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全日本トライアル選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.04 7月15日 北海道

RACE DATA

■開催日:2018年7月15日
■開催地:北海道・わっさむサーキット
■観客:700人
■気温:22度
■天候:曇りのち雨、一時晴れ
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)/17

REPORT

野崎が2位表彰台、黒山はフランスGPへ出場

全日本トライアル選手権シリーズ(全7戦)の第4戦北海道大会は、今年も旭川市の北に位置する和寒町のわっさむサーキットで行われた。最高峰の国際A級スーパークラスにYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦している黒山健一(ゼッケン2)は、電動トライアルバイクTY-Eでトライアル世界選手権の第5戦フランスGPと第6戦ベルギーGPの電動クラスに参戦するため、日程が重なっている全日本第4戦は欠場。ファクトリーマシンTYS250Fiに乗り前回第3戦で圧勝した野崎史高(ゼッケン3/YSP京葉xKEN OKUYAMA)に連勝が期待された。とりわけ第3戦までは黒山、小川友幸(ゼッケン1)、野崎の3人がそれぞれ1勝する"三つ巴の接戦"となっているだけに、シリーズ戦の折り返し点ともなる第4戦の行方が注目された。

国際A級スーパークラスには14名が出走、4時間の持ち時間で10セクションを2ラップした後、トップ10がより難易度が高い2つのスペシャル・セクション(SS)に進出した。当日は雨が降ったり止んだりで、土の路面はドロドロになり、その泥が岩にかかって非常に滑りやすい状況でのレースとなった。セクションは雨用の設定で、比較的難易度が抑えられたものの、終盤の第8-10セクションはぬかるんだ急斜面を上りながら岩を越えるなど、難所が連続した。

1ラップ目、野崎は小川とクリーン合戦を展開。第1セクションから第7セクションまでを全てクリーン(減点0で走破)した小川に対して、野崎は第5セクションで1回足を着いたが、それ以外は全てクリーン。他の選手たちは減点5となる失敗が目立ち、勝負は早くも野崎と小川の一騎打ちとなった。注目の第8セクションは野崎がこの日初めての減点5を喫し、減点3の小川との差が計3点に拡大。しかし、小川が連続して減点5となった第9、第10セクションを、野崎はそれぞれ減点2で走破。1ラップ目を終えた時点では野崎がトップに立ち、小川に3点差をつけていた。

2ラップ目の野崎は、第2セクションでまさかの失敗。これで小川と2点差でトップを入れ替わった。その後はミスを1点に抑えていった野崎だが、鬼門の第9セクションで再び減点5となり、さらに第9で小川との差は4点に広がった。だが、高さ約2mの垂直のコンクリート壁を上がる第10セクションで小川が失敗したが、野崎はここを減点3で切り抜けた。結果、2ラップ終了時点でトップの小川と野崎は2点差。SS(2セクションあり、最高10点差がつく)での逆転を狙うこととなった。

SSでの野崎は、1つ目のセクションの出口目前、マシンの後輪が岩の上から左に落ちた際にセクションテープを切ってしまったということで減点5。ここを小川が減点0で通過した時点で7点差がつき、小川の1位と野崎の2位が決まった。SS2つ目の最終セクションは、出口に並んだコンクリートの壁が難関だった。台形のコンクリートを逆さにして3つ連続して並べたもので、ホイールベースの間隔で並んだ4つの衝立を越えなければならない。野崎の前に挑んだ選手たちは、ここで全員失敗となるこの日最大の難関だった。ところが、野崎はここを見事にクリーン、観客の拍手大喝采を浴びた。ここは最後に走った小川もクリーン、今後も野崎と小川の対決は必至で、そこに黒山も加わる後半戦の行方が見逃せない。

次回の第5戦・中国大会は9月2日、広島県の灰塚ダムトライアルパークで行われる。

RESULT

RIDERS RANKING

COMMENT

YSP京葉xKEN OKUYAMA
野崎史高選手(2位)

「今日は自分が思っていた以上に乗れたので、2連勝できればよかったのですが、2ラップ目に不本意な減点があったのが悔やまれるところです。SS2つ目のセクションは意地でクリーンしました。前回第3戦で雨の泥々の中で圧勝して、確かに自信はつきました。今日のような状況だとすべてが難しくなるので、実力のあるライダーが上に行くと自分では信じています。小川選手と勝負はできましたが、負けたので残念です。今回は黒山選手がいないレースでの2位ですが、ランキングを上げるチャンスなので、残り3戦もがんばります」

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