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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 4月23日 ヨーロッパ

RACE DATA

■大会名称:2017年第6戦ヨーロッパGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2017年4月17日
■開催地:ファルケンスワールト(コース長:1,750m)

REPORT

J・ファン・フォルベークが総合3位で表彰台獲得

FIMモトクロス世界選手権第6戦がファルケンスワールトで開催された。オランダのラフで変わりやすい路面のサンドコースを知り尽くしたMonster Energy Yamaha Factory Racingのジェレミー・ファン・フォルベークがここで力走を見せて総合3位に入り、表彰台に立った。 YZ450FMを駆るチームメイトのロマン・フェーブルは総合8位に終わったものの、ポジティブなものをつかみ取った。一方、Wilvo Yamaha Official MXGPのデュオ、アーヌー・トヌスとショーン・シンプソンは本来の実力を出し切れず、それぞれ12位と14位で週末を終えた。

アイントホーフェンとベルギー国境の間に位置し、ユーロサーキットのロードコースに隣接したファルケンスワールトは2017年の選手権カレンダーで最初のサンドコースでのレースの舞台となった。その第1ヒート、ターン1を6位で通過したファン・フォルベークは、上位を目指して怒涛の走りを開始する。そしてフィニッシュまで残り10分、ブレーキングでE・ボブリシェブ(ホンダ)をかわして2位に上がったファン・フォルベークは、次にトップを行くG・ポラン(ホンダ)に狙いを定めるが、そのまま2位でフィニッシュ。1位のポランとの差はわずか0.950秒だった。

ロマン・フェーブルは好スタートを決めて数周に渡って上位につけ、何千人ものファンに、フェーブル本来の走りを思い出させた。元世界チャンピオンのフェーブルはターン1を3位で通過するが、その後ボブリシェブ、さらにチームメイトのファン・フォルベークの先行を許して5位に後退。それでも力走を見せていたフェーブルだったが、荒れた斜面の下でストール。11位まで順位を落としてしまい、そのポジションのままフィニッシュした。

第2ヒートではMonster Energy Yamaha Factory Racingの両選手が、ロケットスタートを見せてトップ3に達する。ターン1で、フェーブルは再びファン・フォルベークの前に出るが、すぐに形勢は一変する。 ファン・フォルベークはレースをリードするA・カイローリ(KTM)の後方にピタリとつけるが、わずかに後退して4位となったが、総合成績では3位となり、今シーズン2度目の表彰台に立った。一方、フェーブルは"キング・オブ・サンド"の異名をとるJ・ハーリングス(KTM)の執拗な追撃に遭う。かつてMX2でライバル同士だった2選手は激しい5番手争いを展開する。そしてハーリングスがペースを上げて先行、フェーブルは6位でフィニッシュ。総合成績では8位となった。

Wilvo Yamaha Official MXGPのアーヌー・トヌスは、サンドライディングが得意ではないとしているが、タイムド・プラクティスで最速タイムを記録した。 朝のウォームアップで2番手のタイムを記録した後、第1ヒートの1周目の終りに"S"セクションでクラッシュ。それでも再走を果たしたトヌスは14位でレースを終えた。第2レースでは9位でフィニッシュし、総合12位となった。 ショーン・シンプソンは予選レースで7位に入り、力強く週末をスタートした。残念ながらいくつかミスを冒して期待した成績を挙げることができず、総合14位で今大会を終えた。

第7戦は5月6、7日にラトビアのケグムスで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory Racing
ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(2位/5位:総合3位)

「メキシコではウイルスに感染してひどい体調だった。これで4キロ痩せてしまった。それは終わったが、今日は胃の痛みに悩まされた。第2ヒートは本当に良い感じで、一時は"よし、勝ちに行こう"と思ったけど、体調がそれを許さなかったが、再び表彰台に立つことができたし、こうして一貫性を示すことができてすごくうれいしい。これはシーズンが終わるときに結果に表れるだろうね」

ロマン・フェーブル選手談(11位/6位:総合8位)

「僕にとっては良い滑り出しではなかった。第1ヒートでは腕が上がってしまい、11位でフィニッシュするのが精いっぱいだった。この週末でポジティブな点はスタート。2度とも良いスタートができた。それに第2ヒートではついて行くことができたけど、トップグループの選手たちを抜くほどではなかった。でも良くはなっている」

Wilvo Yamaha Official MXGP
アーマー・トヌス選手談(14位/9位:総合12位)

「この週末を通して速さはあった。昨日、ポランとクラッシュして宙を飛び、落ちて腕を痛めてしまったけど、これは問題ではなくて、自分のスタートが良くなかったことと第1ヒートでクラッシュしてしまったことが効いた。すごくハードにプッシュして14位まで挽回した。トップ10の速さはすごく僅差で、僕のラップタイムはわるくなかったけど、厳しかった。ベストを尽くしたし、素晴らしい週末とはならなかったけど、これを受け入れるしかないし、次のレースに期待している」

ショーン・シンプソン選手談(12位/13位:総合14位)

「皆が同じペースで走っているようで、何か変だった。持っているものはほとんどすべて出し切って、もうあまり残っていない。最後まで戦っていた。皆がすごく行ったり来たりしているようだった。スタートが鍵だったけど、それからはポジションをキープしなければならなかった。ミスを冒して第1レースでクラッシュしてしまった。これで調子が狂って、それがレース全体に及んでしまった。第2レースもほとんど同じだった。ストールして大きくタイムをロスしてしまい、それを取り戻すのにレース全体を費やした。たくさんやったことが無駄になったように感じる。このような結果にうんざりしているので、仕切り直しをするつもりだし、ラトビアのケグムスを楽しみにしている」

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