トライアルのルール解説!
トライアルは、ロードレースやモトクロスのようにスピードを競うものではなく、バイクを自らの手足のごとく操り、セクションと呼ぶ採点区間=岩場や急斜面などの困難な地形を、サポート役のアシスタントとともに、「一心同体」「二人三脚」で、いかに少ない減点で走るかを競う競技です。
減点は、バランスを崩して足を1回付くと「減点1」、2回目は「減点2」、3回以上は「減点3」。転倒やコースアウトなどは「減点5」となります。減点がなかった場合(減点0)はクリーンと言います。こうした減点は各セクションのオブザーバー(審判員)が採点します。
クラスは、国際B級、国際A級、そして最高峰となる国際A級スーパー(IAスーパー)があり、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の黒山健一選手、「YSP京葉×KEN OKUYAMA」の野崎史高選手は、最高峰となるIAスーパーにエントリーしています。
コースによって異なりますが、最終戦は4時間30分の持ち時間で、8セクションをワンセットとし、それを3ラップします。スタートは、国際B級から1分おきに1名ずつ出走し、IAスーパーが最後に登場! そして、他のクラスとは異なり、IAスーパーは、難易度の高いセクションが設定されていますが、これを3ラップするだけでなく、さらに難易度の高い2つの「スペシャルセクション」で雌雄を決します。
つまり、8セクション×3ラップ=24セクションを走った後、SSの2セクションを加えた合計26セクションを走り、その合計減点が最も少ない者が優勝。以下、減点が少ない順に順位がつけられます。同減点の場合は、クリーン数の多さなどで順位が決められます。
1ラップ目は、持ち時間が3時間と決められていて選手たちも比較的時間をかけてこなしていきます。単純計算では、3時間=180分÷8セクション=22.5分。つまり1セクション当たり20分強となりますが、天候などにより早回りする場合もあります。
とはいえ比較的じっくり見られるのが1ラップ目。2ラップ目、3ラップ目は、ペースが速くなるので、1ラップ目に勝負所となった(明暗が分かれた)セクションやもう一度見たいセクション、お気に入りの選手などにしぼって観戦するのがオススメでしょう!
では、明日の決勝を観戦される方は、ぜひ、楽しんでください! そして、いつかは行ってみたい! という方は、来シーズンの参考に!