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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 10月17日 スペイン

REPORT

シーワーがスペインGPで総合7位を獲得

スペインのマドリッドで開催されたFIMモトクロス世界選手権第13戦は、Monster Energy Yamaha Factory MXGP Teamに課題を示した。わだちが多く、粗い人工のイントゥザナドゥ・アロヨモリノス・サーキットで、チーム最上位だったのはジェレミー・シーワーの総合7位。一方、グレン・コルデンホフは不運に見舞われ総合13位でフィニッシュし、ベン・ワトソンは1週間前のフランス・グランプリでの怪我が原因で、レース1終了後に走行を断念した。

予選では、シーワーが5番手となるタイムを記録してゲートの好位置を獲得し、ワトソンは10番手と、MXGPクラスでは自身初となるトップ10内で予選を終えた。一方でコルデンホフは、新型コロナウイルス感染症の影響で導入されたワンデーフォーマットにより苦戦を強いられている。新しいバイクでのレース経験なしに各サーキットに臨んでおり、ライダーはレースに臨む前にわずか40分しかコースを走行することができず、この間にセットアップを進めつつ、速いタイムを記録しなければならず、コルデンホフは12番手でセッションを終えた。

そのコルデンホフはレース1、好スタートを決めるとすぐにR・フェーブル(カワサキ)をパスし、オープニングラップを2番手で終える。猛烈なペースで走るコルデンホフだったが、MXGPのタイトル争いの主役たちがペースを掴み、コルデンホフは5番手と後退することとなった。レース終了まで残り10分を切ったところで、ポイントリーダーのJ・ハーリングス(KTM)が、抜きにかかった際に両選手は絡み、コルデンホフはクラッシュしてしまったが、YZ450Fに再び跨り、再走を果たして10位でレースを終えた。

シーワーはレース1を力強くスタートしたが、ハンドルがぶつかり合うオープニングラップの混乱の中で6番手まで後退してしまう。そこからチームメイトのコルデンホフをパスして5番手に上がると、その順位のまま18周のレースを終えた。

コルデンホフとシーワーはともにこの週末最後となるレース2で、まずまずのスタートを見せたが、コルデンホフは7番手走行中に転倒し、追い上げに苦戦。14位でフィニッシュした。一方、シーワーは8位でフィニッシュした。

スペインGPで今シーズン最高の走り出しを見せたワトソンは、足首を負傷しているにもかかわらずポイント獲得に向けてベストを尽くした。24歳のMXGPルーキーは、レース1で痛みを覚えながらも19位でレースを終えて2ポイントを獲得したが、レース1の走行中に負傷した足首をひねってしまい、残念ながらレース2への参加を断念した。

この結果、シーワーとコルデンホフはランキングで6位と8位を維持しており、ワトソンは13位に位置している。

チームはこの後、10月24日(日)、27日(水)、31日(日)にイタリアのピエトラムラータで開催されるFIMモトクロス世界選手権の次の3ラウンドに臨む。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(5位/8位:総合7位)

「自分にとって事態は間違いなく改善しています。昨年、スペインのこのコースで苦戦したので、自分のライディングとコースのフィーリングという面で大きな進歩を遂げたと感じています。それでも、タイムドプラクティスでの感触が良く、速さもあって、タイムも良かったので、もっと期待していました。スタートでは1コーナーに2番手で進入したのに、なぜかターン2の混乱の中で6番手前後まで後退していました。その後、すぐに順位を上げましたけど、レースは僅差で争っているので、体調が万全でないと、再び上位に上がるというのは本当に難しく、100%である必要があります。それでも、今日はベストを尽くししっかりとポイントを獲得しました。今後もコンディションを改善するため、チームとバイクを含め、表彰台に戻るためにやるべきことがあります」

グレン・コルデンホフ選手談(10位/14位:総合13位)

「今朝、いくつかのセットアップで試しましたが、限られた時間の中でそれをするのはかなり大変です。自分が望んだところには届きませんでしたけど、自分にできる最善を尽くしました。レース1はうまく行っている感触でした。すごく良いスタートが切れ、3番手から2番手に上がりました。その後に何人かにパスされて、それからハーリングス選手と一緒に転倒。どうにか10位でフィニッシュするにとどまりました。レース2のスタートはそれほど良くなかったのですが問題はなく、自分のライディングと感触はレース1と同じでした。それから小さなクラッシュをして14位。正直言って、これは自分や自分たちが望んだ位置ではありません。とてもがっかりですけど、本来僕らが居るべきところに戻れるようにハードワークを続けて行きます」

ベン・ワトソン選手談(19位/DNS:総合22位)

「走り出しは良かったのですが、先週末に足首をひねっているので、予選ではあまりたくさん走らないようにしましたが、この週末は良い感触で好タイムを記録することができました。残念ながらレース1でまた足をひねってしまいました。感じは良かったのですが、もちろんわずか1週間では充分な回復はできません。事態を悪化させないために、レース2欠場を決めました。再び自分の感触が戻ることを願っています」

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