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世界耐久選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど世界耐久選手権に関する情報をお届けします。

Rd.03 5月12日 スロバキア

 

RACE DATA

■開催日:2018年5月12日
■大会名称:世界耐久選手権スロバキア8時間耐久レース
■開催地:スロバキア/スロバキアリンク

REPORT

YARTとGMT94がスロバキアで1-2フィニッシ

ここ数年、何度も勝利のチャンスを阻まれ続けてきたYART Yamaha Official EWC Teamが、スロバキア・リンクの8時間耐久レースにおいてB・パークス、M・フリッツ、M・ノイキルシュナーのライディングで優勝。GMT94 Yamaha Official EWCのD・チェカ、M・ディ・メリオ、N・カネパがYARTと見事な競り合いを繰り広げ、2位を獲得した。

2017年にも首位争いを展開するなどスロバキア・リンクとは相性の良いYART Yamaha&YZF-R1。より強い決意で臨んだ今年はバッドラックもまったく寄せ付けなかった。パークスがグリッド2番手からスタートを切ったあと電子制御システムに不具合が発生し、これがトラクション・コントロールとウイリー・コントロールに影響。しかし何度もピットストップを繰り返しながら調整に成功し、経験豊富なパークス、フリッツ、ノイキルシュナーの手により優勝を成し遂げた。

YARTに唯一、戦いを挑んだのが同じくヤマハのGMT94 Yamaha Official EWC。グリッド4番手からすぐに3番手に上がってポジションをキープ。その後、YARTのペースについて行き2番手に浮上した。ピットストップではYARTとは異なる作戦をとり、また終盤ではセーフティ・カーに抑えられたこともあって最後まで差を詰めることができず、そのまま2位でチェッカーを受けた。これでシリーズポイントではトップに1ポイント差と迫るランキング2位に浮上している。

RESULT

TEAM RANKING

COMMENT

YART Yamaha Official EWC Team
B・パークス選手談(優勝)

「これまで何度も、あと少しというところまで迫りながら、何かが起こってチャンスを奪われていました。今日ついに、私たちの番が回って来たのです! 最初の走行では電子制御システムに問題が出て、ウイリーおよびトラクションのコントロールがまったく効かなくなってしまいました。そこでピットストップのたびに修復を試みて時間を費やすことになりましたが、最終的には成功しました。終盤は燃料補給の作戦が功を奏し、GMTが私たちよりも1回多くピットインしたためリードを保つことができました。冬の間にたくさんの仕事をしてくれたマンディ(カインズ)とヤマハに感謝。おかげで最速チームとなり、優勝で締めくくることができました。また、僕らライダーと同様にハードな仕事に取り組んだチームに、そしてもちろん、苦しい状況のなかでもトップをキープし続けてくれたマービンとマックスに感謝しています。このようにチーム一丸となって成し遂げた勝利で、それだけに一層、特別なものなのです。素晴らしいタイヤを提供してくれたブリヂストンにも感謝します」

M・カインツ、マネジャー談

「ついにこの瞬間がやってきました。長い時間がかかりましたが、とてもうまくいきました。最初の不運を考えれば、にわかには信じられないくらいです。スタートしてわずか5ラップ後には電子制御システムに問題が発生。電子制御システムの助けがないと、ペースを保つためにライダーたちに非常に大きなプレッシャーがかかります。そこで私は、彼らとチームに落ち着くように話し、また、終盤で必要な時にはリスクを賭ける必要も出てくるだろうと。そのようななかで、こうして勝利をおさめることができたことは非常にうれしく、最高の気分です。第一に、私をこの夢に集中させるために多くのことをあきらめてきた家族に感謝の気持ちを伝えたいと思います。おかげで私のこのチームは、ここまで来ることができたのです。またヤマハとブリヂストンにもお礼を言わなければなりません。彼らがいなければ優勝は不可能でした。ライダーのブロックは毎回、EWCでトップを走りましたが、今回ようやく勝利をその手につかむことができました。ともに戦ったマービンとマックも喜びをかみしめています」

GMT94 Yamaha Official EWC Team
D・チェカ選手談(2位)

「ここスロバキア・リンクで苦戦することはわかっていましたが、ダンロップが提供してくれた新品リアタイヤが大きな助けとなり、トップにかなり近づくことができました。厳しい状況は最初からわかっていましたし、YARTが私たちよりも強いことも承知の上。昨年は私たちに運が味方し、彼らに問題が出たため勝てたのです。今年はまた状況が変わり、彼らのほうがピットストップが1回少なかったことで優勝を決めました。次戦のオシャースレーベンでは、ここ3年、勝ち続けているので、今年も良い走りができるよう頑張ります。いつものようにチャンピオンシップに集中します!」

C・グィオ、マネジャー談

「セーフティカーのタイミングで不運もあり、ピットストップを減らすことができませんでした。数年ぶりのYARTの優勝を心から祝福し、私たちも良い戦いができたと言いたいと思います。結果には満足しており、チャンピオンシップでもライバルに1ポイント差まで迫っています。ヤマハの2チームが1-2で表彰台に上ったことをうれしく思い、これからは次回、オシャースレーベンに向けて準備を整えていきます。デビッドとマイクは速さを見せてくれました。ニッコロは火曜日の夜間走行でオイルに乗って転倒し、肘に影響が残っていました。出場が危ぶまれましたが、今日は2セッションを力強く走り、あとは私たちが止めさせました。このような状態でがんばってくれた彼に感謝しています。ダビデとマイクがそのあとを引き継ぎ、最後まで良い走りをしてくれました」

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