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2021

想像以上に手強いアラゴン

2021.05.04

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日本はGWに入っていると思いますがいかがお過ごしでしょうか? 僕は、3月31日〜4月1日のカタルニアテストを経て、4月中旬から2回のアラゴンテストに参加し、4月末まで忙しい日々が続いていましたが、ようやく落ち着いてきたところです。

前回のブログから時間が空いてしまいましたが、今回はアラゴンテストの1回目についてご紹介したいと思います。すでにレポートを見ている方もおられるかもしれませんが、一言で言えばかなり手強いサーキットでした。

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実際、走る前から「難しい」という予想はあったのですが、それを上回る難易度で「一体誰が造ったんだ!」と言いたくなりましたね(笑)。このアラゴンも初めて走るサーキットということで、事前に昨年のMotoGP映像を見るなど、できる限り予習をして臨んだのですが、映像とは印象がやはり異なる部分がありました。そして難しいと思っていたセクションではなく、別の場所に苦労することとなったのです。

さて、1度目のテストが行われたのは4月12-13日、初日の走り出しは悪くなかったのですが、そこからなかなかタイムを上げることができない時間が続きました。コース図を添付しましたが、当初は12番から15番手までの区間にブラインドコーナーがあるので、攻略には時間がかかるだろうなと思っていたのです。

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ところが苦戦したのが、1番から5番手までの区間でした。ここは、メインストレートからハードブレーキングで1コーナーを立ち上がると、上りながら連続して高速コーナーが続く区間です。自分は当初、メリハリをつけた走りを心がけていたのですが、上りということで思った以上に速度が出ておらずロスしていたのです。

2日目は課題が見えて意識して走れたことで、決勝タイヤながらも初日の予選タイヤと同等のタイムで走り出せたのですが... その後、2番で転倒してしまったのです。このサーキットは、終盤に2本の長いストレートがありますが、14番から2番までタイヤの右を使わない状況が長く続きます。転倒した周は、最後の右コーナーでミスしたこともあり、それまで以上に右が冷えた状況だったことで転倒してしまったのだと思います。

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その後もスペアマシンで走り込んだのですが、転倒以降はリズムが崩れ思ったようにタイムを上げることができませんでした。開幕戦につながる重要なテストであり、2日目ではしっかりと手応えを掴んで終わりたいと思っていたため、このミスには自分に腹がたちました。

それでも、ミスから学こともあり、アラゴンについては、ミサノやカタルニアとは違う考え方で走る必要があることがはっきりわかったことは大きな収穫でした。この後、イタリアには帰らずにそのままスペインに滞在し、2回目のアラゴンテストに臨みましたが、次回は、2回目のアラゴンテストを中心にご紹介したいと思っています。

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