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中須賀選手、過去4度のチャンピオンを振り返る「2013年」
- 2014年10月30日(木) 18:30
- 事前情報
4度目のチャンピオンを獲得することとなるこの2013年は、怪我との戦いからスタートしました。事前テストで左肩を脱臼、開幕戦の転倒で全身打撲し、一言で言えば満身創痍の状況。「左肩が上がらない。だから脇にタオルを挟んでレースに臨んだ」というコメントも後に聞かれた程、その体は悲鳴を上げていたのです。
それでも、序盤は踏ん張り3位、5位、さらに得意とするオートポリスでは優勝し、肩の負傷を感じさせないレースを続けていました。しかし第4戦、マシントラブルでのリタイア。ここまで耐え忍んで来た3戦分が一気に吹っ飛ぶだけのダメージを中須賀選手に与えたに違いありません。
このリタイアにより、残りの4レース全てで勝利をおさめなければチャンピオン獲得の可能性が難しい、そういった厳しい状況となったのです。しかし、中須賀選手はあきらめない強い心でレースに臨み、4レースとも勝利をおさめ、大逆転の末に二連覇を果たしました。終わってみれば、2位の柳川明選手(カワサキ)とは、わずか1ポイント差。新たな伝説が、またひとつ生まれた瞬間でもありました。
そして、2014シーズンもここまで簡単なシーズンではありませんでした。特に第4戦のSUGOでは、トップ走行中にピットイン、そこからセーフティカーが入り、6番手でレースに復帰したものの、そのままレースが終了となり6位になってしまったのです。これでランキングトップの高橋巧選手(ホンダ)との差が10ポイントに拡大してしまいますが、第5・6戦の2連勝で逆転。現在はランキング2位の高橋選手に7ポイント差をつけているという状況です。
こうして迎える最終戦は、どんなドラマが待ち受けているのでしょうか? 皆さん2014年最後の全日本選手権を存分に楽しんでください。