Round 1 2015.4.19 アジアプロダクション250
開幕戦、レース1・2ともアセアンR25ライダーの最上位は7位
第2戦での上位進出に向けて経験を積み、課題を確認
RACE DATA
- サーキット
- マレーシア/セパン・インターナショナル・サーキット
- コンディション
- ドライ
- 気温
- 29度/33度
- 路面温度
- 44度/59度
- PP
- Apiwat Wongthananon(1分15秒849/ホンダ)
- Race1 FL
- Apiwat Wongthananon(1分16秒566/ホンダ)
- Race2 FL
- Nakarin Atiratphuvapat(1分16秒848/ホンダ)
REPORT
初開催から20周年を迎えたアジアロードレース選手権(ARRC)。
2015シーズン、アジア各国におけるモータースポーツの普及・振興、スポーツモデルの人気などを踏まえ、新たに「アジアプロダクション250cc」が設定された。ヤマハも2014年、スーパースポーツ「Rシリーズ」のグローバルモデル「YZF-R25」の市場導入に合わせ、アジアから世界を目指すステップアップの一つとして本クラスへの参戦を表明。ヤマハのグループ会社の運営チームをはじめ6チーム13名がフルエントリー。さらに他のR25ユーザーも含め18台のR25(全29台)が開幕戦の優勝、そして初代チャンピオンを目指して参戦した。
開幕戦の舞台はMotoGPなども開催されるセパン・インターナショナル・サーキット。連日30度を超えるコンディションのなかアセアンのR25ライダーは、初のマシン、慣れない国際サーキットと向き合い、チームスタッフも経験不足は否めない状況であったが、3度の公式練習と予選を通じて着実に成長。レースは経験の差もあり、最上位が両レースともに7位という結果に終わったものの、経験を積み、課題を確認して大きな一歩を踏み出した。
Race1
シーズン開幕となるレース1、10代後半から20代前半を中心とする18名のヤマハライダーが真新しいR25とグリッドに並んだ。スタートは#99 Galang Hendra Pratama(Yamaha Factory Racing Indonesia)が6番手、これに#26 Li Zheng Pang(YAMAHA MLT RACING TEAM)が7番手とまずまずのポジションを確保。しかし序盤からライバル2台が抜け出してトップグループを形成する。一方、ヤマハ勢は3位を争う第2集団に5~6台程度が混じってバトルを展開。レースは小排気量車特有の混戦状態が続き、コーナーやストレートでのスリップを使った抜き差しで周回毎に順位を激しく入れ替えていった。
この中でヤマハ勢は、世界選手権をはじめ YZF-R6などでのレース経験豊富な#26 Li Zheng Pangが3番手争いに加わってグループをけん引。しかし中盤以降徐々にポジションを落とすと、変わってタイの新生#45 Peerapong Boonlert(Yamaha Thailand Racing Team)がライバルの間に割って入り、一時は第2集団のトップに立つなど表彰台の一角に食い込む。さらに#14 Peerapong Loiboonpeng(Yamaha Thailand Racing Team)、#99 Galang Hendra Pratamaも集団に喰らいつき、2014年鈴鹿4耐の優勝者#34 Imanuel Putra Pratna(Yamaha Factory Racing Indonesia)が序盤17番手から大きくジャンプアップして第2集団に追いつくなど、R25ライダーが一丸となって3位表彰台を目指した。
終盤に入っても激しいバトルは続いたが、最後までライバルの壁を崩すことができず最終的には#82 Ayumu Tanaka(Akeno Speed Racing)がR25ライダーではトップの6位を獲得。 これに続きアセアンR25ライダーの#45 Peerapong Boonlertが7位、さらに12位までをヤマハライダー&R25が独占した。
Race2
レース1からおよそ5時間後にスタートしたレース2も、R25ライダーたちの試練は続いた。4人のライバルが好スタートからハイペースで周回を重ねる。R25ライダーたちはこのペースについていくことができず、徐々に離され5番手の#82 Ayumu Tanakaを先頭とする第2集団、7番手の#93 Fitriansyah Kete(Faito Factory Racing)、そして8番手の若干15歳のマレーシア人ライダー#127 Kasma Daniel Bin Kasmayudin(Yamaha Finson Racing)が引っ張る第3集団が続く。
中盤に入ると、7番手の#45 Peerapong Boonlert、#127 Kasma Daniel Bin Kasmayudin、#34 Imanuel Putra Pratna、#99 Galang Hendra Pratama、#27 Rusman Fadhil(Yamaha Yamalube KYT Tunggal Jaya Racing)らアセアンR25ライダーが第3集団を形成。上位集団が刻む1分17秒台のラップタイムに対しおよそ1秒遅れ、挽回は難しい状況であった。
それでも、#34 Imanuel Putra Pratnaがトップ集団に近い1分17秒台を連発して7番手に上がったかと思えば、#99 Galang Hendra Pratamが逆転。さらに#27 Rusman Fadhilも好タイムを刻み7番手を奪うなど、激しく順位を入れ替えチェッカーを目指す接近戦を演じた。
