全日本モトクロス選手権でも60周年記念カラー!
海外ライダーがイエロー&ブラックの「YZ」で出場
先日ツインリンクもてぎで開催されたMotoGP世界選手権日本グランプリに、中須賀克行選手が60周年記念カラーの「YZR-M1」で出場したのをご存知でしょうか? ヤマハのレース活動を象徴するカラーリングに多くのファンが熱視線を送り、ワイルドカード参戦ながら中須賀選手が8位という順位を獲得したことで、さらに大きな注目を集めました。
イエロー&スピードブロックのカラーリングは、ロードレース世界選手権の最高峰クラスで3連覇を達成しているケニー・ロバーツ氏に代表されるように、ロードの匂いが強いかもしれません。しかし、ロバーツ氏が活躍していた同時期、同じカラーのマシンが、アメリカのモトクロスシーンを賑わしていたのです。その代表格の一人がボブ・ハンナ氏。1977年から1979年まで3年連続でAMAスーパークロスのタイトルを獲得するなど、偉大なライダーとして記憶されています。
このように、モータースポーツ史の中で、ヤマハの存在感を強烈に印象づけるアイコンとなったこのカラーを今年、創立60周年記念カラーとして、日本ではYZ250F(予約終了)やマジェスティS、欧米ではYZF-R1という市販モデルに採用。さらに、世界各国のレースシーンで復活を遂げたのです。
本家とも言えるアメリカでは、AMA MXに登場しています。今回SUGOにやってくるクーパー・ウェブ選手、ジェレミー・マーティン選手も、8月に開催された第10戦ニューベルリンで、そのYZをライディング。Moto1でマーティン選手が優勝!
さらに、アメリカ最高峰のロードレース選手権として今シーズンスタートしたMotoAmericaの最終戦に60周年記念カラーのYZF-R1が登場しました。このレースでは、そのR1を駆る、ジョシュ・ヘイズ選手とキャメロン・ボビエ選手がチャンピオンをかけて争い、ボビエ選手が初代チャンピオンに輝いています。
欧州に目を移すと、モトクロス世界選手権の第9戦イタリアGPに登場しており、大きな注目を集めました。レースでは、チャンピオンを獲得したフェーブル選手をはじめ、チームメイトのJ・ファン・フォルベーク選手、元世界チャンピオンのデビット・フィリッパーツ選手が、そろって60周年記念カラーのYZで出場し、第1ヒートでは1-3位を独占する快挙も達成しています。
さらに世界耐久選手権の最終戦、ボルドール24時間にも、60周年記念カラーYZF-R1が出走しました。鈴鹿8耐ファンの方であればご存知かと思いますが、MONSTER YAMAHA - YARTとGMT94 YAMAHAが、耐久仕様のR1に、このカラー&グラフィックを施して戦ったのです。レースではGMT94 YAMAHAが2位を獲得し、年間ランキング2位を決定しています。
そして日本では、前述の日本グランプリに続き、全日本モトクロスの最終戦で、フェーブル選手、ウェブ選手、マーティン選手の3人が、イエロー&スピードブロックのYZで出場します。日本グランプリで見逃した方、今ならまだ間に合います。世界トップクラスの走りとともに、60周年記念カラーをご堪能ください。