レースはスタートで遅れて2コーナーで挽回するという状態からスタートしました。序盤はライバルの高橋巧選手（ホンダ）を含めた、トップライダー5〜6台が集団でのバトル。ストレートでは4台が並ぶなど、随所で激しい攻防が繰り広げられたのです。中盤になると中須賀、高橋の両選手に加え、山口辰也選手の3人がトップ争い。そして、最終的に残ったのがやはり中須賀選手と高橋選手でした。

結果は、中須賀選手が、高橋選手を抑え切って先勝。2人のポイント差はこれで10ポイントへ拡大しました。しかし、第2レースの頃に雨の予報も...。
ここからもう一度、チャンピオンを、三連覇を目指し、手を緩めることなく中須賀選手は、アクセルを開けていきます。

「特別な思いで臨んだレースだったので、正直にうれしいです。スタートまでは心臓が口から飛び出るほどに緊張していましたし、スタートも出遅れたのですが、2コーナーで挽回できたのはよかったですね。序盤はまだウエットパッチも残っており、様子をみながらと思っていたのですが、巧くんがズバッと抜いてきてこれはいけないと思い、そこから主導権を握り、レースコントロールするために仕掛けました。第2レースについては、だた、がんばるだけですね」