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- 2015年7月 5日
アジアを若い力でいきいきと輝かせたい——。
ヤマハは、世界最高の舞台で活躍し、地域の若者から憧れられ、尊敬されるヒーローを育て、さらにV・ロッシやJ・ロレンソなどから、「ヤマハレーシングスピリット」を受け継ぐ人材を、アジアから生み出したいと考えている。
そのため、アジアから世界につながる道筋、新しいステップアップシステムを設けた。その第一歩が、アンダーボーンの国内レースから、グローバルモデル「YZF-R25」によるARRC「アジアプロダクション250」への参戦である。ここでライバルたちと腕を磨き、成果を残したライダーは、若手の育成を行うヤマハのユースチーム加入、全日本選手権、Moto2など、さらなるステージとチャレンジを用意している。そしていずれは、アジアの大声援を受けながら、世界最高峰の二輪レース「MotoGP」を快走するアジアライダーの育成をめざしている。
ARRCに参戦する「YAMAHA FACTORY RACING INDONESIA」の活動を通し、アジアライダーが抱く夢や可能性、ヤマハのアジアにおけるモータースポーツ普及・人材育成を紹介するムービー
1996年にスタートしたARRC(アジアロードレース選手権)は、今年2015年で20周年を迎えるアジア最高峰のロードレース。クラスは「スーパースポーツ600cc」を頂点に、アジア特有といえる「アンダーボーン130cc」に加え、2015年から250ccのスポーツバイクをベースとした「アジアプロダクション250」が新設され、3クラスのレースが行われる。また、併催でワンメークレースも開催されるなど、ARRCはアジアNo.1ライダーを決定するだけでなく、ライダーの育成や世界に向けたステップアップレースとしての役割を持つことが特徴となっている。また近年、アセアン各国のナショナルレースなどからARRC参戦を経て世界へ飛び立つライダーも多く見られるようになり、アジアレース文化を形成する上で欠かせない選手権である。
レースは年間6戦が行われ、5ヵ国(マレーシア、インドネシア、日本、タイ、カタール)が舞台となり、各国の国際サーキットが使用される。全クラスとも、1戦2レース、トータル12レースが行われ、その合計ポイントによりチャンピオンを決定する。すべてのマシンは市販車がベースとなっており、レギュレーションに沿ってレース仕様にモディファイを行ったマシンを使用。市販車を大きく上回る性能を引き出しており、アジア最高峰に相応しいエキサイティングな戦いが展開される。
世界最高峰の二輪レースMotoGPを戦うヤマハのファクトリーマシン「YZR-M1」、その技術思想を受け継ぐ市販モデルがスーパースポーツ「YZF-R1」を頂点とする「YZF-Rシリーズ」である。その一つ「YZF-R25」はアセアンから先進国市場まで幅広く販売を行うグローバルモデルとして2014年7月、インドネシアでデビュー。「毎日乗れるスーパーバイク」をコンセプトに、クラス最高レベルとなるエンジン出力と「YZF-Rシリーズ」を継承する軽量な車体とデザインにより、「スーパースポーツ」と呼ぶにふさわしい高次元な走行性能とスタイルを具現化し、世界中にエキサイトメントを提供している。
ARRC「アジアプロダクション250」に参戦するヤマハチームがベースマシンに使用するのがこの「YZF-R25」。ARRCで定められたレギュレーションに沿って、各チームがそのポテンシャルを最大限に引き出すべく独自にモディファイを行っている。
主要仕様諸元(市販モデル:日本仕様)
- 全長×全幅×全高
- 2,090mm×720mm×1,135mm
- シート高
- 780mm
- 車両重量
- 166kg
- 原動機種類
- 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
- 気筒数配列
- 直列2気筒
- 総排気量
- 249cm3
- 内径×行程
- 60.0mm×44.1mm
- 最高出力
- 27kW(36PS)/12,000r/min
- 最大トルク
- 23N・m(2.3kgf・m)/10,000r/min
- 燃料タンク容量
- 14L
- 燃料供給
- フューエルインジェクション
- 変速装置/変速方法
- 常時噛合式6段/リターン式
- タイヤサイズ(前/後)
- 110/70-17M/C 54S (チューブレス)
140/70-17M/C 66S (チューブレス) - 制動装置形式(前/後)
- 油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
- 懸架方式 (前/後)
- テレスコピック/スイングアーム
2015年ARRCに新設される「アジアプロダクション250」クラスに、ヤマハからはインドネシア2チーム・5名、タイ1チーム・2名、韓国1チーム・2名、香港1チーム・2名、オーストラリア1チーム・2名(オーストラリア人1名、マレーシア人1名)の計13名が、初代「アジアプロダクション250」のチャンピオンを目指して参戦する。
ライダーは、各国の国内レース等で活躍するなど、将来を期待される10代後半から20代の若手中心で構成される。彼らは同クラスでのシリーズチャンピオンを目指すだけでなく、「アジアプロダクション250」から「スーパースポーツ600cc」、さらには全日本ロードレース選手権やMotoGP世界選手権(Moto2)へのステップアップを、またメカニックはレース経験を積み重ねることで技術とノウハウの蓄積を目指し、チーム全体が将来、世界レベルで活躍することを照準にチャレンジを行っていく。
参戦チーム一覧
チーム | ライダー | 国籍 | チーム詳細 |
---|---|---|---|
YAMAHA FACTORY RACING INDONESIA | #630 シギット・プルノ・ハルジョノ | インドネシア | |
#34 イマニュエル・プトラ・プラトナ | インドネシア | ||
#99 ガラン・ヘンドラ・プラタマ | インドネシア | ||
YAMAHA TUNGGAL JAYA INDONESIA | #32 ムハマド・ハシム・ザキ・アディル | インドネシア | |
#27 ルスマン・ファドリ | インドネシア | ||
YAMAHA FINSON MOTORSPORT | #21 ブランドン・ポール・デメリー | オーストラリア | |
#127 カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン | マレーシア | ||
Yamaha Thailand Racing Team | #45 ピラポン・ブンラート | タイ | |
#14 ピラポン・ロイブーンペン | タイ | ||
YAMAHA MLT RACING TEAM | #28 モン・シン・ビン | 中国 | |
#26 リ・チョン・パン | 中国 | ||
TEAM YSK KOREA | #88 ベク・ミンソク | 韓国 | |
#52 リム・ホゴン | 韓国 |
ラウンド | 日程 | 国 | 会場 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
Round 1 | 2015年4月19日 | マレーシア |
セパン・インターナショナル・サーキット コースを見る |
|
Round 2 | 2015年6月7日 | インドネシア |
セントゥール・インターナショナル・サーキット コースを見る |
|
Round 3 | 2015年7月5日 | 日本 |
鈴鹿サーキット コースを見る |
|
Round 4 | 2015年8月30日 | タイ |
チャーン・インターナショナル・サーキット コースを見る |
|
Round 5 | 2015年10月3日 | カタール |
ロサイル・インターナショナル・サーキット コースを見る |
|
Round 6 | 2015年12月6日 | タイ |
チャーン・インターナショナル・サーキット コースを見る |