最終的にはレース1と同様、R25ライダーでは#82 Ayumu Tanakaがトップの6位を獲得。これに続き7位の#27 Rusman Fadhilから10位までアセアンR25ライダーが並ぶという結果で開幕戦を終えた。
第2戦のインドネシアは、6月5~7日、ジャカルタ近郊のセントゥール・インターナショナル・サーキットで開催される。
RESULT
- Race1
-
順位. ライダー 国籍 チーム マシン タイム 1 #11 Takehiro Yamamoto JPN TRICKSTAR Racing Kawasaki 20'38.176 2 #24 Apiwat Wongthananon THA AP Honda Thailand Honda 0.035 3 #46 Vorapong Malahuan THA AP Honda Thailand Honda 14.094 4 #41 Nakarin Atiratphuvapat THA AP Honda Thailand Honda 14.174 5 #12 Ryunosuke Hyodo JPN TRICKSTAR Racing Kawasaki 14.183 6 #82 Ayumu Tanaka JPN Akeno Speed Racing Yamaha 14.758 7 #45 Peerapong Boonlert THA Yamaha Thailand Racing Team Yamaha 14.827 8 #14 Peerapong Loiboonpeng THA Yamaha Thailand Racing Team Yamaha 15.134 9 #127 Kasma Daniel Bin Kasmayudin MAS Yamaha Finson Racing Yamaha 15.14 10 #34 Imanuel Putra Pratna INA Yamaha Factory Racing Indonesia Yamaha 15.367 11 #99 Galang Hendra Pratama INA Yamaha Factory Racing Indonesia Yamaha 16.379 12 #26 Li Zheng Pang CHN YAMAHA MLT RACING TEAM Yamaha 16.755 13 #17 Masaharu Ono JPN Faito Factory Racing Honda 21.817 14 #27 Rusman Fadhil INA Yamaha Yamalube KYT Tunggal Jaya Racing Yamaha 22.347 15 #21 Brandon Paul Demmery AUS Yamaha Finson Racing Yamaha 32.087 16 #108 Andy Muhammad Fadly INA Manual Tech KYT Rextor Kawasaki 32.088 17 #98 Md Izzat Zaidi MAS RCB Yamaha Y Y Pang Racing Team Yamaha 32.333 18 #28 Meng Xing Bin CHN YAMAHA MLT RACING TEAM Yamaha 42.103 19 #52 Lim Hogon KOR TEAM YSK Korea Yamaha 42.662 20 #91 Muhammad Iman Micko Eryandi INA BKMS Indonesia Racing Team Yamaha 57.059 21 #88 Minseok Baik KOR TEAM YSK Korea Yamaha 1'16.377 22 #990 Reina Shiraishi JPN Team One For All With Run Riding School Yamaha 1 Lap DNF #95 Siti Norafizah Mohamad MAS BikeART Racing Kawasaki Kawasaki 3 Laps DNF #93 Fitriansyah Kete INA Faito Factory Racing Yamaha 3 Laps DNF #76 Luth Harith Erwan MAS Honda 8 Laps DNF #410 Katsuki Satori JPN Team One For All With Run Riding School Yamaha 8 Laps DNF #22 Md Fajruz Nasir MAS Felda PB Racing Kawasaki 13 Laps DNF #63 Md Amirul Ariff Musa MAS T Pro Yuzy Honda Honda 15 Laps DNF #32 Muhamad Hasyim Zaki Adil INA Yamaha Yamalube KYT Tunggal Jaya Racing Yamaha 15 Laps
- Race2
-
