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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 8月4日 ベルギー

RACE DATA

■概要
■大会名称:2019年第14戦ベルギーGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2019年8月5日
■開催地:ロンメル(1,880m)
■天候:晴れ/気温27℃
■観客数:33,000人

REPORT

フェーブルが1ポイント差の総合2位、シーワーは選手権ランキングでのポジションを盤石なものに

ロンメルで開催されたMXGP世界選手権第14戦ベルギー・グランプリ。Monster Energy Yamaha Factory MXGPのロマン・フェーブルがレース1で見事な勝利を飾った。レース2で4位に入り、わずか1ポイント差の総合2位となった。チームメイトのジェレミー・シーワーは両レースでトップ5入りして総合4位となり、MXGP選手権ランキング2位を盤石なものにした。

スタートゲートが下りると、ロマン・フェーブルがYZ450FMを駆って猛チャージ。ヤマハおよびYZ450Fとしては今シーズン8度目となるホールショットを奪った。一方、スイス人ライダーのシーワーとトヌスもトップ5圏内でバー・トゥ・バーの接戦を演じつつ、シーワーが速いアタックを見せて先行する。

ロンメルのサンドコースで展開されるレースは厳しいコースコンディションとなった。オープニングラップでは選手権ランキングリーダーのT・ガイザー(ホンダ)がトップを奪うが、フェーブルは2週目にはレース中の最速ラップを記録しながらこれをパス。以後、すべての周回でトップを堅持し、今季4度目となる勝利を挙げた。

シーワーとトヌスはトップ5圏内をキープする力走を見せるが、ポーリンは金曜日の夜に病気にかかり、自身の体調と格闘。それでもポーリンはレース1を9位でフィニッシュして見せた。

ロンメルは肉体的にも精神的にも世界で最も厳しいコースのひとつに数えられており、エネルギーを保つための第一歩として、ピーク時の体調が非常に重要となる。レース2のスタート時、ゲートが下りる時間が通常より長く、フェーブル、シーワー、そしてポーリンは飛び出すタイミングを逸してしまう。

トップ15位圏外からのスタートとなったフェーブルとシーワーは、上位に進出するためのタイムをややロスしてしまった。それでもYZ450FMを駆る両選手は、オープニングラップ終了までにトップ10圏内に進出すると、トップ5を構成する先頭集団を追撃。2周目を終えるまでにフェーブルはトップ5に上がり、シーワーは落ち着いた走りで7位につける。

その後、コンディションは悪化し、J・ファン・フォルベーク(ホンダ)が転倒。A・ジャシコニス(ハスクバーナ)はバイクのトラブルにより後退したため、フェーブルとシーワーはそれぞれ4位、5位に浮上し、ともにトップ5圏内でチェッカーフラッグを受けた。

ポーリンは体力を振り絞ってレース2を10位でフィニッシュし、総合結果でも10位となった。一方、トヌスは6位を走行中に転倒。再走して10位まで挽回するが、そこで再び転倒を喫してしまう。トップ10圏内まで追い上げるが、最終ラップに再び転倒。レース2を14位で終え、総合結果は11位となった。

ベルギー・グランプリを終えて、選手権ランキングで2位につけているシーワーは、3位ポーリンとの差を37ポイントに拡大した。4位はトヌスで、チームメイトのポーリンを3ポイント差で追っている。フェーブルは4戦を欠場したが、この結果でランキング8位に浮上した。

MXGPはこの後、1週間のブレークに入り、イタリアのイモラで開催されるFIMモトクロス世界選手権第15戦に臨む。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ロマン・フェーブル選手談(1位/4位:総合2位)

「この週末は良かった。レース1でホールショットを奪って展開が楽になり、レースを制した。これについては満足している。速さは良かった。レース2では良いスタートを決めることができず、順位を挽回するのが大変で、エネルギーを消耗した。もう少しでグランプリ優勝だったことはわかっているけど、それができなかったので、総合2位で満足している」

ジェレミー・シーワー選手談(4位/5位:総合4位)

「レース1は今までで最もタフなレースのひとつだった。昨夜はまともに眠れなくて、今日になってもまだ寝ているように思えるほどだった。両レースともゲートで睡眠不足を取り戻すような有様だった。ゲートがなかなか降りなくて、多くの選手が飛び越そうとしていた。トップ5に入るためにすごくがんばった。自分の一貫した走りには満足している。それは常に目標だ。全体として、ロンメルは簡単にクラッシュしてしまうので、ここでの4位はすごく良い結果だ。シリーズ再開を前に何日間か休めるのでそれが楽しみだ」

Monster Energy Wilvo Yamaha MXGP

ゴーティエ・ポーリン選手談(9位/10位:総合10位)

「自分にとってはタフな週末だった。ずっと体調が優れなかった。バイクは、エンジン、サスペンションともにすごく良く機能したけど、すべてダメにしたのは自分自身だった。身体的にチャレンジングな週末だった。金曜日に体調が悪かったので、今の目標は健康を取り戻して次のグランプリに強力になって戻ることだ」

アーヌー・トヌス選手談(5位/14位:総合11位)

「かなり良い週末だった。レース1はすごく良かったけど、レース2ではクラッシュしてしまった。大きく後退してしまったけど、トップ10まで挽回した。でもまたクラッシュしてバイクの下でスタック。14位でフィニッシュした」

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