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全日本トライアル選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.03 5月14日 九州

RACE DATA

■開催日:2017年5月14日
■開催地:大分県・玖珠トライアルヒルズ
■観客:1,200人
■気温:26度
■天候:晴れ
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:5時間(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)/12

REPORT

黒山健一、惜しくも2位

全日本トライアル選手権シリーズ最高峰の国際A級スーパークラスにヤマハファクトリーレーシングチームから参戦する黒山健一(ゼッケン2)は、新型エンジン搭載のニューマシンTYS250Fiで今季は開幕2連勝しており、昨年終盤戦にニューマシンが登場して以来、負け知らずの4連勝を記録している。今回の第3戦九州大会は全日本では初めての会場である大分県の玖珠(くす)トライアルヒルズで行われ、黒山は初会場で最初の優勝をめざして戦いに挑んだ。

競技はまず5時間の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度の高い2つのスペシャル・セクション(SS)で雌雄を決した。広大な敷地に用意されたセクションはどれも難易度が高く、大会前々日に大雨が降った影響で路面がまだ乾かずにぬかるんでいるところが多く、ドロドロの急斜面や岩盤がライダーたちの行く手を阻んだ。そんな悪条件の下、黒山は1ラップ目の第4セクションでトップに立つと、そのまま第9セクションまでライバルたちをリードしていた。

ところが、1ラップ目の第10セクションで黒山は足着き1回のみの減点1とされたものの、その後にセクションのテープに接触してテープをたるませてしまったということで、まさかの減点5となった。結果、この時点で最大のライバル小川友幸(ゼッケン1)に逆転されてしまう。とはいえ、トップの小川との差はまだ3点で、2ラップ目の逆転を狙う黒山だった。実際、2ラップ目は一時トップに立った黒山だが、その後再び小川に逆転され、2ラップ終了時点での差は4点となっていた。

こうして迎えたSSは、1つ目のSS-1から谷間をジャンプして飛び越えたと思えば、さらにまたジャンプして谷間を越えて戻るなど非常に困難で見ごたえのあるものだった。そのSS-1を黒山は見事に走破したかに思われたが、前輪がセクションを出る前に1分30秒の持ち時間をオーバーしたということで減点5となった。さらに、小川が減点3となったSS-1の終了時点でトップと6点差になり、逆転優勝はあきらめなければならない結果となった。そしてまた、最後のSS-2はこの日一番の極めて難しい崖を上るものだったが、黒山は敢えなく失敗。その悔しさが、森の中にこだましていた。

第3戦は2位になったとはいえポイントランキングトップの座を保つ黒山にとって、次の全日本第4戦中国大会は、昨年勝っているゲンがいい会場。だがその前に、世界選手権の第2戦・日本GP大会(5月27・28日/ツインリンクもてぎ)があり、ニューマシンで初めての世界大会への挑戦に闘志を燃やす。

次回第4戦・中国大会は6月11日、鳥取県のHIROスポーツパークで行われる。

RESULT

RIDERS RANKING

COMMENT

黒山健一選手談(2位)

「今日は何回も勝てるチャンスもあったし、ここ最近の勝ちパターンにも自分的にもっていけそうだったんですけど、結果的にそれが出来ずちょっと残念ですね。ニューマシンでの連勝は止まりましたが、ただ走りも調子も全然悪くないので、このまま行きます。次の全日本は中国大会ですが、その前に世界選手権の日本グランプリ大会がありますので、今年は世界選手権を思い切って走りたいなと思っています。目標は、毎年ケガしているのでケガすることなく、7番か6番くらいに入れればいいかなと思ったりしています。ニューマシンで初めての世界戦は楽しみが半分、プレッシャーが半分ですけど、頑張ります」

木村治男監督談

「今回はちょっと残念でしたが、今後についての話し合いもさっそく出来たので、次回に向けてまた気を引き締めます。その前に世界選手権があるので、僕的にも非常に楽しみにしています。新しいマシンで世界の場にチャレンジ出来ますし、黒山選手も調子が良いですから。世界のトップライダーの胸を借りに行く感じで、思いっきり走ってもらえればと思っています。皆さん、期待してください、応援してください」

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