順位. ライダー 国籍 チーム マシン タイム 1 #24 Apiwat Wongthananon THA AP Honda Thailand Honda 20'45.779 2 #46 Vorapong Malahuan THA AP Honda Thailand Honda 0.086 3 #41 Nakarin Atiratphuvapat THA AP Honda Thailand Honda 0.091 4 #11 Takehiro Yamamoto JPN TRICKSTAR Racing Kawasaki 4.546 5 #12 Ryunosuke Hyodo JPN TRICKSTAR Racing Kawasaki 7.866 6 #82 Ayumu Tanaka JPN Akeno Speed Racing Yamaha 7.868 7 #27 Rusman Fadhil INA Yamaha Yamalube KYT Tunggal Jaya Racing Yamaha 16.152 8 #127 Kasma Daniel Bin Kasmayudin MAS Yamaha Finson Racing Yamaha 16.158 9 #34 Imanuel Putra Pratna INA Yamaha Factory Racing Indonesia Yamaha 16.276 10 #99 Galang Hendra Pratama INA Yamaha Factory Racing Indonesia Yamaha 16.397 11 #63 Md Amirul Ariff Musa MAS T Pro Yuzy Honda Honda 16.479 12 #93 Fitriansyah Kete INA Faito Factory Racing Yamaha 16.596 13 #108 Andy Muhammad Fadly INA Manual Tech KYT Rextor Kawasaki 17.958 14 #26 Li Zheng Pang CHN YAMAHA MLT RACING TEAM Yamaha 21.107 15 #32 Muhamad Hasyim Zaki Adil INA Yamaha Yamalube KYT Tunggal Jaya Racing Yamaha 25.063 16 #95 Siti Norafizah Mohamad MAS BikeART Racing Kawasaki Kawasaki 25.178 17 #410 Katsuki Satori JPN Team One For All With Run Riding School Yamaha 32.485 18 #98 Md Izzat Zaidi MAS RCB Yamaha Y Y Pang Racing Team Yamaha 32.521 19 #21 Brandon Paul Demmery AUS Yamaha Finson Racing Yamaha 32.631 20 #28 Meng Xing Bin CHN YAMAHA MLT RACING TEAM Yamaha 38.313 21 #22 Md Fajruz Nasir MAS Felda PB Racing Kawasaki2 38.42 22 #91 Muhammad Iman Micko Eryandi INA BKMS Indonesia Racing Team Yamaha 44.772 23 #52 Lim Hogon KOR TEAM YSK Korea Yamaha 58.304 24 #17 Masaharu Ono JPN Faito Factory Racing Honda 1'08.985 25 #88 Minseok Baik KOR TEAM YSK Korea Yamaha 1'14.160 26 #990 Reina Shiraishi JPN Team One For All With Run Riding School Yamaha 1 Lap DNF #45 Peerapong Boonlert THA Yamaha Thailand Racing Team Yamaha 2 Laps DNF #76 Luth Harith Erwan MAS Honda 7 Laps DNF #14 Peerapong Loiboonpeng THA Yamaha Thailand Racing Team Yamaha 9 Laps
RIDER RANKING
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | #24 Apiwat Wongthananon | THA | Honda | 45 |
2 | #11 Takehiro Yamamoto | JPN | Kawasaki | 38 |
3 | #46 Vorapong Malahuan | THA | Honda | 36 |
4 | #41 Nakarin Atiratphuvapat | THA | Honda | 29 |
5 | #12 Ryunosuke Hyodo | JPN | Kawasaki | 22 |
6 | #82 Ayumu Tanaka | JPN | Yamaha | 20 |
7 | #127 Kasma Daniel Bin Kasmayudin | MAS | Yamaha | 15 |
8 | #34 Imanuel Putra Pratna | INA | Yamaha | 13 |
9 | #27 Rusman Fadhil | INA | Yamaha | 11 |
10 | #99 Galang Hendra Pratama | INA | Yamaha | 11 |
11 | #45 Peerapong Boonlert | THA | Yamaha | 9 |
12 | #14 Peerapong Loiboonpeng | THA | Yamaha | 8 |
