Round 62015.12.06アジアプロダクション250

レース1、11台による激闘の中、R25ライダー（タイ）が3位表彰台を獲得！
レース2はタイのPeerapong Loiboonpeng選手が3位に入るもペナルティで、Kasma Daniel Bin Kasmayudin選手の4位が最高位

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RACE DATA

サーキット

タイ/チャーン・インターナショナル・サーキット

コンディション

ドライ

PP

Apiwat Wongthananon(1分56秒981/ホンダ)

Race 1 FL

Passawit Thitivararaka(1分57秒321/ホンダ)

Race 2 FL

Anupab Sarmoon (1分57秒947/ヤマハ)

REPORT

アジアロードレース選手権（ARRC）は、ヤマハにとってまったく新しい活動としてスタートした。新規で立ち上がったAP250を「アンダーボーンからモーターサイクルへのステップアップ」と位置づけ、YZF-R25をベースにレース車両を開発、現地法人などがチーム運営を行い、未来を切り開こうと努力するアジア各地の若き才能たちのチャレンジの機会としたのである。同時にこの活動を通じ、ライダー、メカニックの人材育成も行うことで、「ヤマハレーシングスピリットを受け継ぐ人材をアジアから生み出す」という目的をもっての活動となった。
シーズン序盤は、経験の少なさと強力なライバルの存在により、順調な歩みとはならなかった。それでも、徐々にライダーたちはR25のポテンシャルを引き出せるようになってくる。そして第5戦カタールラウンドでは、R25ライダーで最年少の#127 Kasma Daniel Bin Kasmayudin選手が2位表彰台を獲得。ライダーたちの努力と人材育成は、着実に成果を出していった。
さらに最終戦では、人材育成の一つとして、現在、全日本最高峰クラスJSB1000で活躍し、過去にはスーパーバイク世界選手権への参戦経験があるShinichi Nakatomi選手をアドバイザーに迎えた。最終戦だけでなく、その先のレベルアップも見据え、レースウィークの3日間にわたり技術面のミーティングを開催し、精神面でもさまざまなサポートを行って最後のレースに備えた。迎えた最終戦、R25ライダーはフリープラクティス、予選こそスロースタートとなりライバルに先を譲ったが、レースではライバルと真っ向から対峙する力強い走りを見せた。

Race 1
レース1は、序盤からR25ライダーが攻勢にでる。ヤマハ最年少、伸び盛りの#127 Kasma、カタールのレース1で2位の#82 Ayumu Tanaka、そしてYamaha Thailand Racing Teamからワイルドカード参戦する#500 Anupab Sarmoonが、トップグループで躍動。特に#127 Kasma選手は、R25のストレートでの抜群の伸びを生かして何度もトップを立ち、トップグループをかき回す。
一方、約2秒差につける第2グループでは、地元タイのR25ライダーが速さを見せる。そのペースは上位陣を上回っており、コンマ数秒ずつ差を詰めると、レース中盤には追いついて11台という巨大な集団を形成する。トップグループに残るR25ライダー6人は、それぞれがストロングポイントを最大限に発揮しながら、各セクション毎に順位を入れ替える。
最終ラップは、勝負どころとなる最終コーナーに向けて巧みなポジション取りを見せるライバル勢に対し、トップ集団での走行経験が少ないR25ライダーは、がむしゃらにアクセルを開けていく。そしてこの経験の差が勝敗を分けることとなる。表彰台圏内に残ったのは#500 Anupab。何度もトップ立った#127 Kasma、抜群のスピードを見せた#14 Peerapong Loiboonpeng、#45 Peerapong Boonlertは一歩およばず…　それでも、R25ライダーはカタールから3レース連続、Yamaha Thailand Racing Teamにとっては初となる3位表彰台を獲得し、改めて実力を証明するとともに、レース2に向け十分に脅威となる布石を打つこととなった。
またこの日開催された、SS600では、全日本ST600のチャンピオンチームでもあるYamaha Thailand Racing Teamが、Ryuji Yokoe選手、Decha Kraisart選手、Anucha Narkcharoensri選手というスペシャルメンバーでエントリー。このレースでは、Yokoe選手、Decha選手ともに転倒があり成績を残せなかったが、Anucha選手が最終ラップまでもつれ込む接戦を制して2位表彰台を獲得。UB130では、Md Adib Rosleyが優勝した。

