GPライダートークショーを開催
ヤマハファンブース、連日多くのファンで大盛況
レースウィーク2日目の10月10日(土)、日本グランプリの会場内に展開するヤマハファンブースでは、さまざまなイベントを開催し、多くのお客さまにご来場いただきました。なかでもメインイベントとなったのが、ヤマハGPライダーによるトークショー。ホルヘ・ロレンソ選手とバレンティーノ・ロッシ選手が圧倒的な速さを見せつけた予選を終えた16:00から、Forward Racingのロリス・バズ選手、トニ・エリアス選手がトップバッターで登場し、ツインリンクもてぎの印象や決勝での見どころについて、語りました。
ロリス・バズ選手談
「実はもてぎは今回がはじめてなんだけど、ストップ&ゴーが多く、変わったサーキットだという印象。それでも、この日本GPを楽しむことができている。このコースはT4でレース展開に変化が起こるので、そこでのレース展開に注目して欲しいね。ところで、今回はレースでの来日だから、次にくる時は休暇をとってゆっくり日本を楽しみたいよ」
トニ・エリアス選手
「コース自体には慣れているが、これまでのマシンと違うので、正直を言えば、そのマシンでこのコースに慣れるのが大変だし、得意なコースではないので、今まで以上にがんばらないといけない。見どころといえば、下りのストレートから90度コーナーが最大の特徴だと思う。なぜなら、走っていて楽しいし、ライダーからもファンの応援してくれている姿がよく見えるからね。明日は、応援よろしく」
続いては、鈴鹿8耐で19年ぶりにヤマハにもたらしたトリオ、Monster Yamaha Tech3のポル・エスパルガロ選手とブラッドリー・スミス選手。そして、Yamaha Factory Racing Teamから、ワイルドカード参戦となった中須賀克行選手が登場。鈴鹿8耐同様、エスパルガロ選手がムードメーカーとなり、会場全体を巻き込んでの楽しい一時となり、トークショーもその鈴鹿8耐を中心とした内容となりました。
ポル・エスパルガロ選手談
「印象に残ったことと言えば、まずはPPの獲得。そして優勝、ナカスガさんと走ったこと。そのナカスガさんが、全日本で5回、そしてことは6度目のチャンピオンに王手をかけるすごいライダーだったことさ。もう一つあげるならば、セッションで転倒しピットに戻ってきたとき、2人が"大丈夫か?"と心配してくれたことと、その壊れたマシンをわずか3時間で修復してくれたチームスタッフ。あの時は本当に救われたし、このチームで良かったと思ったよ」
ブラッドリー・スミス選手談
「ここにいる3人で、鈴鹿8耐の表彰台に立てたことは忘れられない思いで。そして、表彰台に上がったとき、ファンの皆さんからのたくさんの声援とフラッシュは最高の気分だった」
中須賀克行選手談
「やっぱり、ブラッドリーがチェッカ--を受けた瞬間は最高でしたね。その後、ピットロードに戻り、ブラッドリーの帰りをまって、そこでみんなで抱き合って喜んだあの瞬間は本当にうれしかったですね。あとレースにはあまり関係ありませんが、ポルがシーチキンスパゲティばかり食べていたのには笑ってしまいました」
最後に3人は、決勝に向け「最善をつくすこと」をファンの皆さんに約束し、トークショーを終えました。
そして、14戦終了時点でのランキングトップであるロッシ選手が登場。この日、チームメイトであり、最大のライバルでもあるロレンソ選手と激しいバトルを繰り広げたことも手伝って、ファンの皆さんがブースを完全包囲する盛況ぶり。多くを語る時間はありませんでしたが、それでもファンとの交流を楽しみました。
バレンティーノ・ロッシ選手談
「今日の予選はヤマハのファンにとっては本当によい結果となった。残念ながら僕は2位だったけど、ヤマハライダーが1・2位だったからね。みんなのために僕も、がんばったんだ! 決勝は、ベストを尽くすのみ。今日以上の応援よろしくね!」
トークショーの大トリを務めたのが、レースでも今日の主役となったロレンソ選手。時間は18時を過ぎていたにもかかわらず、ロレンソ選手の到着を待っていた多くのファンの皆さんは、「ホルヘコール」で迎えました。
ホルヘ・ロレンソ選手談
「肩の状態ではみんなに心配をかけたかもしれないけど、なかなか良い状態だし、実際に今日は良い結果を残すことができて、とてもうれしいよ。ただし、明日の決勝は、簡単ではないだろうね。それでも、今日のようにファンの皆さんから応援が力になるので、明日もサポートをよろしく!」
また、この日は、GPライダーのサイン入りグッズによるチャリティーオークション、ヤマハレーシングレディー撮影会、じゃんけん大会など、多くのイベントが行われましたが、なかでもケニー・ロバーツ氏と、難波恭司氏によるトークショーは、GPファンの心をがっちりとつかみました。トークショーでは、ロバーツ氏もGPなどで戦った、イエロー&スピードブロックグラフィックのYZR750を前に、当時の話しを交えながら、日本GPの展望、ヤマハの強さを語りました。
ケニー・ロバーツ氏談
「このイエローカラーは、アメリカのなかでヤマハの強さを証明するだけでなく、世界においても、ヤマハのマシン、チームの強さ・速さを証明したもの。だからこそ、ヤマハの60年の歴史において、また自分にとっても、とても重要なものになっている。そして、現在もこのカラーが、ここ日本だけでなく、世界で愛され、親しまれていることをうれしく思うよ。
ところで、現在のヤマハはGPにおいてとても強い。これは、優れたライダーがいるからと思うかもしれないが、やはりマシン、開発、チームを含めた総合力の高さに他ならない。レースを予想することは、とても難しいことだが、明日は1・2位の獲得は十分に可能だし、ポディウムの独占だって考えられる。それをヤマハが証明してくれることを、心から祈っているよ」