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2022

勝負の一年、2022年シーズンいよいよ開幕

2022.04.06

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いよいよ、スーパーバイク世界選手権2022年シーズンが幕を開けますね。
ご無沙汰しています。GRT Yamaha WSBK Teamの野左根航汰です。

2021年の最後のブログでも書きましたが、昨年は本当に苦労した1年でした。日本に帰国し迎えたオフ、以前であれば、この時期は旅行などに出かけていたのですが、今年はコロナ禍ということもあり、課題を少しでも解決するため、トレーニング中心の生活をしてきました。

遠出するといえば、フラットダートのために川越に行くくらいだったかな? 今年からファクトリーチームに加入した岡本裕生選手をはじめ、豊島怜選手、横山尚太選手、阿部真生騎選手ら全日本組に、ARRCを戦う伊藤勇樹選手を加えたヤマハライダーと一緒に汗を流しました。

昨年の中盤から、コーナーへの侵入スピードを上げて、強力にブレーキングして減速し、そこからコンパクトに向きを変えて素早く加速するライディングに挑戦してきたこともあり、意識したのはスライドコントロールの強化でした。

こうした走りをすると、リアのスライドは激しくなりますが、それを上手くコントロールしながら、確実にバイクを前に進めていく技術が必要になります。スライドはタイムをロスする場合もありますが、トップライダーの多くは、タイムを上げるためのスライド技術を持っており、それを確実に身につけるために取り組んできたのです。フラットダートは低いリスクの中で、その練習ができますが、一緒に参加した若手の勢いは強烈で、特に阿部真生騎選手がとても速くなっているなど、それぞれ成長していたので、みんなに刺激をもらいながら、良い練習ができました。

その他は、心肺機能を上げるランニングや自重での筋力トレーニングなど、地道なものがほとんどですが、この結果、筋力アップにより約2kg体重が増えました。

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また、このオフには、マレーシアのセパンで行われたMotoGPテストにも参加しました。僕たちのミッションはYZR-M1の開発なので詳細は控えますが、バブル方式のため外出することはほとんどなく、ホテルとサーキットを往復する日々。そんな中で、中須賀さんといろいろな話ができたのはよかったです。

実は中須賀さん、僕のレースをみてくれていて、レースの前に「頑張れよ!」とか、終わった後には「いい走りだった!」とか、のコメントがSNSでとんでくるのですが、改めてよかったこと、悪かったことなど、今後につながる話をしてくれました。一方で、普通は後輩にはあまり多くを聞かないものですが、中須賀さんは僕に対してたくさん質問をしてくるんです。速くなることに対する中須賀さんの貪欲さは、見習うべきところですね。

こうやってたくさん話をしているうちに、また中須賀さんと戦いたいという気持ちも芽生えてきましたね。1年間で自分がどれくらい成長できたのかを確認する意味もありますが、成長した姿を中須賀さんに見せたいという思いもあります。ただ、スーパーバイクで成功することが目標なので、まずは胸を張って報告できるような結果を残すことに集中しないといけません。

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さて、3月上旬にアラゴンでのテストに向けて日本を出国しました。3月中旬には、ミサノで2回目のテストに参加。新しいことに挑戦して前進することができたし、パフォーマンス向上ためのピースが集まってきた感触を得ることができました。続いて3月下旬のカタルニアでのテストは、コースコンディションの影響もあって少し難しいスタートとなったのですが、作業を続けていく中でいくつかのポジティブな結果を得ることができています。

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こうしてまもなく開幕戦を迎えますが、ハードもソフトも1年間経験して臨む2年目、もう言い訳はできません。自分が納得できる結果、皆さんの期待に応える結果を残す必要があります。

昨シーズンは、スタート直後から序盤にかけてはいい走りができましたが、その後、順位を落とし、終盤のバトルでは勝ちきれないことが続きました。そうしたことから、昨年のベストリザルトはインドネシアラウンドでの7位、その他はトップ10を外れてしまうことがほとんどでした。

シーズンが始まり、すぐに上位でレースができることが理想ではありますが、強力なライバルが増えてより困難な状況になる可能性も踏まえると簡単ではないと思うので、一歩一歩、確実に前に進んでいくこととなるでしょう。

シーズン序盤はトップ10に食い込んで、これをベースに上位を目指していきたいと考えています。さらにシーズンを通して進化し続け、トップ10からトップ5圏内を目指しながら、どんな形でも良いので表彰台に立つことが目標となります。昨年の結果を見れば大きな目標にはなりますが、なんとしても達成してみせますので、日本からの応援を、よろしくお願いします。

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