Race 2
翌6日に行われたシーズン最後となるレース2も、前日と同様、激しいトップ争いが繰り広げられた。レース序盤は#127 Kasma選手が、ランキングトップ3に真っ向から勝負を挑む展開。しかし、何度も3人の間に分け入りながらも、ポジションキープには至らない。また、レース中盤に入ると、レース1で3位を獲得した#500 Anupab選手、そのチームメイトである#14 Peerapong Loiboonpeng選手らタイのR25勢も加わり、再び激しいバトルとなる。
ストレートではR25がその速さから前に出るものの、コーナーではレース経験の豊富なライバルが一枚上手。順位はコーナー毎に変化し、一進一退の戦いが続く。この中で光る走りを見せたのが、#14 Peerapong選手。予選ではR25ライダー最上位の5位、レース1でもトップグループで表彰台争いに加わったライダーである。そして、#127 Kasma選手とともに、この#14 Peerapong選手が、悲願の初優勝に向けトップグループにマシンをねじ込み続ける。
勝敗が決するのは例のごとく最終ラップ、最終コーナーとなり、#14 Peerapong選手はこのコーナーへ向けての準備を整えた。注目の最終ラップではトップ1-2のライバルが接触し、ペースを乱すと、#14 Peerapong選手がトップに立つが、最終コーナーでは逆襲にあい、押し出される形で大きくコースアウトする。しかし、転倒は免れコースに戻ると3位でチェッカー。ところが、そのコースアウトがペナルティーとなり、結果的に5位へ。R25ライダーの最上位は、#127 Kasma選手の4位となった。
こうして2015シーズンが終了。R25ライダーは、ペナルティーで順位を下げた最終レースを含めれば、まったく異なる4人ものライダーが表彰台圏内でゴールしたこととなる。トップライダーには達していないが、全体的なレベルアップが図られたこと、YZF-R25のポテンシャルの高さを証明する結果となった。ヤマハ、そしてR25ライダーのチャレンジはまだ始まったばかり、来シーズンはさらに進化して、世界の舞台に戻ってくる！
SS600は、レース1に続いてYamaha Thailand Racing Teamが好レースを披露。今度は地元の英雄でもあるDecha選手、さらにレース1で2位のAnucha選手が2・3位に入る健闘を見せたが、技術的な違反があり失格という結果に終わった。またUB130は、ヤマハライダーが表彰台を独占、シーズンを最高の結果で締めくくった。

なお、今大会ではARRCにYamaha R3 Thailand Callenge Cupが併催された。これは、Thai Yamaha Motor Co., Ltd.が主催するYZF-R3のワンメークレースで、国内3つのサーキットを使い、それぞれ4戦ずつ、年間12戦が行われている。今年は、ディーラーや個人など14チームから17名のライダーがエントリーし、年間チャンピオンを目指した戦いが繰り広げられた。ここで成績を出し、将来有望と認められれば、Yamaha Thailand Racing Teamへ加入し、ARRC・AP250やSS600、さらには、全日本選手権などのビッグチャレンジが用意されており、R3のPR、レース普及を含め、若い人材がチャレンジできる貴重な機会となっている。
今回は、シリーズ戦でなく、ARRCのエキシビビジョンとして行われ、14名のライダーが参戦。レースでは、R25よりも排気量が大きいことから、AP250に近いラップタイムが刻まれ、白熱した戦いが繰り広げられた。なお、レースでは、YAMAHA ASEAN CUPなどで経験を積み、現在はR15やR3でタイ国内のレース活躍しているPaitoon Chaowait選手（24歳）が、2レースともに優勝した。

