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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.03 9月19-20日 オートポリス

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦SUPERBIKE RACE in KYUSHU 
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2020年9月19日(土)・20日(日)
■会場:オートポリス(4.674km)

JSB1000 レース1
■周回数:12周 ■天候:曇り ■コース:ドライ 
■気温:19度 
■PP:野左根 航汰(1分47秒182/ヤマハ)
■FL:中須賀 克行(1分47秒860/ヤマハ)

JSB1000 レース2
■周回数:18周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ 
■気温:19度 
■PP:野左根 航汰(1分47秒373/ヤマハ)
■FL:野左根 航汰(1分48秒609)

REPORT

レース1、レース2ともにポールポジションを獲得したYAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰が両レース優勝し、開幕から4連勝を達成。中須賀克行は、レース1をトップ走行中の赤旗中断で2位で終え、レース2は野左根に接触されて転倒し18位となった。また、YAMALUBE RACUNG TEAMの前田恵助はレース1は6位に入賞し、レース2ではJSB1000初の表彰台を獲得した。

レース1は赤旗終了で野左根が3連勝、復帰の中須賀は僅差の2位

9月18日(金)に予定されていた走行が霧のために中止となり、19日(土)の午前に走行枠が設けられたものの、この日の午後に公式予選と決勝レース1が行われるという慌ただしいレーススケジュール。こうした中、予選では開幕戦スポーツランドSUGOに続いて野左根航汰がレース1、レース2ともにポールポジションを獲得して仕上がりの良さを示した。

対して、開幕戦のレース1で転倒、負傷して2レースでノーポイントとなった中須賀克行は、レース1、レース2ともに2番手スタート。痛めた肩は完治していないと言うが、ベストタイムで野左根選手とは0.5秒、セカンドベストタイムで0.3秒差であり、怪我の不安を感じさせない好タイムを残した。

16時過ぎにはじまったレース1では路面温度が下がり難しいコースコンディションとなった。そしてレース序盤は中須賀、野左根選手、清成龍一(ホンダ)、水野涼(ホンダ)がトップグループを形成。しかし、レース終盤になると中須賀と野左根が抜け出してYAMAHA FACTORY RACING TEAMが1-2体制となった。

9周目に中須賀をパスしてトップに立った野左根だったが、13周目の第2ヘアピンで中須賀が逆転に成功し、中須賀が先頭で14周目に入る。だが、その直後に第3コーナーで複数台が転倒し、これで赤旗が提示されてレースは中断。そのままレースは終了となったが、レース成立周回数が12周だったことから野左根の優勝となり開幕から3連勝を達成。中須賀は悔しい2位となった。

また、予選5番手からスタートしたYAMALUBE RACING TEAMの前田恵助は、6位でレースを終えた。

レース2で野左根が開幕4連勝達成
中須賀は最終ラップの最終コーナーで野左根と接触し転倒
前田がJSB1000クラス初の3位表彰台を獲得!

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰が開幕から4連勝を達成した。しかし、最終ラップの最終コーナーで野左根はチームメイトの中須賀克行と接触してしまい、中須賀が転倒、ノーポイントとなった。また、YAMALUBE RACING TEAMの前田恵助がJSB1000クラスで初の表彰台となる3位に入った。

レースが始まると、野左根、中須賀、清成龍一(ホンダ)がトップ集団を形成。そしてこの3人はレース中盤以降まで激しい攻防戦を展開。しかし、中須賀選手がトップに立った12周目からペースアップすると、これに野左根選手もしっかりとついて行き、その後に2人のマッチレースを展開。16周目の第1コーナーから第1ヘアピンまでの首位攻防は特に激しかったが、トップの中須賀はしっかりと野左根を押さえ込んだ。

しかし、迎えた最終ラップの最終コーナーで、野左根が中須賀に接触。これで中須賀は転倒してしまいチェッカーを受けることなく18位でレースを終えた。野左根はトップでチェッカーを受けて今季4勝目を挙げた。

また、YAMALUBE RACUNG TEAMの前田恵助は、スタートで出遅れてしまうが、レース終盤に向けて着実にポジションを回復。13周目には濱原颯道(ホンダ)をパスして4番手に上がると、最終ラップの中須賀の転倒でポジションを一つ上げ、JSB1000で初めて表彰台に立った。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

ST1000 RESULT Race.1

ST600 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

ST1000 RIDERS RANKING

ST600 RIDERS RANKING

COMMENT

レース1

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
野左根航汰選手談(優勝)

