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世界耐久選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど世界耐久選手権に関する情報をお届けします。

Rd.05 7月28日 日本

RACE DATA

■開催日:2019年7月28日
■大会名称:世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久レース
■開催地:日本/鈴鹿サーキット

REPORT

YAMAHA FACTORY RACING TEAMが2位表彰台を獲得

YAMAHA FACTORY RACING TEAMが2位とし、5年連続で鈴鹿8耐の表彰台を獲得した。土曜日のTOP10トライアルが雨によるコースコンディションの悪化により中止。これで金曜日の公式予選の結果が決勝レースのスターティンググリッドとなり、YAMAHA FACTORY RACING TEAMがポールポジション獲得した。

迎えた7月29日(日)の決勝。ドライコンディションの中でスタートしたが、YAMAHA FACTORY RACING TEAMはスタートライダーに中須賀克行、2番走者にアレックス・ローズ、3番走者にマイケル・ファン・デル・マークを据えろ不動のメンバーで鈴鹿8耐5連覇に挑んだ。

最大のライバルとなったのはRed Bull HondaとKawasaki Racing Team Suzuka8Hの両ファクトリーチーム。そして一時はRed Bull Hondaが、そしてレース最終盤ではKawasaki Racing Team Suzuka8Hがレースの主導権を握ったが、YAMAHA FACTORY RACING TEAMはしっかりとこの2チームをマークし続けた。

そして最終スティントの終盤に入ると雨が降りはじめたが、ここでローズが激しい追い上げを見せて、211周目のS字コーナーでRed Bull Hondaの高橋巧選手をパスして2番手に浮上。さらにチェッカーまで残り約1分30秒となったS字コーナーでトップを走っていたKawasaki Racing Team Suzuka8Hのジョナサン・レイが転倒。この時、S字にはオイルが出ていたことから赤旗が提示されてレースはここでレースは中断から中止へ。これでYAMAHA FACTORY RACING TEAMが暫定で優勝とアナウンスされたが、審議の結果、暫定リザルトが修正され2位暫定リザルトの改訂に対して、ヤマハはレース審査委員会へ説明を求め、裁定に至る経緯説明を受けた結果、その裁定を尊重して受け入れた。

レース中盤、レイのペースに合わせて究極とも言える燃費走行を実践してポジションを上げた中須賀の好走、しっかりと自分のパートを走りきってレースを組み立てたファン・デル・マーク、そして雨の中での激走でポジションを上げ、一旦は優勝を呼び込んだローズ。それぞれが自身のパートをしっかりと履行し、改めてYAMAHA FACTORY RACING TEAMのチーム力を示すレースとなった。

#7 YART Yamaha Official EWC Teamが粘り強い走りで6位を獲得

予選からめざましい速さを披露したYART。決勝では世界耐久レギュラー参戦チームにふさわしく、終始落ち着いた粘り強い走りで周回を重ねた。コンディションがよい状況では2分8秒台とファクトリー勢に迫る力走を見せたYARTは、ピット作業も迅速にこなして5位でフィニッシュするもリザルトの改訂により6位となったが、強豪が揃うこの8耐でチームワークの強さを結果に結びつけた。またYARTにとって鈴鹿8耐は18-19世界耐久シリーズの最終戦。全5戦中2戦を0ポイントで終えていたYARTは総合ランキング4位に留まったが、鈴鹿での力走をバネに、来たる19-20シーズンの飛躍を図る。

RESULT

TEAM RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM(2位)
中須賀克行選手談

「今年もこの3人で鈴鹿8耐を戦うことができて、とても楽しくそして充実したレースウイークでした。3人とも100%の力を出し切って、YZF-R1というたすきをつなぐことができました。チームスタッフの強力なバックアップもあって最大限の力を発揮できました」

アレックス・ローズ選手談

「リザルトについて語るのはやめておきましょう(笑)。スーパーバイク世界選手権ではライバルであるマイケル、最高のチームメイトであり友人でもある中須賀さん。このふたりと一緒に鈴鹿8耐を戦えたことを、とてもうれしく思っています。鈴鹿8耐は僕にとって特別なレースですからね。今日はベストを尽くしましたし、思いっ切り楽しみました」

マイケル・ファン・デル・マーク選手談

「レースは変わった終わり方になってしまいましたが、僕たち3人は今日できるベストを尽くし、いいペースで走り続けることができました。また来年鈴鹿8耐に戻って来たいですね!」

吉川和多留監督談

「ライバル勢がポテンシャルを上げてきていたので、とても厳しい戦いになることは予想していましたが、まさにその通りになりました。そして今年も、マシン面を含めてライダーに助けられている部分があるので、来年こそしっかりとライダーをサポートできるようにしたいと思っています。スポンサーをはじめ応援していただいたファンの方々に感謝しています」

YART Yamaha Official EWC Team(6位)
ブロック・パークス選手談

「決勝までの間はもうひとつ調子に乗れませんでしたが、レースがはじまってからはいいペースを維持しながら自分のスティントをこなせました。チームとしてはできるだけのことをやったと思います。いつもトップ5に入ることを目標にしていたので、わずかに届かなかったのは残念ですが、すばらしいチーム、すばらしいチームメイトとともに戦えたことをうれしく思います。不運にもタイトルは逃してしまいましたが、僕たちのパッケージは最強です。来シーズンはさらに強いチームになれると信じています」

マービン・フリッツ選手談

「このレースウィークを通して、僕たちのチームは十分に強かったと思います。チームの誰もがファクトリー勢とこんなに接近戦が繰り広げられるとは思っていませんでしたからね。電子制御に関してはファクトリーほどのパフォーマンスはありませんが、予選でも2分7秒119という自己ベストをマークできましたし、アレックスと同じぐらいのペースで走ることもできました。レース中も去年より速いペースを維持できて、自分たちが可能な限りのすばらしいレースができたと思います。チームのピット作業もパーフェクトでした」

ニッコロ・カネパ選手談

「パーフェクトなレースでした! ひとつのミスもなかったし、マシンのベースもすばらしかったですね。ライダーとしても、チームメンバーとしても、自分たちのパフォーマンスには満足しています。ファクトリーチームには及ばない僕たちのマシンですが、互角に戦うことができました。3年前なら表彰台に立てるぐらいのペースでしたからね(笑)。でも、前を走るライバルたちもミスがなかったし、今回の6位という結果を喜びとともに受け入れたいと思います。来年は夢の表彰台に立ちたいですね! EWCの18-19シーズンを通してみると、ル・マンとドイツでの0ポイントが響いてしまいました。不運なシーズンになりましたが、僕たちはEWCで最強のチーム、最強のライダーたちだと確信しています。レースするごとによくなってきていますし、シリーズタイトルを勝ち獲るだけの力はあると思っています。あとは少しの運ですね(笑)」

マンディ・カインツ監督談

「自分たちのペースを守っていれば表彰台に立てると思っていましたが、上位の誰もがミスをしなかったので、チャンスが回ってきませんでした。私たちのチームとしては、マシンもライダーも最高のパフォーマンスを見せてくれました。終盤に雨が降るなどいろいろな出来事が起こりましたが、これが耐久レースです。ある時には幸運が、ある時には不運がもたらされます。でも、大事なのはとにかく無事にレースを終えること。そういう意味では完走できたことを喜びたいですね。今季のことは、すぐ忘れるつもりです(笑)。私は振り返るよりも前を向いていたいんです。今はもう、次のレースでどうやってパフォーマンスを高めるかを考えています」

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