レース1で今季最高の12位を獲得、レース2は16位

2022.06.14

6月10-12日、2022スーパーバイク世界選手権第4戦エミリア・ロマーニャが行われた。GYTR Yamaha WorldSBK Teamの野左根航汰は、レース1で今季自己最高となる12位（スーパーポールレースを除く）を獲得したが、続くスーパーポールレースではラスト1周で転倒リタイア、レース2ではポイント獲得圏内でレースを続けたが、終盤に逆転を許し16位と、12位をきっかけに連続ポイントが期待されたがリザルトを揃えることができなかった。

ウィーク初日10日（金）、FP1で野左根は1'36.978、トップのT・ラズガットリオグルから2.375秒差の18番手でスタートした。ここから着実にタイムをアップし、FP2では1秒以上タイムを短縮し1'35.726と16番手、トップから1.718差。さらに11日（土）のFP3では、大きな改善はならなかったもののコンマ2秒削って1'35.408で、トップから1.687差の16番手。そしてスーパーポール（予選）は34秒台に乗せて自己ベストを更新して1'34.939で、トップに1.611差の15番手、グリッド5列目を獲得。得意のスタートで順位を上げればトップ１０も視野に入る位置でレース1に臨んだ。

11日（土）の午後に行われたレース1では、15番グリッドから好スタートを切り一気に9番手まで浮上。その後、バトルを展開しながら順位は落としてしまったものの、スーパーポールレースを除き今季最高となる12位でチェッカーを受けた。

12日、スーパーポールレースでは、グリッド15番手からまたも好スタートを切った野左根。1ラップ目で4つポジションアップして、そのあともハイペースを維持しながらE・ラバティ（ドゥカティ）とバトルを展開した。そして最終ラップ、ラバティをパスしようとチャンスを窺っていたところ、左高速の第8コーナーで転倒を喫してしまう。再スタートはできず、残念ながらリタイアとなった。

エミリア・ロマーニャラウンド、最後のレース2、グリッド15番手からまたしても好スタートを切り、序盤でトップ10に近づいた野左根。全21ラップを通してハイペースと安定性を維持して、ポイント圏内でラバティらとバトルを展開したが、最終的に14位に1秒差まで迫る16位でチェッカーを受けた。ポイントにはわずかに届かなかった。

次回、第5戦は6月15日～17日、ドニントンパークで開催され、野左根はより一層のパフォーマンス向上を目指す。

Comment

野左根航汰選手談（12位／DNF／16位）

「スーパーポールは全体的には良かったのですが、2回目の走行でタイムを伸ばせなかったことは残念です。レース１ではスタートがとてもうまくいって、15番手から9番手まで上がりました。そのあとはペースを維持し、リズムを守り12位。チームのためポイントを獲得することができました。
スーパーポールでも、好スタートを決めて、そのあとのペースもとても良いと感じていました。BMW勢について行くことができて、何度かバトルもありました。最終ラップでパスして、もうひとつポジションを上げられると思っていたのですが、残念ながら転倒してしまいました。
そして、レース2は最高の結果というわけにはいきませんでした。最後までポイント獲得を目指し、もう少しというところまで近づきましたが、悔しいことにわずかに届きませんでした。このあとは次のドニントンに集中していきます」

Superpole Race

Race 2