レース2では不運な転倒もあり、ポイント獲得ならず

2022.04.25

アッセンTTサーキットで行われた2022 FIM Superbike World Championship第2戦オランダラウンドは、GYTR Yamaha WorldSBK Teamの野左根航汰にとって厳しい結果が待ち受けていた。

金曜日のFP１・2はで1分37秒203、1分36秒677と着実に前進。しかし翌日23日（土）のFP3では1分36秒623と足踏みする形で予選へと向かう。その予選では1分35秒215と1秒以上、ベストタイムを更新したが、トップのT・ラズガットリオグルから2.281差、トップテンの壁は厚く16番手、6列からレース1を迎えることとなった。

16番グリッドから好スタートを切った野左根は、数台の集団の中で13位争いを展開していたが、ロングラップ・ペナルティーを課されて一気に19番手に後退してしまう。しかしここで諦めることなく懸命の追い上げを試み、ポイント圏内まであとわずかというところまで挽回したが最終的にトップ15には届かず、17位に終わった。

ウィーク最終日の24日（日）、ウォームアップで1分36秒041で14番手と、まずまずの手応えをつかんで臨んだスーパーポール・レースでは、１６番グリッドから絶好のスタートを切り、序盤で11番手まで浮上。そのままS・レディング（BMW）やX・ビエルゲ（ホンダ）らとバトルを展開しながらトップ10争いを目指していった。

その後もリズムをキープしていたが、終盤に入ると少しずつ順位を落とし、最後は14位でチェッカーを受けポイント獲得には至らなかった。

そして、ウィーク最後となるレース2では、再び絶好のスタートを切ったが、直後の第1コーナーで他車に接触されて転倒し、そのままリタイアを余儀なくされてしまった。直後にメディカルセンターで検査を受けた結果、右足の第5中足骨の骨折と診断されたが、5月20～22日、ポルトガルのエストリルサーキットで開催される第3戦への出場を念頭に回復に専念することとなる。

Comment

野左根航太選手談（17位／14位／DNF）

「金曜日はかなり厳しい状況でしたが、日ごとに良くなってきていました。レースは、好スタートからポイント争いに絡むことができました。残念ながらロングラップ・ペナルティによって阻まれてしまいましたが、トップ15争いの感覚を取り戻すことができたことは良かったと思っています。スーパーポール・レースでもまた好スタートを切り、トップ10にかなり近づくことができました。何とかそのポジションに留まろうとリズムのキープを試みましたが14位。ただ、ペースもいいし、ポテンシャルもあるので、レース2にも自信を持っていました。好スタートを決めて、そこからレースを組み立てていくという目標でしたが、残念ながら、他のライダーと接触してしまいました。でもこれは、レースでは起こり得るアクシデントのひとつだと考えています。右足に怪我をしましたが、ひどい状態ではないようなので幸運でした。次のエストリルまでには１００％まで回復できると信じています。ここまでの遅れを取り戻すため全力を尽くします」

Results

 

Race 1

 

Superpole Race

     

Race 2