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2021

WSBKフルメンバーが集結した中で、掴んだ手応え。

2021.04.08

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先日、レポートも更新されましたが、今回はバルセロナで行われた事前テストについてお話ししたいと思います。新型コロナウイルス感染症の感染予防も含め、今回はイタリアから車で12時間かけてバルセロナへ移動。写真に写っているのは、年齢も近く何かとお世話になっている現地のヤマハ社員の方でコーディネーターのステファノさん。

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感覚としてはオートポリスにいくような感じですね。ただ、途中フランスに入国する際には、パスポートチェックとコロナの陰性証明が必要で、欧州も一部のエリアでは厳戒態勢がある状況です。

さて、カタルニアは僕にとっては初のサーキットということで、テスト前にスタッフや通訳さんたちと一周歩いてコースチェック。結構、アップダウンが多くてイメージと異なっていました。ちょっとレースから脱線しますが、実はコース内に民家があるという驚きの事実を知りました。どうやらサーキットができる前からこの場所にあったようで... そのまま移住せずに住み続けいているということみたいです(笑)。

よほどのレース好きであれば、最高の環境だと思います。家からライブでレースを観ることができるわけですから。でも日本のように一般の走行会や今回のようなテストなど、大会以外で頻繁に走行が行われるとすると、落ち着ける時間がないのではと他人事ながら心配になってしまいました。

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さて、テストの方ですが、初日の序盤に1分44秒台をマークして走り出しは良い手応えを掴むことができたのですが、そこからはなかなかタイムが伸び悩む時間が続きました。正直、何が原因か自分でもわかりませんでしたが、よく考えれば、初のサーキットでピレリタイヤを使ってタイムを出していくための乗り方が、自分の中で構築できていなかった。それが原因なんだと思います。最終のベストはトップに約1.9秒差の1分42秒7で15番手。42秒台前半まではいきたかったので、自分の中でちょっとストレスの溜まる1日になりました。

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2日目は、ロングランをはじめ、乗り方やセッティングなど、いろんなことを試すこととしました。その結果の一つとして、予選用タイヤを使ってアタックのアタックでは、しっかりと目標としていた41秒台に入り、トップに約1.3秒差の1分41秒628をマーク! これで2日目は11番手、2日間の総合では12番手でテストを終了することができました。

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また今回は、初めてWSBKのフルメンバーが参加するテストでしたが、レギュラーシーズンを控えて自分が今どこにいるのかを正確に把握することできましたし、トップライダーたちの走りもじっくり観察させてもらいました。

タイムが出ているライダーと自分とを比較してみると、考え方、走らせ方がまったく異なっているわけではありませんでしたが、一貫してセオリー通りの走りができていることは、やっぱりすごいなと。僕もそれが目指すべきところだと思いますが、タイムに差があるのはまだ自分にできていないことがあるということだと理解しています。

ただ、決してすべてが負けているわけではなく、しっかりと戦っていける部分があることもわかったのは大きかったですね。実際、それがなければ、ここにいる意味はないですからね。

課題は残っていますが、今回も着実に新しいバイク、タイヤに順応できてきたし、シーズンに向けて確実に前に進んでいることを感じられたテストになりました。

次回は4月12-13日にアラゴンでのテストが予定されています。ここも初めてのサーキットになりますが、やることは変わりません。前に進めるように全力を尽くすだけです。

 
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