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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 11月19-21日 インドネシア

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権 第13戦インドネシア
■開催地:インドネシア/ペルタミナマンダリカ(4.300 km)

レース1
■開催日:2021年11月21日(日)
■周回数:20周 (86.000 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:30度
■路面温度:30度
■PP:T・ラズガットリオグル(YAMAHA/1分32秒877)
■FL:T・ラズガットリオグル(YAMAHA/1分34秒288)

レース2
■開催日:2021年11月21日(日)
■周回数:12周 (51.600 km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:25度
■路面温度:29度
■PP:T・ラズガットリオグル(YAMAHA/1分32秒877)
■FL:S・レディング(Ducati/1分42秒390)

REPORT

ラズガットリオグル、2021 WorldSBKチャンピオン決定

Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガットリオグルが2021シーズン最終戦でチャンピオンを獲得し、ヤマハのコンストラクターズ・タイトル、Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのチーム・タイトルとともに3冠を達成した。

30ポイントのアドバンテージを維持して最終戦を迎えたラズガットリオグル。日曜日の午前中に行われたレース1でJ・レイ(カワサキ)とバトルを繰り広げ、2位獲得と同時に2021シーズン・タイトルを決定した。この結果、ラズガットリオグルはトルコ人として初めてのWorldSBKチャンピオンとなり、ヤマハに2009年のB・スピース以来となるタイトルをもたらした。

WorldSBK史上最もエキサイティングなシーズンのひとつとなった2021シーズン、ラズガットリオグルは優勝13回、表彰台29回、ポールポジション3回という見事な成績をおさめた。午後からのレース2では降りやまぬ雨のなかでポールポジションからスタートし、4位でチェッカーを受けている。

一方、すでにルーキー・オブ・ザ・イヤーを決定しているチームメイトのA・ロカテッリは、シーズン最終戦の両レースで実力を発揮。レース1では4番グリッドから4位を獲得し、レース2を8位で終了した。この結果、ヤマハのWorldSBKルーキーとして2011年以来、最高となるランキング4位を獲得している。

ガーロフ、インディペンデント・ライダー・タイトル獲得
野左根はレース2で自己ベストの7位を獲得

2021年の最終戦がインドネシアはマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催され、GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフがインディペンデント・ライダー・チャンピオンに輝いた。チームメイトの野左根航汰はレース2で自己ベストとなる7位を獲得している。

土曜日のマンダリカ・サーキットは激しい雨に見舞われ、レース1を日曜日に延期。日曜日も早朝のにわか雨で路面が濡れた状態で行われ、ガーロフは4番グリッドからスタート後、序盤で13位に後退した。その後も難しいコンディションのなかで思うように挽回できず11位で終えた。

レース2の直前に再び豪雨がありスタートが遅延。また主催者側の決定により12ラップに短縮された。ガーロフは好スタートを切ったものの、第1コーナーの混乱のなかでまたもトップ10圏外まで後退。しかしここでは素早い挽回を見せ、6位でチェッカーを受けた。この結果、インディペンデント・ライダーとしてトップとなる総合ランキング7位でシーズンを終了した。

一方の野左根はレース1で15位。レース2は16番グリッドからスタート後、9番手まで上げてオープニングラップを終了し、4ラップ目には6番手へ浮上した。しかしこのあとガーロフに先行を許して、野左根は自己ベストとなる7位でチェッカーを受けた。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

Pata Yamaha with Brixx WorldSBK

T・ラズガットリオグル選手談(2位/4位)

「私にとっては決して楽なシーズンではありませんでした。もちろん誰にとっても同様でしょう。しかし私たちはそのなかでチャンピオンになりました。この気持ちをどう表現すればよいかわかりませんが、今日はとても特別な日になりました。今日は楽な戦いではなく、ベストを尽くした結果、最終的にトップに輝きました。レースは非常に多く、いろいろな場面に遭遇し、簡単ではありませんでしたが、ひたすらベストを尽くしてここに立つことができています。レイ選手は6冠を達成したWorldSBKのレジェンドであり、ウエットもドライも素晴らしく、すべてのレースで手ごわい存在でした。でもレースを離れればグッドガイであり、私たちは良き友人同士です。私は今シーズン、常に勝利だけに集中してきました。そして今は、ベストを尽くしたすべてのライダーを祝福したいと思います。シーズンが終了し、ヤマハが2009年以来、再びチャンピオンになったことをうれしく思います。このタイトルは父に捧げます。彼はいつも、私がいつか世界チャンピオンになると言い続けてくれました。来シーズンも毎レースで優勝を目指し、今年以上のいいシーズンになるよう頑張ります」