「レース序盤、想定外の4番手にまでポジションを落としてしまいました。すぐに順位を回復してトップに立ちましたが、路面温度が低すぎたこともあり今度はうまくペースを掴むことができず、中須賀選手とのバトルになりました。今回は赤旗によりレースが終了し、12周終了時の結果ということで優勝になりましたが、まったく勝った気持ちにはなれません。明日、しっかりと最後まで戦って優勝したいです」

中須賀克行選手談(2位)

「開幕戦がノーポイントだったので、今大会が自分の開幕戦だと気持ちを切り替えて臨みました。走行時間が少ない中で、マシンをしっかり仕上げてくれたスタッフに感謝しています。でも、野左根選手と最後までバトルをしたかったですね。明日はしっかりとレースを戦い、そして優勝します」

吉川和多留監督談

「野左根選手は、4戦連続ポールポジション、レースでは3連勝ですが、今回の結果は手放しでは喜べないと思いますし、中須賀選手は負けた気がしないというのが本音だと思います。ただ、野左根選手は確実に成長していることを証明しているし、この調子でこの先も戦っていってほしい。そして中須賀選手は、怪我が完治していないにもかかわらず、いいところをしっかりと引き出していて、ベテランの強さを示してくれました。2人ともこの調子で明日のレース2でも、いいレースをしてほしいと思います」

YAMALUBE RACING TEAM
前田恵介選手談(6位)

「スタートは決まりましたが、そこからの伸びがなくて苦しい展開になってしまいました。予選5番手から一つポジションを下げてしまったのは反省点です。しかし、スポーツランSUGOからいい流れで来ているので、この流れを途切らすことなく明日のレース2に臨みます。オートポリスは、以前はあまり好きなコースではなかったのですが、うまく克服できていると思います」

難波恭司監督談

「今回は、金曜日の走行が霧で中止になってしまい、限られた時間内でどれだけマシンを仕上げられるかが課題でしたが、チームスタッフはいい仕事をしてくれたと思います。前田選手は、前回のスポーツランドSUGOも含めて、自分のいるべきポジションというのを把握できたと思います。レースではスタートも決まったし、アベレージタイムも落ちることなく集中していました。赤旗が出なければ、もう一つ上の順位も届いたかもしれないという期待感がありました。このペースを維持しながら、さらなる飛躍を目指していきます」

レース2

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
野左根航汰選手談(優勝)

「中須賀さんについて行くだけで厳しかった。最終ラップの最終コーナーは、あそこしかチャンスがないと思っていて、強引に行ってしまい中須賀さんと接触してしまいました。本当に申し訳ないことをしてしまいました」

中須賀克行選手談(18位)

「レース後、行き過ぎの行為は今後絶対にしてはいけないと、航汰にしっかりと話をしました。もちろん航汰も反省していたし、謝罪もあったので、これに関してはこれで終わりです。次のツインリンクもてぎでは、改めて2人でクリーンファイトして、ヤマハファン、レースファンを楽しませようと誓いました。痛めた右肩は、次のツインリンクもてぎまでには復活していると思います。次戦から、改めて応援をお願いします」

吉川和多留監督

「起きてはならないことが起きてしまいました。両者、いいレースをしていましたが、アクシデントにより後味の悪い結果となりました。野左根選手は、今回のことをしっかりと反省して、今後のレース活動の糧にしてほしい。応援していただいたファンのみなさん、そしてレース活動をサポートしていただいたスポンサーのみなさまには、すっきりとしたご報告ができずに申し訳ありませんが、改めて次戦ツインリンクもてぎからしっかりと戦って、良い結果をご報告できるように頑張ります。応援、ありがとうございました」

YAMALUBE RACUNG TEAM
前田恵助選手談(3位)

「スタートで出遅れてしまい、10番手くらいまでポジションを落としてしまいました。でも、諦めずに着実に順位を回復して行こう、自分のペースを作って挽回しようと懸命に走りました。この表彰台は、中須賀選手の転倒によるものですが、運も必要であると考えて、今回は喜ぶことにしました。ただ、レース序盤から中盤でのペースの上げ方に課題があるので、次戦からしっかりと取り組んでいきます」

難波恭司監督

「レース1の後、レース2にむけてやるべきことや課題を確認して臨みました。スタートは決まりませんでしたが、最後まで集中力を切らすことなくチャレンジしていったことは評価に値します。我々のマシンはキットパーツを装着したもので、ファクトリー系のマシンとは性能差はありますが、上位陣に何かアクシデントが起きた時、今回のようにしっかりと表彰台を獲得できる位置にいるということが重要です。YAMALUBE RACUNG TEAMにとっては久々の表彰台で嬉しいし、レースを終えておめでとうと声をかけてくれる人が沢山いて、改めて多くの人に支えられていることを実感しました。ファンのみなさま、そしてスポンサーのみなさま、応援ありがとうございました」

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