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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 2月21-23日 オーストラリア

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第1戦オーストラリア
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド(4.445km)

WorldSBK レース1
■開催日:2025年2月22日(土)
■周回数:20周 (88.900 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:36度
■路面温度:40度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分28秒824)
■FL:N・ブレガ(Ducati/1分29秒345)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2025年2月23日(日)
■周回数:10周(44.450 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度
■路面温度:32度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分28秒824)
■FL: N・ブレガ(Ducati/1分28秒914)


WorldSBK レース2
■開催日:2025年2月23日(日)
■周回数:20周 ( 88.900km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度
■路面温度:36度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分28秒824)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分28秒836)

REPORT

WorldSBK 2月22日(土)

Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team
ロカテッリ選手、レース1で7位獲得

2025FIMスーパーバイク世界選手権の開幕戦がオーストラリアはフィリップアイランド・サーキットで開催され、Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official TeamのA・ロカテッリ選手がその第1レースで7位を獲得した。お気に入りのコースで表彰台争いを目指していたロカテッリ選手だが、酷暑と強風による難しいコンディションに翻弄され、スーパーポール(予選)で8番手に留まっていた。

コースの特性によりタイヤへの負担が大きいことから、同サーキットでは今シーズン、スタートから11周目までにピットストップとタイヤ交換が義務付けられ、フラッグトゥフラッグ・レースの形式で行われることとなった。ピット作業はスムースに完了し、ロカテッリ選手のペースも順調だったが、前方の大集団にわずかに届かず目標を達成することはできなかった。 

ウイーク2日目は午前中にウォームアップ・セッション、午後からスーパーポール・レース(10ラップ)とレース2(20ラップ)が行われる。

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
エガター選手がポイント獲得、ガードナー選手はリタイア

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガター選手が12位でポイントを獲得。R・ガードナー選手はマシンの不具合によりリタイアした。

午前中に行われたフリープラクティス第3セッションではガードナー選手が好調な走りを見せ、ラップタイムを1分29秒565に更新して9番手。エガター選手は1分30秒215の16番手。午後からのスーパーポールではガードナー選手が終盤にペースを上げて再び9番手、エガター選手は15番手となった。

レース1ではエガター選手が好スタート。序盤で順位を上げ、力強い走りと安定したペースを維持して6位集団に加わった。フラッグ・トゥ・フラッグ・レースとして義務付けられたピットストップを9ラップ目に完了したあと11番手で復帰し、最後まで10位争いを展開したが、最終的に12位でチェッカーを受けた。

一方のガードナー選手は絶好のスタートを決めたものの、オープニングラップの第4コーナーで転倒。再スタートしてポイント圏内まで挽回していたが、12ラップ目で技術的な問題が発生してリタイアとなった。

WorldSBK 2月23日(日)

Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team
ロカテッリ選手、レース2も7位と健闘

Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official TeamのA・ロカテッリ選手がスーパーポール・レース6位、レース2で7位と健闘し、今大会の3レースすべてでポイントを獲得した。チームメイトのJ・レイ選手はテスト中の負傷により欠場している。

レース2のグリッド・ポジションを上げたいロカテッリ選手は、スーパーポール・レースで表彰台グループを追って激しくプッシュ。その結果、6位を獲得し、レース2のグリッド2列目を確保した。レース2では前半でやや順位を下げたものの、フラッグ・トゥ・フラッグのルールにより義務付けられたピットストップ作業をスムースにこなし、好位置を維持してコースに復帰。後半は終始、7番手をキープして走り切った。

ロカテッリ選手は3レースすべてで昨年の同大会ダブル・ウイナーのA・ロウズ選手を抑え、レース2では4位に3秒差と近づいた。ウイーク直前の公式テストでレイ選手が負傷し、厳しい状況に置かれたチームにとって、ロカテッリ選手の活躍は大きな励みとなっている。

チームはこのあとヨーロッパへ戻り、3月14~15日にポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで予定されているテストに参加し、同月30日の第2戦ポルトガル大会に臨む。

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
エガター選手がレース2でもポイント獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガター選手がレース1に続き12位でフィニッシュし、ポイントを加算した。R・ガードナー選手は転倒リタイアとなった。

エガター選手とガードナー選手は午前中に行われたウォームアップ・セッションを有効に活用し、それぞれ1分30秒174と1分30秒391のベストタイムで13位と17位。その後のスーパーポール・レースではトップ9獲得を目指して最後まで全力を尽くしたが、ガードナー選手は10位、エガター選手は11位に留まり、レース2のグリッド・ポジションを上げることはできなかった。

グリッド13番手と15番手に並んだガードナー選手とエガター選手は、スタートで厳しい展開を強いられた。それでもエガター選手はレース1と同様に安定したペースを維持してトップ10争いに加わり、最終的に12位でゴール。一方のガードナー選手は前半でリアグリップに苦戦し、タイヤ交換後はやや改善されたものの、残り5ラップで転倒してリタイアとなった。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

WorldSBK 2月22日(土)

Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team
A・ロカテッリ選手(7位)

「予選ポジションからひとつ上げて最終的に7位ということになりました。非常に厳しいレースでした。とにかく本当に暑かったのです! 5位争いまであともう少しというところでした。これも目標とは違うのですが、スーパーポールの結果やフリープラクティスの状況からすれば現実的なところでしょう。明日はコンディションもセッティングも変わるので、もう一度トライし、今度こそ表彰台争いを目指していきます。今晩の作業でマシンを少し変更し、今まで以上に準備を整えて臨みます。ピットストップについては、進入のスピードも良く、タイヤ交換も順調で、すべてがうまくいきました。今はこれ以上に話せることはありませんが、私にとってはまだ満足できる状況ではないので、ただひたすら仕事に励むだけす。前へ進み、もっと上のポジションで戦えるようがんばります!」