RIDER RANKING

COMMENT

AP250

• Yamaha Factory Racing Indonesia
  #99 Galang Hendra Pratama(13位／15位)
  「今回は、予選を含めまったく良いところを出せずに終わってしまいました。後方からのスタートとなり、両レースともに混戦で順位を上げることができませんでした。今年の集大成であり、気合いも入っていたので本当に残念です。僕は昨年までアンダーボーンでレースをしてきて、今年初めてモーターサイクルのレースに臨みました。まったく違う競技であるため、戸惑いもありましたが、将来のことを考えると、僕にとっては貴重な経験になりました。一方で、YIMMのライダーとしては十分な成績を残せず、気持ちの面、技術面などで未熟さを痛感しました。チームには多くの迷惑をかけてしまいましたが、来年はこの経験を生かして変わりたい。今はそれだけです」
• #34 Imanuel Putra Pratna(17位／10位)
  「このARRCで成績を出すには、毎戦異なるサーキットの状況を把握し、的確にマシンを仕上げることがとても大切です。今年はそうした意識に加え、セットアップのスキル自体も向上しました。でも、スピードや正確さは、まだまだ足りないままシーズンを終えることになりました。この最終戦はスタートに失敗があったし、Race2ではトップグループに追いつくことで精一杯でした。最後のレースで完全燃焼できず、自分の未熟さを悔しく思います。今年は本当に素晴らし環境で、また戦闘力のあるマシンでレースができて幸せでしたし、ライダーとして本当に重要な経験になりました」
• Yamaha Factory Racing Indonesia
  #630 Sigit Purno Harjono（14位／DNF)
  「序盤は怪我で参戦できず悔しい思いをしました。また、すばらしいマシンがあるのに、それを自分のものにできず、またパフォーマンスをひきだせず苦労したし、実力不足を痛感させられました。今回のレースもそうしたことが現れています。無理やり走らせることで転倒してしまったのです。それでも、最後のレースはマシンが良くなっていると感じたし、トップグループに追いつけると思って臨んだので、本当に、本当に悔しいです。成績については、もっと上をめざしていたので、満足はしていません。だからこそ、またチャレンジしたい気持ちでいっぱいです」
• Yusuke Koizumi総監督
  「今年はYIMMとして、勝利を目指すというのはもちろんですが、ライダー、メカニックの基礎教育を同時進行で行ってきました。まずメカニックは、経験のない中で、プロフェッショナルな技術を習得し、実際のシーズンではメカニカルトラブルを出しておらず、大きな成長を見せてくれたと思います。100％以上の仕事をしてくれ本当に感謝しています。ライダーは、自分の反省でもありますが、十分なコントロール、スキルアップができませんでした。ポテンシャルを引き出せなかったのです。それでも限られた時間の中で、マシンと自分をベストな状態に持っていくことに関しては、成長を見せてくれたと思います。自分が想像していた結果にはなりませんでしたが、来シーズンはこの反省を糧に、チーム全体をまた一つステップアップさせたいと思います」
• Yamaha Thailand Racing Team
  #45 Peerapong Boonlert(6位／9位)
  「今年は、初めてのバイク、レースであったため、最初はライバルから多くを学ぶことを心がけ、十分ではありませんが、いろいろと吸収できたと思います。逆に、レース前に計画を立て、またそれを実行することについては十分でなく、全体としては思ったほどの成績を残すことができませんでした。今回のレースは、地元ということでとても気合いが入っていました。レース直前は手足が震えるくらい緊張し、思うように力を発揮できなかったのですが、トップグループで走れたことは評価できます。まだ表彰台レベルではありませんが、自分が成長していることを確認できたレースとなりました」
• #14 Peerapong Loiboonpeng(5位／5位)
  「今回は地元で、コースにも慣れているため、表彰台が目標でした。結果としてペナルティにより順位は下がりましたが、レース2にそれを達成した瞬間は、本当にうれしかったし、大きな自信になりました。シーズントータルでは、例えばスキル、メンタルは、相当に鍛えられました。また、セットアップや走り方について考える習慣がついたことも大きな成長です。一方で、ウィークを通して集中力を持続させることができていません。根気よくレースと向き合えず、重要なプロセスをスキップしてしまうこともあり、集中力を保つことがさらなる成長の鍵だと考えています。来年は常に表彰台を目指します！」
• #500 Anupab Sarmoon(3位／8位)
  「普段はタイのスーパースポーツに参戦しているため自信もあり、今回は表彰台が目標でした。ただ、マシンの特性がまったく異なるためその乗り換えには苦労したし、レースに向けては集中して臨みました。レース1は混戦となったため、最終コーナーに向けてどこを走り、何をするかをしっかり判断できたことが表彰台獲得に繋がったと思います。正直うれしかったのですが、さらなるレベルアップが必要であると感じました。今後の目標は世界レベルで戦うこと。それを目指す上でも良い経験になったと思います」
• #44 Rathapong Boonlert(DNF／19位)
  「普段は国内選手権のスーパースポーツにエントリーしており、今回は前回のタイラウンドに続き2回目のワイルドカード参戦でした。この大会に備え、たくさんの練習を行ってきたため、トップグループでレースをしたかったのですが、予選でトラブルがあり後方スタートとなったため、結果としては厳しいものになりました。それでも今後に繋がる収穫はあったし、チームメイトとともに、ARRCのこと、TYMのこと、そして僕自身を、多くの観客の皆さんに知ってもらえたことは良かったと思います」
• Theerapong Opaskornkul (Senior General Manager Sales & Marketing Support)
  「今年は、2人ライダーがチームから参戦、当初は高い目標を持っていたのですが、実際、序盤から中盤は厳しい展開でした。状況が変わったのがカタール。Peerapong Boonlertが4位を獲得し、今回は両レースで3位（※レース2はペナルティで5位）と非常に良い成績を獲得できました。一方我々はモータースポーツ活動を、販売に直結する重要なものだと考えています。第4・6戦では多くのお客さまに、モータースポーツを体験してもらいましたが、これがヤマハの認知拡大になり、最終的には信頼や販売拡大につなげていければと考えています。そういった意味でも、ライダーたちはとても良くがんばってくれました」
