドリーム高崎B'WISE R.T | Honda | -1Lap |
13 | 須貝 義行 | チームスガイレーシングジャパン | Ducati | -1Lap |
14 | 清水 祐生 | 浜松チームタイタン | Suzuki | -1Lap |
15 | 吉田 光弘 | Honda熊本レーシング | Honda | -1Lap |
16 | 中沢 孝之 | DOG FIGHT RACING・YAMAHA | Yamaha | -1Lap |
17 | 原田 洋孝 | RS-ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | -1Lap |
18 | 久我 剛仁 | Sサプライ+市原2りんかん | Suzuki | -1Lap |
19 | 中根 裕 | 中村エンジン研究所 | Yamaha | -1Lap |
20 | 佐藤 慎一郎 | 佐藤家レーシング | Suzuki | -1Lap |
21 | 本田 恵一 | HONDA EG RACING | Honda | -1Lap |
22 | 菊地 敦 | TEAM・WILD☆HEART | Honda | -1Lap |
23 | 中村 勇志 | レンタルバイク横浜・丸富オート | KTM | -1Lap |
24 | 井上 健志 | 炎R | Honda | -2Laps |
25 | 大橋 靖洋 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | -2Laps |
26 | 山中 正之 | HondaQCT明和レーシング | Honda | -2Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 秋吉 耕佑 | Honda | 25 |
2 | 高橋 巧 | Honda | 22 |
3 | 中須賀 克行 | Yamaha | 20 |
4 | 柳川 明 | Kawasaki | 18 |
5 | 山口 辰也 | Honda | 16 |
6 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 15 |
11 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 10 |
COMMENT
中須賀克行選手談:
「身体的に厳しい戦いで、今回は、6位に入れれば上出来と思っていただけに、3位になれたのはうれしいし、最低限ではありますが、結果を残すことができて安心しています。レース終盤で、山口選手をパスすれば表彰台だと、少しドキドキしましたが、うまく自分をコントロールして走ることができました。チャンピオンシップを考えると、とにかくノーポイントレースだけは避けなければならないし、表彰台に立てるか立てないかも、大きな差になってくるので、3位という結果には本当にホッとしています。
2週間後に鈴鹿2&4レースがありますが、この間に劇的に身体が良くなるとは残念ながら思えません。しかし、できる限りのことをして次戦を迎えたいし、秋吉選手、高橋選手ともに鈴鹿は速いのですが、この2人にとって、楽な展開にはさせたくないですね」
岸直美監督(YSP三郷)談:
「身体の調子が悪いのが見て取れる状態でありながら、40人の応援団との集合写真撮影に参加してくださり、中須賀選手の人となりは本当に素晴らしいし、感謝しています。今回のレースは、身体的に本当に厳しい状態で、無理せずにと送り出しましたが、素晴らしいレースを見せてくれて、3位の表彰台に立ってくれました。優勝よりも尊い3位で、とても感動したし、涙が溢れました。中須賀選手、そしてチームスタッフのみなさん、本当にありがとうございました」