P・デニング(チーム代表)

「うだるような暑さのなかで2025シーズンが始まりました。そしてこれは何度でも言ってしまうのですが、シーズン最初のレースにジョナサン・レイがいないことは本当に残念です。彼の欠場によりPata Maxus Yamahaからはアンドレア・ロカテッリだけが参戦し、7位は私たちの希望通りではないとは言え、素晴らしい走りを見せてくれたと思っています。表彰台までわずかコンマ数秒でした。振り返れば、開幕前テストは難しいコンディションに悩まされ、レースウイークも決して順調なスタートではありませんでした。そのなかで彼とそのチームスタッフがしっかり対応し、強力なベースセッティングを作り上げてきたのです。明日は表彰台争いへ向けてまた一歩、前進を目指します。

スーパースポーツ世界選手権ではPata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Teamのステファノ・マンジ選手が、新型マシンR9のデビューレースで優勝という快挙を成し遂げました。私たちチームはマンジ選手とそのチーム、そしてヤマハの業績を讃えます」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
D・エガター選手(12位)

「楽な一日ではありませんでしたが、最後にポイントを獲得することができました。昨日の午前中と同様のフィーリングを追求していたのですが、コンディションが変わっていたので思うようにいきませんでした。スーパーポールで十分にタイムを伸ばせなかったため、レース1も厳しい状況になってしまいました。それでもスタートがうまくいったのでポジションを挽回し、上位グループの激しい競り合いに加わることができました。ピットストップのあとはなかなかリズムを取り戻せなかったのですが、何とか最後まで安定して走り切ることができました。明日はパフォーマンスをより向上させ、スーパーポール・レースで9位以内に入ってレース2のグリッドを少しでも上げられるよう頑張ります」

R・ガードナー選手(DNF)

「言うまでもなく、残念な結果です。明日は挽回を目指します。そのなかでもスーパーポールは決して悪くなかったので、評価したいと思っています。まずまずのラップタイムが出て3列目スタートを確保することができ、レース1に向けて自信になりました。それで始めからプッシュしていったら不運にも第4コーナーで転倒してしまったのです。ポイントを少しでも獲得しようとレースに復帰しましたが、最後は技術的な問題によりリタイアを余儀なくされてしまいました。今日はすべてにおいて、いいところがありませんでした。明日は挽回を目指し、ハード・プッシュしていきます。ベストを尽くします」

WorldSBK 2月23日(日)

Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team
A・ロカテッリ選手(6位/7位)

「スーパーポール・レースを順調に走り切り、レース2のグリッド・ポジションを少し上げることができました。オーバーテイクもうまくいきましたし、その結果として有利なグリッドを確保できたので非常に満足しています。レース2では序盤でやや苦戦し、トップグループからは離されてしまったのですが、後半はハード・プッシュがうまくいって順調に挽回し、最後まで速さを維持して走り切ることができました。昨日と同じ7位ですが、ポジティブに受け留め、前を見て進んで行きたいと思います。1カ月もしないうちに次のポルティマオでテストがあります。ここフィリップアイランドは昨年と状況が違っていたので、データをすべて持ち帰り、挽回を目指します。正直に言えば心から表彰台に上がりたいと思っていましたし、そのために100%プッシュしたのですが、今日はここまでが精一杯でした。ベストを尽くし、自信も維持しているので、次回また頑張ります」

P・デニング(チーム代表)

「スーパーポール・レースで6位、レース2で7位という結果はヤマハやチームが目標としていたものとは違いますが、そうだとしても、とくにアンドレア(ロカテッリ)には'おめでとう'と言いたいと思います。彼は今日の2つのレースで最大限のポテンシャルを引き出し、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。また、繰り返しになりますが、チーム全員がジョナサン(レイ)の不在を非常に寂しく思っています。2台のマシンが揃ってトップ5を競り合う状況を誰もが期待していますが、今は彼の健康を願い、フルサポートを続けるだけです。復帰に向けて万全の準備を整えています」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
D・エガター選手(12位/12位)

「全力でプッシュしましたが、ウイーク最終日まで厳しい状況が続いてしまいました。スーパーポール・レースではトップ9を目指し、もし獲得できていれば大きな助けになったのですが、残念ながら達成することができませんでした。そのためレース2を15番グリッドからスタートすることとなりました。今回もペースは安定していたのでトップ10を目指していきましたが、最終的に12位に終わりました。これからデータを分析し、今後のパフォーマンス向上に役立てたいと思っています」

R・ガードナー選手(10位/DNF)

「期待とは違う展開になってしまいました。スーパーポール・レースではトップ9にかなり近づけましたが、集団が非常に接近していて、残念ながらわずかに届きませんでした。その結果、レース2のグリッドが13番手となってしまったため、なんとか挽回しようと懸命にプッシュしていったのですが、前半はタイヤの問題に悩まされて難しい状況が続きました。ピットストップのあとはペースが良くなりましたが、前のライダーに追いつきポイントを獲得するのは簡単ではありませんでした。そして終盤で転倒し、悔しい結果に終わりました。この状況を一度リセットし、次のポルティマオ(第2戦ポルトガル大会)はもっと競争力を上げて臨みたいと思います」

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