• Yamaha Finson Racing
  #127 Kasma Daniel Bin Kasmayudin(10位／4位)
  「序盤は、本当に苦労しました。それでも日本ラウンド以降は、僕もマシンも徐々に良くなっていきカタールでは表彰台、そしてタイでもトップ争いができました。ベストレースはもちろんカタール。自分自身も信じられなかったし、本当に成長を感じることができたレースでした。それに、マシンがとても速く、本当に良く走ってくれたことも重要です。今年は本当に良い経験ができて、ライダーとして大きな一歩を踏み出した忘れられない年となりました。来年は常に表彰台には立ち、今年以上の成績を目指します」
• Eddy Saputraチームマネージャー
  「まず、サポートしてくれたファン、ヤマハに感謝しなければなりません。またライダー、特にKasma選手は、開幕当初と比較してずいぶんと成長しました。だたし、多くの面でまだ荒削りで、当初掲げたランキング5位という目標には届いていないので、この状況に満足することなく、もっと上を目指すことが必要です。Brandonは、マレーシアでポイントを獲得し、良いスタートを切ったのですが、その後の不調の原因は、私も把握できていません。ただ、チームとしてはとても良くなっていることは確かです。また来年、チャレンジできることを楽しみにしています」
• Yamaha Yamalube KYT Tunggal Jaya Racing
  #27 Rusman Fadhil(23位／24位)
  「前回のタイでは、7位と健闘したので、今回はそれ以上を目指していたのですが、最後までマシンの方向性が定まらず、混乱したままレースを終え残念でなりません。一方今年は、本当に多くのことを学んだシーズンになりました。さまざまなサーキットを走り、常にセットアップや走り方を考え、それを実践することで自分が大きく成長したと思います。しかしすべてが完璧だったか？と言えばまだまだ。決して楽なシーズンではありませんでしたが、ライダーとして大きく変わることができました。また来年も、ぜひチャレンジしたですね」
• #32 Muhamad Hasyim Zaki Adil(21位／DNF)
  「成績が良かったカタールをベースにマシンを作っていったのですが、コーナリングスピードなどが異なるためフィットせず、レースでは苦労することになりました。その決断をしたのは自分であり、この結果は自分の責任。シーズンは終わってしまいましたが、未熟さを痛感するレースとなりました。今年は、はじめてのモーターサイクルレースで、しかもほとんどが知らないサーキットを走るということで、本当に大変でした。上手く走れないことが多く、悔しさもたくさん経験しました。だからこそ速くなりたい。シーズンを終えて感じるのはそれだけだし、もっともっと、経験を積み、勉強したいと思います」
• Rudynanto Widjayaチームマネージャー
  「今回は、5位以内が目標でした。ただ、結果は大きくそれを下回るものでした。期待していたので残念ですが、これがチームとしての実力なのかもしれません。今シーズンは2人ともに、さまざまな成長を見せてくれましたが、十分なレベルには至っていません。もっともっとモーターサイクルのこと、セットアップ、走り方、すべてにおいて知識も経験も足りないのです。それはチームも同じこと。1年目なので仕方ありませんが、それでももっとやれたのではと、今は悔しさでいっぱいです」
• YAMAHA MLT RACING YEAM
  #26 Li Zheng Pang(21位／28位)
  「最初に、このARRCにおいて、サポートしてくれたヤマハ、チームに感謝します。さらに今回はNakatomiさんがライディング、スタートの方法などを教えてくれたおかげでスキルのアップができました。来年はこの経験を力に変えてもっと成績が向上するようにがんばります」
• #28 Meng Xing Bin(20位／26位)
  「今シーズン、モーターサイクルで初めてのレースになりましたが、こうしたチャンスをもらえて本当に感謝しています。今回はライダーのNakatomiさんがコーチしてくれましたが、これでライディングスキル、コーナリングスピード、どうやってマシンをコントロールするかなど、たくさん勉強することができ、レース中もスキルアップを確認できました。Nakatomiさんには感謝の気持ちでいっぱいです。正直、今年1年はなかなかうまくいきませんでしたが、来年はもっとスキルアップできるようがんばります」
• Louis Mokチームマネージャー
  「我々のARRCプロジェクトに対して、ヤマハをはじめ多くの方にサポートしていただき感謝しています。しかし、250クラスが自国のレースにないため、ライダーは練習ができないし、メカニックもマシン性能のことを学びにくいなどにより、我々にとっては難しいシーズンになりました。来年は今年の経験を踏まえ、もう少し上にいけるようがんばります」
• TEAM YSK Korea
  #52 Lim Hogon (22位／27位)
  「今回はNakatomiさんがさまざまなアドバイスをしてくれました。それをもとにライディングポジションを変えたり、走行でもプラクティス、予選、レースで新しいことにトライしました。韓国に帰ってもきっとそのアドバイスで良い結果が出ると思います」
• #88 Minseok Baik(25位／29位)
  「Nakatomiさんからたくさんのことを学びました。自分は体重が大きいので250は難しいのですが、韓国では600ccのマシンに乗っているので、今回教えてもらったアドバイスを生かしたいと思います」
• Kibok Kuチームマネージャー
  「最初に、ここまでライダーがアクシデントもなく、元気に最終戦を迎えられたことをうれしく思います。我々のゴールは15位以内に入り、ポイントを獲得することでしたが最後まで獲ることができず本当に残念でした。来年はもっと良い成績をARRCで残せるようがんばります」
• Koji Kobayashi(ヤマハ発動機 アジア支援担当)
  「当初は、開幕から好成績を残すイメージを持っていましたが、初めてのカテゴリであり、我々ヤマハをはじめ、ライダー、チームともに未成熟だったこともあり、イメージ通りにはいきませんでした。その中でも最後の2戦では表彰台を獲得し、ライダーたちが自らの成長を証明してくれました。タイで行われた第4戦と第6戦を比較してもらえればその成長が分かると思います。ただ、表彰台には立てるものの、優勝はできていないので、ヤマハ、チーム、ライダーが、その課題を共有して取り組んでいく必要を感じています。具体的には、速さにはついていけますが、トップ争いでの駆け引きなどを学ぶ必要があります。焦らず一歩一歩これからも一丸となってがんばっていきます」

