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ロレンソ選手、日本グランプリ直前インタビュー
「ベストを尽くせば、勝利は必ずついてくる」


シーズン序盤、本来の力にはほど遠いレースを繰り返したホルヘ・ロレンソ選手。その存在は輝くチームメイトの影に隠れていました。しかし、第4戦(スペイン)から、それまでの沈黙が嘘のように4連勝を飾り、最大のライバルであるバレンティーノ・ロッシ選手から1ポイント差の2位へとジャンプアップ。シーズンの主役へと返り咲いたのです。

そして、日本GPを迎えるにあたり、チャンピオン争いは完全に2人に絞られました。「決してギブアップしない」というチームメイトにロレンソ選手はどう立ち向かうのか? これまでのシーズンを振り返ってもらいながら、その思いを語ってもらいました。

とても充実したシーズンを送っていますね。

「今シーズンは、レースをするたびに、よりいっそうエキサイティングになってきている。僕たちの調子は良いし、2台の“M1”がポイントランキングでトップ2を独占しているからね。これはコンストラクターとしてもチームとしてもいいニュースだ。素晴らしいシーズンを楽しめているし、バレも僕もベストを尽くせているから、かなりハッピーだよ。とはいっても、シーズン終盤へ向けてチャンピオン争いはタイトで厳しいものになっていくはずだから、自分たちの仕事にこれまで以上に集中していく必要がある」

タイトル争いへの自信は?

「たぶん、チャンピオン争いは最終戦までもつれるんじゃないかと予想している。バレは決してギブアップしないし、毎レース本当に粘り強い。決してミスをしないから、こちらもより集中して、ミスをしないようにしないといけないんだ。マシンはシーズンを通じてかなり改善されてきているし、昨シーズンよりも競争力があるのは間違いない。ブレーキングポイントやトラクションの面が改善された点が大きいよ。あとは、僕らライダーがベストのライディングをできれば、勝利はついてくるはずさ。その自信はあるよ」

日本のファンにメッセージをお願いします。

「シーズンの終盤に向けて、いい緊張感があるし、僕たちはうまくやれる自信がある。特にミサノやフィリップアイランドはね。もちろん、日本グランプリのもてぎも、YAMAHAのホームだし、そこでの勝利はそういう意味でも重要だ。毎年多くのファンが熱く応援してくれるから、待ち遠しいよ。日本についての印象は、過去にも同じことを言ってるけど、大好きな国なんだ! とても礼儀正しく、レースへの情熱が素晴らしい。日本人はモータースポーツのカルチャーをずっと生かし続けているし、そうした伝統の継承がスポーツにとってどれほど重要なことか。『感動を創造すること』をスローガンに掲げているYAMAHAから、『感動』の哲学も学んだんだ。そのコンセプトが大好きだし、誇りに思う。YAMAHAの三冠達成(ライダー・チーム・コンストラクター)に向けて、日本グランプリではみんなの応援が大きな助けになるので、ぜひ応援してもらいたい。僕たちはもう1度、“Revs your Heart”(あなたの心をワクワクさせたい)!」