野左根航汰、WorldSBKバルセロナ・テストで進化をアピール
GRT Yamaha WorldSBK Teamからスーパーバイク世界選手権に参戦することとなった野左根航汰が、今季2回目のシーズン前テストに参加。ライバルとなるフルメンバーとの競り合いに加わり、総合12位となった。
今回の会場となったバルセロナのカタルニア・サーキットを初めて走行した野左根。初日の午前中のセッションはコースとマシンの感触をつかむことに集中し、午後からは少しずつラップタイムを更新しながら合計84ラップを走り切った。セッション終盤でベストタイムを記録、トップに約1.9秒差の1分42秒758の15番手で初日を終了した。
2日目の第1セッションでは、いくつかのセッティングの問題を解決。午後はこのコースで初めて予選タイヤを装着し、すぐさま効果を発揮すると、前日のベストタイムを1秒以上短縮する1分41秒628で総合12位に浮上した。
2020 全日本ロードレース選手権の最高峰クラスJSB1000のチャンピオンである野左根は、2日間で合計163ラップを走破し、ピレリ製タイヤと2021年型YZF-R1の経験を積んだ。今後、4月12〜13日には再びアラゴンで行われるテストに参加し、開幕戦に備えてさらなる進化を目指す。
野左根航汰選手談(総合12位)
「バルセロナは初めて走りました。走行前にコースを歩いて1周したときには高低差の激しさに驚きました。実際の走行では序盤からフィーリングが良かったのですが、自分で期待したほどの進化はなかなか見つけられませんでした。終盤になってようやくベストタイムを更新することができ、このことが2日目に向けて良い弾みになってくれたと思います。2日目の午前中にはマシンに問題が出てタイムが上がりませんでしたが、午後になると状況が改善され、初めて装着した予選タイヤで目標の1分41秒台に入れることができました。これからもっとたくさんの経験を積むことが重要です。私にとっては難しいコースですが、160ラップ以上を走って、いい仕事ができたと思っています」
Results
Day 1
1 | Jonathan Rea | Kawasaki | 1'40.703 |
---|---|---|---|
2 | Leon Haslam | Honda | +0.107 |
3 | Garrett Gerloff | Yamaha | +0.117 |
4 | Scott Redding | Ducati | +0.169 |
5 | Tom Sykes | BMW | +0.472 |
6 | Toprak Razgatlioglu | Yamaha | +0.541s |
10 | Andrea Locatelli | Yamaha | +1.133 |
15 | 野左根航汰 | Yamaha | +1.965 |
Day 2
1 | Jonathan Rea | Kawasaki | 1'40.264 |
---|---|---|---|
2 | Scott Redding | Ducati | +0.179 |
3 | Garrett Gerloff | Yamaha | +0.233 |
4 | Jonas Folger | BMW | +0.435 |
5 | Michael Ruben Rinaldi | Ducati | +0.492 |
6 | Tom Sykes | BMW | +0.650 |
8 | Andrea Locatelli | Yamaha | +0.994 |
11 | 野左根航汰 | Yamaha | +1.364 |
15 | Toprak Razgatlioglu | Yamaha | +2.034 |