13 | #26 Li Zheng Pang | CHN | Yamaha | 6 |
14 | #63 Md Amirul Ariff Musa | MAS | Honda | 5 |
15 | #93 Fitriansyah Kete | INA | Yamaha | 4 |
16 | #108 Andy Muhammad Fadly | INA | Kawasaki | 3 |
17 | #17 Masaharu Ono | JPN | Honda | 3 |
18 | #32 Muhamad Hasyim Zaki Adil | INA | Yamaha | 1 |
19 | #21 Brandon Paul Demmery | AUS | Yamaha | 1 |
COMMENT
- #34 Imanuel Putra Pratna(10位/9位)Yamaha Factory Racing Indonesia
「最低ラインの10位以内を達成できたのはすべてチームのおかげです。個人的にはホッとしているけれど、チームの目標を考えれば、決して満足できる結果ではありません。実際にトップグループは、僕たちよりずいぶん前にいるからです。ただ、次はホームコースでのレースなのでなんとしてもチームの努力に報いたい。そのためにも表彰台に立って、R25とチームの力を証明します!」 - #99 Galang Hendra Pratama(11位/10位)Yamaha Factory Racing Indonesia
「まず予選でタイムを出せず、良いグリッドを確保できなかったことは課題。さらにレーススタート直後の混戦で前に出ることができず、そのまま下位グループでレースをすることになりました。レース中もミスがあり、マシンの調子が良かっただけに残念です。だから次は、チームの期待に応えられるよう、もっと良いグリッドを確保し、バトルで力を発揮して表彰台に立てるようにがんばります」 - Yusuke Koizumi総監督(Yamaha Factory Racing Indonesia)
「反省しかありませんね。言い訳になってしまいますが、限られた時間の中でセットアップ(準備)ができていませんでした。なぜなら、我々チーム、そしてライダーもR25について、まだ十分に理解できていなかったからです。ライバルたちは強敵です。しかし、勝てないことはありません。Imanuelの追い上げやGalangのタイムがそれを証明しています。ただ、もう少し時間が必要です。ヤマハの強さ、R25のポテンシャルを証明するためにも、テストを重ねR25を理解し、必ず表彰台に立ってみせます」 - #45 Peerapong Boonlert(7位/DNF)Yamaha Thailand Racing Team
「レース1の7位については、初めてのレース、そして初めてのマシンであることを考えれば良かったのかもしれません。ただし本音を言うとライバルに負けないくらい全力でチャレンジしていたので、表彰台に立てると思っていました。さらにレース2は他車と接触してしまいリタイア。悔しさしかありません。次のインドネシアは、今日のこの悔しい思いを晴らすためにも届かなかった表彰台にもう一度チャレンジします」 - #14 Peerapong Loiboonpeng(8位/DNF)Yamaha Thailand Racing Team
「初のレースで8位でしたが、トップ集団はもちろん、第2集団につくのがやっとの状態。レース2は他車との接触しグラベルに押し出されてしまいリタイアとなりました。簡単なレースではありませんでしたが、今は現実を受け入れ次に向かうのみです。第2戦のセントゥールは、YAMAHA ASEAN CUPで何度も走ったことがあり優勝もしたコースなので、自信を持ってトライします」 - Korathat Kanjandaチームマネージャー(Yamaha Thailand Racing Team)
「ライバルは多くの経験を持っていますが、我々のチームは、ライダー、マシン、スタッフすべてが新しく経験も少ない状況。そういったなかで、トップ10が目標だったので、今回は良くやってくれたと思っています。今後は段階的に上位を目指します。第3戦ではトップ5に入り、最終戦は表彰台の獲得です。そのためにはレース戦略、ライダーのポテンシャル、すべてにおいてレベルアップが必要となります。インドネシアまでのインターバルでは2週間の合宿を行います。そしてワンランクレベルアップして乗り込みたいと思います」 - #127 Kasma Daniel Bin Kasmayudin(9位/8位)Yamaha Finson Racing
「R25のパフォーマンスはとても良いものです。でも、僕自身のスキルはまだまだであるとことが分かりました。また、ライバルたちとのバトルではたくさんの経験をし、10位以内という目標も達成できて良いスタートがきれたと思います。次はトップ5、そして表彰台が目標です。簡単ではありませんが、なんとしても上を目指します」 - #21 Brandon Paul Demmery(15位/19位)Yamaha Finson Racing
「レース1は良いスタートができましたが、第1コーナーでのオーバーテイクに失敗、徐々に順位を落とし挽回できませんでした。レース2はスタートが悪く、さらに集団内でリズムを崩してポジションを落とし、リカバリーできないまま終わりました。当初の目標はトップ10に入ることだったので一言でいえば残念な結果です。だからこそ今日の経験をいかしてマシンを理解し、レベルアップするしかありません」 - Eddy Saputraチームマネージャー(Yamaha Finson Racing)