SS600

• Yamaha Thailand Racing Team
  #46 Decha Kraisart(20位／EX)
  「2011年以来のARRCだったので、レギュレーションの変更があり、まずそれに慣れることからはじめました。もちろん私としては、地元のレースであったことから、表彰台の獲得が目標だったし、それによって、Thai Yamaha Motor Co., Ltd.の認知度アップに貢献することをミッションとしていました。ただ、Yuki Takahashi選手が非常に速く、優勝に届かなかったのは残念です。また、今回は自分の後輩にあたる若いライダーたちがチャレンジする姿をみることができました。とても熱心に取り組んでおり、期待が膨らむと同時に、もっと積極的に学ぶことが必要だし、学ぶスピードももっと上げることが必要です。でも、みんな才能のあるライダー。いつしか自分を超えて、世界に飛び出してくれると期待しています」

Yamaha Thailand Challenge Cup

• Yamaha IRC D.I.D. YSS Lion King Ning Nin
  #81 Paitoon Chaowait選手(1位／1位)
  「今回は、優勝できてうれしく思います。普段から、R15やR3などでレースに参戦していますが、今は良くも悪くも表彰台圏内の成績を残せています。Thai Yamaha Motor Co., Ltdは、積極的にレース活動をしていますが、我々ライダーに多くのチャンスをくれるという意味で、本当に感謝しているし、Yamaha Thailand Racing Teamが、国内をはじめ、ARRC、全日本選手権で活動しているため、僕にとっては目指すべき場所があるので、モチベーションになっています。いつかは僕もYamaha Thailand Racing Teamに入り、ARRCに参戦することが目標です」
• K-Sport Yamalube
  #46 Keminth Kubo選手(4位／3位)
  「将来はMotoGPでレースをすることが目標。そのためYamaha Thailand Racing Teamがあり、着実にステップアップができるヤマハでレースをしています。モーターサイクルでのレース経験はまだまだ浅いのですが、今年はR3 Cupを中心に参戦し、常に上位に入れているので、これからもっとアピールして自分の夢を実現したいと思います」