MFJ SUPERBIKE
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吉川和多留チームディレクター「中須賀の"強さ"とは」
- 2014年10月29日(水) 18:30
- 事前情報
4回のJSB1000クラスチャンピオン、そしてこのMFJGPでは3年連続、5回目のチャンピオン獲得を目指す中須賀克行選手。もっとも近い位置で、長年に渡りその成長を見てきた吉川和多留チームディレクターに、中須賀選手の強さについてお話いただきました。
「中須賀選手は、この2〜3年で本当に強くなりました。彼が他のライダーよりも優れているところは、ここ一番での集中力。これはもともと彼が持ち合わせていたものだけれど、ここ数年で全日本の中では一級品になりましたね。
速さだけなら、中須賀選手を脅かすライダーが今後出てくる可能性はあるけれど、集中力、すなわち強さで中須賀選手を上回るライダーは、しばらくは出てこないと思います。まあ、中須賀選手を負かすことができるのは、僕くらいかな(笑)。だって中須賀選手のことはすべて知っているからね(笑)。
中須賀選手も、現在のチームに加わった当時は、どちらかというと感覚で乗るタイプでした。そこから、いろいろなことを考えて、ひとつひとつを積み上げるタイプに変わっていったんですね。それはもちろんチームがそうさせたわけだけれど、これができるようになったからYZR-M1の開発にも加わることができたし、M1開発をすることによって、さらに考えるようになったのです。ものすごい相乗効果になっていると思いますよ。
こうした積み重ねが、ライダーとしての幅の広さ、思い切りの良さ、混戦での強さ、勝負勘、向上心、チャレンジ精神、すべてにおいて全日本レベルを超えることに繋がり、現在の中須賀選手の強さになっているのです」