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中須賀克行:シーズンPlayback 後編

「最後まで圧倒的」4連覇へ全力で挑む



開幕戦こそ、2位で終えたものの、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の中須賀克行選手は、第2戦以降、ランキングトップに立ち、4連覇に向けて着実にその足場を固めてきました。そして、昨年、大きな誤算が生じた第4戦SUGOのセミ耐久以降も、その手を緩めることなく、さらなる強さを求め続けます。

第4戦の予選は、ウエットコンディションとなりますが、中須賀+YZF-R1の速さは際立っており、ウエットコンディションでは速さを見せる秋吉耕佑選手(ホンダ)に0.45秒差をつけてポールポジションを獲得。レースはドライコンディションとなり、スタートでやや出遅れたものの、2周目の第1コーナーでトップに立つと、ここから高橋巧選手(ホンダ)と一騎打ち。ところが、その高橋選手が8周目に転倒すると、中須賀選手は2位の浦本修充選手(ホンダ)に45秒という途方もない大差で3連勝を遂げます。

鈴鹿8耐での優勝を挟み、JSB1000はオートポリスでスタートします。0.1秒という僅差ながら中須賀選手はポールポジションを獲得すると、レースでは、序盤でしっかりとライバルの動向を探り、10周目にトップに立つとそのままスパート。これには誰もついてくることができず、2位の津田拓也選手(スズキ)に3秒6差で4連勝。

そして迎えた岡山国際。「好きというほどではないけれど、結果がついてくるサーキット」と語る中須賀選手の言葉通り、2011年から4年連続でポールtoウィンを成し遂げてきたサーキットです。そして今年もポールポジションを奪取。しかもタイムは、中須賀選手自身が前年に記録したコースレコードを、なんと1秒2も上回るものだったのです。この段階でライバルとの差は明確となり、レースでは、2位の高橋に20秒もの大差をつけて5連勝を達成します。

この3戦で「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、結果が証明するように「勝てる体制」から「圧倒的な強さ」を身につけていきました。そして迎える最終戦MFJGPは、ランキング2位の高橋選手と47ポイント差で迎えることとなります。しかし、手を緩めるつもりはありません。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」のチーム力、「YZF-R1」の速さ、そして「中須賀克行」の強さを、全力で見せつける。そしていまだかつて誰一人として達成していない、全日本最高峰クラス「4連覇」という記録に挑みます。
決戦まであとわずかとなりました。ヤマハ創立60周年のこの年に生まれるであろう、偉大な記録、レジェンドの誕生を、ぜひサーキットで目撃してください。