A・ロカテッリ選手談(4位/8位)

「シーズンを振り返り、ランキング4位で終えられたことをうれしく思います。またトプラック選手とチームのタイトル獲得も非常にうれしいです。私自身は最終レースに満足することはできませんでしたが、私にとっては1年目のシーズンであり、ようやくWorldSBKについて理解し始めたところです。来年はもっと強くなれるよう頑張ります。チームのみんなに感謝しています。彼らがいなければ、このような成果はあり得ませんでした」

P・デニング、チーム代表談

「何というシーズン、何という感動的な瞬間でしょうか。チームのみんな、そしてヤマハに心から感謝しています。トプラック選手はアスリートとしてだけでなく、ひとりの人間として素晴らしいものを持っています。常に謙虚な姿勢で臨み、周囲のすべての人を尊敬し、真のチームの一員として仕事をしてくれました。彼自身にはまったく落ち度のないところで厳しい状況を経験することもありました。そして一度のミスもなく、そこから抜け出したことは本当に素晴らしかったと思います。彼とチームとが成功をおさめた、最高のシーズンになりました。しかしおそらく、最初のタイトル獲得よりも、それを守ることのほうが難しいでしょう。ですから私たちは、来年はより一層、気持ちを集中していかなければなりません。レイ選手ももっと強くなるでしょう。トプラック選手と戦ったことでパフォーマンスを一段、向上させているので、来年はますます手ごわい存在になります。ロカテッリ選手もまた、素晴らしいシーズンを過ごし、トップルーキーとしてランキング4位を獲得しました。その素晴らしい才能を証明し、トップ3に続く最高の成績をおさめました。今日はコンディションが難しいなかで、2レースとも成熟したいい走りを見せてくれました。私たちチームは、このように素晴らしいメンバーが揃っています。彼らのハードワークに心から感謝します」

GRT Yamaha WorldSBK Team

G・ガーロフ選手談(11位/6位)

「ドライを望んでいました。変わりやすい天気が2日間続きフラストレーションもありましたが、シーズンが終了し、今はハッピーな気持ちです。今日もウエットでしたが路面状態は素晴らしく、グリップは十分にありましたし、溜まっている水も多くはありませんでした。それでもやはり、限界を見つけるまでに少し時間がかかってしまいました。ドライのほうが恐怖も少ないので、ドライのレースのほうが好きです。今はウエットでの限界もわかりましたが、やはりドライのときのほうがずっと速かったので、来年はそうなることを期待します。また、インディペンデント・ライダー・タイトルを獲得し、チームにプレゼントできたことをうれしく思います。2022シーズン、そしてその前の冬季テストで、いろいろなことを試すのを楽しみにしています。来シーズンは走りの安定性と序盤の数ラップを向上させたいと思っています。なぜなら今年はスタートでの速さとアグレッシブさが十分ではありませんでしたからね。マシンのフィーリングは素晴らしかったです。あとは自分自身を向上させなければなりません」

野左根航太選手談(15位/7位)

「レース1は非常に苦労しました。雨が降ったり止んだりの難しいコンディションのなかで、残念な成績に終わってしまいました。でもそのあとはリセットしてレース2にすべてを集中しました。レース2は完全なウエットで、このようなコンディションのほうが好きですが、このコースで初めての経験なので簡単ではありませんでした。しかしそれは誰にとっても同様ですし、私自身、うまくやれるという自信がありました。そしてWorldSBK参戦以来、最高の走りができ、今季の自己ベストとなる7位を獲得することができました。来シーズンはさらにステップアップしていかなければなりません。目標は表彰台獲得です」

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