「今回の目標は2人ともにトップ10に入ることでしたが、達成には至りませんでした。しかし、若いKasmayudinがトップ10に連続して入ったのは、はやりうれしい結果です。今回見えてきた課題はエンジンセッティングの改善です。これは目標を達成するために不可欠ですが、ヤマハからの懸命なサポートもあり今後は良い方向にいくと確信しています。一方ライダーについても、次戦までにインドネシアで数回のテストを予定しています。トップ5という次のステップに向け前進あるのみです」 - #27 Rusman Fadhil(14位/7位)Yamaha Yamalube KYT Tunggal Jaya Racing
「レース2で7位を獲得できてとてもうれしいですね。18番グリッドからのスタートで簡単ではないと思っていましたが、R25がとても良く走ってくれ、プッシュし続けることができた結果だと思います。僕のターゲットは表彰台ですが、まだエンジンのフィーリングをはじめ、完璧な状態ではありません。次回は地元インドネシアでのレース。それまでにモトクロッサーの乗り込みやトレーニングを積んで自身を高めると同時に、マシンのアジャストを行い今回よりさらに上を目指します」 - #32 Muhamad Hasyim Zaki Adil(DNF/15位)Yamaha Yamalube KYT Tunggal Jaya Racing
「今回もチーム一丸で良い方向性を探ったけれど、最後まで十分な進化ができませんでした。悔しいけれどこれが現実なので、まずは現状を受け入れることが大事と考えています。次はホーム、インドネシアでのレースになります。ラインも良く分かっているのでマシンを少しでも前進させて、今度こそは上位に入りたいと思います」 - Rudy Arianoチームマネージャー(Yamaha Yamalube KYT Tunggal Jaya Racing)
「ライダーの声からも分かる通り、この初戦はマシンのポテンシャルを十分に引き出すことができませんでした。また、日本やタイのライバルたちの高いポテンシャルにも驚きました。ヤマハがとても良いサポートをしてくれているので、今後はエンジンマネジメントをしっかりと行ってライダーが十分に戦える状態を整えることが大切になります。それができれば今回の7位を上回る成績を出せるはず。今後が楽しみです」 - #26 Li Zheng Pang(12位/14位)YAMAHA MLT RACING TEAM
「マレーシアには、表彰台を狙う気持ちできましたが、アジアで経験豊富なライバルたちは、思った以上に速かったですね。レース1では、序盤こそバトルを楽しむことができましたが、ライバルと接触があるなど、集団についていくことが精一杯になり12位。レース2も、ターン2で他のライダーと接触し、追い上げができませんでした。次戦のインドネシアでは、まず先頭集団についていけるようがんばります」 - #28 Meng Xing Bin(18位/20位)YAMAHA MLT RACING TEAM
「僕にとって、今回は国外で走る初めてのレースでした。スクーターでのレースからR25へのステップアップと初めて尽くしで、始まる前まではとてもナーバスでした。それでも楽しく走れました。次のレースに向けて改善することはたくさんありますが、チームと一緒にがんばっていきます」 - Louis Mokチームマネージャー(YAMAHA MLT RACING TEAM)
「中国のレース界で経験豊富なLiと、新たに国外のレースに挑戦するBinは、プレシーズンテスト、開幕戦と経験の少ない中での挑戦でしたが、着実に成長を見せてくれました。アジア選手権に参加するこの経験は、未来の中国人ヤマハライダーのためでもあります。また、ここで学んだことを持ち帰ること、中国人ライダーが国際レベルのレースで活躍できることを証明できるように努力していきます」 - #52 Hogon Lim(19位/23位)TEAM YSK Korea
「他車と接触してマシンにトラブルが出るなど厳しい結果になりました。それでも楽しめたのは確かだし、多くのライバルとバトルしてアジアトップクラスの厳しさに触れるなど、次のレースに向けて多くを学ぶことができました。インドネシアでは、もっとマシンをプッシュして、もっとバトルしたいと思います。最後に無事開幕戦を終えることができ、チームのみんなに感謝しています。とても良いチームでレースができて幸せです」 - #88 Minseok Baik(21位/25位)TEAM YSK Korea
「ライバルたちとのバトルはとても良い経験になりました。でも、ライディングスキルは他のライダーと明確な差があることを実感しました。またマシンと自身の体重とのマッチングも最適ではありません。現在は77kg、もっとR25のポテンシャルを引き出すにはダイエットが必要です。目標は−10kg。楽な数字ではありませんが、トップ15に入るためにもがんばります」 - Kibok Kuチームマネージャー(TEAM YSK Korea)
「Limはウイークを通じて着実にタイムを短縮し、Baikは右足に痛みがあったのですが、最後まで走り切ることができたのは良かったと思います。しかし、韓国では2人とも1000ccや600ccのマシンに乗っているため、まだR25を乗りこなせていません。それにこの酷暑も大きな敵です。もちろん、今後はすべてにおいて順応し、我々自身がより強くなることが必要。課題は多い現状ですが、モチベーションを高く持ち、今後もがんばっていきます」