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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 8月25日 スウェーデン

RACE DATA

■概要
■大会名称:2019年第16戦スウェーデンGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2019年8月25日
■開催地:ウッデバラ(1,620m)
■天候:晴れ/気温26℃
■観客数:22,000人

REPORT

シーワーが総合4位

MXGP世界選手権第16戦はスウェーデンのウッデバラで開催され、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーは総合で4位に入った。一方、Monster Energy Wilvo Yamaha MXGPのデュオ、ゴーティエ・ポーリンとアーヌー・トヌスはともにトップ7入りを果たした。Monster Energy Yamaha Factory MXGPのロマン・フェーブルはグランプリ総合優勝をかけて争っているところで転倒。検査のため病院に搬送された。それでもレース1の見事な結果によりトップ10内でグランプリを終えた。

週末最初のレースとなるレース1で、フェーブルはスタート直後のターン1をトップ4圏内で抜けるが、5位につけていたチームメイトのシーワーはターン2で転倒してしまう。代わってポーリンとトヌスがそれぞれ6位と7位に浮上。フェーブルは新世界チャンピオンとなったT・ガイザー(ホンダ)のミスをついて3位に上がる。

採石場に作られたウッデバラのサーキットは地形が非常に読みづらかった。ダートは土台がハードパックで荒く角のある粘土質で、表面は緩く石が多い。ミスを冒しやすく、追い抜きはリスクを伴い困難。トヌスは13周に渡ってチームメイトの後方につけ、一方フェーブルはYZ450FMのパワーを活かして12周目に昨年のチャンピオン、J・ハーリングス(KTM)をアウト側から抜き去って2位に上がった。

14周目、ポーリンがミスを冒してピットレーン先でエンジンをストール。トヌスとJ・ファン・フォルベーク(ホンダ)の先行を許すことになった。その後、ハーリングスがミスを冒し、トヌスも不運にもこれに巻き込まれて転倒を喫することになる。

滑りやすく、岩の多いサーキットで強いライダーとして知られているフェーブルは、最終ラップにトップのG・コルデンホフに襲いかかる。だがパスするにはほんのわずか時間が足りず、そのまま2位でフィニッシュした。シーワーは6位のポーリンに続く7位でフィニッシュ。トヌスはハーリングスの転倒に巻き込まれてダメージを負ったバイクで最後まで走り切り、12位でチェッカーフラッグを受けた。

レース2、フェーブルはYZ450FMに乗って抜群のスタートを見せて、第1ターンからレースをリードする。パワーをかけ、リアホイールが滑るのも恐れないフェーブルはトップを快走。レース前半の13周に渡って首位をキープ。

フェーブル同様、トヌスも硬く、滑りやすい路面のコースを快走する。トップ3スタートを見せたトヌスは、その速さを証明することができたが、レース終了まで残り2分となった時、高速ターンでトラクションを失ってしまう。

まずまずのスタートを見せたシーワーは、レース1を制したコルデンホフと5番手争いを展開。ベストを尽くしてこれを抑えた。そんな中、チームメイトのフェーブルは残り3周となったところで激しくクラッシュして転倒し、そのままリタイアした。

ドラマチックな展開となった30分プラス2周のレースで、シーワーは5位でフィニッシュラインを通過。トヌスがこれに続く6位、ポーリンが8位でそれぞれレースを終えた。フェーブルは左大腿骨骨折の疑いがあり、病院に搬送された。残り2戦となるシリーズ第17戦は9月8日の週末、トルコのアフィヨンで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(7位/5位:総合4位)

「この週末はたくさんのポジティブな点と、それにネガティブな点があった。コースがすごく不完全と感じたので、この週末を無事に終えることができてすごく良かった。コースには良い感触はなく、自分のレベルからはかけ離れていると感じた。限界を見出そうとウォームアップ走行で2度クラッシュしたけど、今日のレースの方が感触は良かった。スタートは2度ともよく、レース1でヤマハ勢の中でクラッシュして、その後7位まで挽回した。これは、特にこのような種類のコースでは自分としては良い結果だ。レース2でもスタートは良かったけど、コースの不完全さに嫌な印象を持った。それでミスをしないように、堅実に、絶対にリスクを冒さないように走った。あまりにも多くの選手がクラッシュしたので、自分が何位でフィニッシュしたのかもわからなかった。安全に完走できただけですごく満足だ」

Monster Energy Wilvo Yamaha MXGP

ゴーティエ・ポーリン選手談(6位/8位:総合6位)

「この週末に向けて降り続いた雨は、コースには恵みの雨だった。コースは良かったし、バイクも良く機能した。レース1ではすごく良いスタートができたけど、ピットレーン前でエンジンをストールさせて、いくつか順位を落としてしまった。レース2は少しハードだった。スタートがあまり良くなくて、他の選手をパスして前に出るのに手こずった。それで8位くらいでフィニッシュしたと思う。いずれにしても、前進を続ける」

アーヌー・トヌス選手談(12位/6位:総合7位)

「タフな一日だった。レース1はうまく行っていたけど、ジェレミー(ハーリングス)が目の前でクラッシュして、自分のバイクがスタックするという不運に見舞われた。これは残念だった。12位に終わった。レース2では、レース全体に渡ってすごくうまくライディングできていたけど、最後にクラッシュしてしまい、これも残念だった。また厳しい週末になった。いくつか連続したけど、自分にできることは、ここから学んで来週カムバックすること。それしかない」

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