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レース情報

スーパーバイク世界選手権 WSB

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。

Rd.10 9月4日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第10戦ドイツ大会
■開催日:2011年9月4日(日)
■開催地:ドイツ/ニューブルクリンク(1周4.556km)
■天候:雨
■観客数: 人
■PP:C・チェカ(Ducati /2分55秒144)
■FL:芳賀紀行(Aprilia /2分14秒619)

REPORT

E・ラバティーとM・メランドリが、対照的なコンディションで見事なレースを披露

第10戦ドイツ大会は、第1レースと第2レースの間でコンディションが激変。第2レースは路面を完全に濡らす雨のなかで行われた。ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チームのM・メランドリとE・ラバティーは、ドライ・コンディションで行われた第1レースでそれぞれ2位と4位を獲得。序盤はふたりが3位と4位を競い合う展開だったが、ラバティーが6ラップ目のウォーステイナー・ベンドでミスをしてはらみ、その間にメランドリが3位を確保。メランドリはさらに前を行く芳賀紀行をとらえて2位に浮上した。しかし2ラップ後の同じコーナーでメランドリが同じようなミスをして4位に後退。これで優勝争いからは遠ざかってしまったが、再度、追い上げを図り、ラバティーと芳賀を抜き返して16ラップ目には2位に返り咲いた。芳賀はその後もメランドリを追いかけたが、メランドリは最後まで懸命の守り切り、見事2位を獲得した。

第2レースは非常に難しいコンディション。メランドリはスタートで遅れて7位。一方のラバティーは4位につけた。激しい雨で視界が悪く、路面のグリップも低下。そのなかでファブリツィオ、トーズランド、アイチソン、カミエル、玉田、そしてレースリーダーの芳賀までもが転倒リタイア。ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チームのふたりは、マシンをまっすぐに立てているのもやっとという状況をなかで、何とか走行を続けていた。このような厳しいコンディションにもかかわらず14ラップまでレッドフラッグは提示されず、ラバティーは5位、メランドリはそのすぐ後ろの6位を獲得してレースを終了した。

シリーズポイントでは、メランドリが合計302ポイントに伸ばしてランキング2位にジャンプアップ。ランキングトップのC・チェカを74ポイント差で追うこととなった。ランキング3位のM・ビアッジは怪我のため今日のレースを欠場していた。一方のラバティーは合計232ポイントでランキングトップの4位をキープ。ふたりの活躍により、ヤマハはマニュファクチャラー・ランキングで2位をキープ。3位との差を15ポイントに拡大した。またヤマハ・ワールドスーパーバイク・チームはチーム・ランキングでトップに立っており、2位に99ポイントのアドバンテージを築いている。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 C・チェカ ESP Ducati 38'59.779
2 M・メランドリ ITA Yamaha 0'01.855
3 芳賀紀行 JPN Aprilia 0'02.322
4 E・ラバティー GBR Yamaha 0'07.789
5 L・ハスラム GBR BMW 0'09.727
6 S・ギュントーリ FRA Ducati 0'10.113
7 J・ラスコル ESP Kawasaki 0'17.226
8 L・キャミア GBR Aprilia 0'17.228
9 A・バドビニ ITA BMW 0'18.166
10 J・リー GBR Honda 0'19.457
11 T・サイクス GBR Kawasaki 0'22.136
12 M・アティシソン AUS Kawasaki 0'25.346
13 J・トーズランド GBR BMW 0'31.617
14 R・ロルフ ITA Kawasaki 0'31.796
15 T・コルサー AUS BM W 0'33.320

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 T・サイクス GBR Kawasaki 29'49.337
2 S・ギュントーリ FRA Ducati 0'04.063
3 J・ スメルツ CZE Ducati 0'22.759
4 J・リー GBR Honda 0'28.497
5 E・ラバティー GBR Yamaha 0'38.374
6 M・メランドリ ITA Yamaha 0'45.326
7 A・バドビニ ITA BMW 0'47.030
8 C・チェカ ESP Ducati 0'50.032
9 L・ハスラム GBR BMW 0'53.586
10 M・ベルガー FRA Ducati 0'55.261
11 J・ラスコーツ ESP Kawasaki 1'12.805
12 T・コルサー AUS BMW 1'15.468
13 R・ロルフ ITA Kawasaki 1'40.323

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 C・チェカ Ducati 376
2 M・メランドリ Yamaha 302
3 M・ビアッジ Aprilia 281
4 E・ラバティー Yamaha 232
5 L・ハスラム BMW 176
6 L・キャミア Aprilia 154

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Ducati 400
2 Yamaha 351
3 Aprillia 336
4 BMW 214
5 Kawasaki 171
6 Suzuki 158
7 Honda 132

COMMENT

M・メランドリ選手談(2位/6位)

「第1レースも決して楽ではなかったので、表彰台に上ることができてとてもうれしかった。スタートは良かったけれども序盤の2、3周であまりペースが上がらなくて、そのうちにブレーキングでミスをしてはらみ、順位を下げてしまったからだ。そのあとユージンをパスして、さらに芳賀も捉えることができたんだけれど、カルロスはすでに遠く離れていてとても届かなかった。チームが今回もとても頑張ってくれたので感謝しているよ。第2レースは、とにかく最後まで転倒せずに走り切ることを目指した。電子制御システムにすこし問題があってディスプレイがうまく働いていなかったこともあって、より一層注意を払いながら走っていたよ。このようなコンディションのなかでレースの3分の2まで続行するなんて、ライダーの安全性を考えれば判断ミスだと思う。本当なら序盤で中止にするべきで、このことについてはとても残念に思っているよ」

E・ラバティー選手談(4位/5位)

「ウイーク初日からずっとペースが良かったのに、第1レースは運がついてなかったよ。昨日までのようなフィーリングが得られなくなっていた上に、路面温度が低かったことでリアタイヤのグリップが上がらなかった。第2レースは最悪のコンディションで、安全性の面ではもっと早く終わりにするべきだったと思う。リーが転倒して復帰したあとから、路面にオイルが出ていたような感じがあったので、それでおそらくみんなが転倒してしまったのだと思う。誰も大きな怪我がなかったから良かったけれど、ライダーたちがリスクをおかさなければならなかったことは残念だ」

A・ドソーリ、ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム・チームマネジャー談

「マルコは慣れないコースでとてもよく頑張った。その結果として表彰台を獲得したわけだが、8ラップ目のミスによってカルロスとの優勝争いから離脱してしまったことは残念だ。ユージンのほうも、本来のフルポテンシャルを発揮することはできなかったものの、十分に素晴らしい出来だった。昨日までならもっと良いフィーリングがつかめていたのだが。第2レースは非常にドラマティック。ライダーたちは安全の限界を超えて14ラップを走ったのだ。11ラップ目以降はさらに天候が悪化して、当然ながらリスクも高まった。このような状況のなかでふたりがしっかりと対応し、怪我をせず走りきってくれたのでほっとしている。しかも貴重なポイントまで獲得してくれた。今後我々は、ライダーの安全性を考えてこのようなリスクを回避する方法を見つけていかなければならない。ライダー、マニュファクチャラー両方のランキングで2位につけており、チームランキングでもアドバンテージを広げることができて満足している」

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