スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月17日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:スーパーバイク世界選手権第3戦オランダ大会
■開催日:2011年4月17日(日)
■開催地:アッセン(1周4.555km)
■天候:晴れ ■観客71,500人
■PP:C・チェカ(ドゥカティ/1分35秒292)
■FL:L・キャミア(アプリリア/1分36秒476)
REPORT
メランドリが第1レースで4位
ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チームのE・ラバティーとM・メランドリは、アッセンのコースで大健闘。メランドリは第1レース、スタートで出遅れて1周目に8位から11位まで後退したものの、その後の懸命な挽回で4位をゲット。一方のラバティーも序盤はいくつか順位を下げたが、7ラップ目までに3位に浮上し、さらに後続のC・チェカを引き離して行った。ところがレース中盤頃からリアに不具合が出てペースをキープすることができず、徐々に後退して7位でチェッカーを受けた。
第2レースではそのラバティーが安定した強さを発揮。序盤で9位まで後退したあとコンスタントにペースをキープして走り切り、6位を獲得した。一方のメランドリは順調に4位までポジションを上げていたが、16ラップ目、第7コーナーでフロントを滑らせて転倒。そのままリタイアした。メランドリは両レースでトップスピード298.7km/hを記録した。
シリーズポイントではメランドリが合計85ポイント獲得でランキング3位。ラバティーは合計35ポイントでランキング9位。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | J・リー | GBR | Honda | 35'46.486 |
2 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'39.000 |
3 | C・チェカ | WSP | Ducati | 0'03.572 |
4 | M・メランドリ | ITA | Yamaha | 0'09.508 |
5 | M・ファブリティオ | ITA | Suzuki | 0'09.892 |
6 | T・コルサー | AUS | BMW | 0'11.120 |
7 | E・ ラバティー | GBR | Yamaha | 0'15.235 |
8 | R・チャウス | ESP | Honda | 0'30.081 |
9 | A・バドビニ | ITA | BMW | 0'32.072 |
10 | M・アティシソン | AUS | Kawasaki | 0'35.000 |
11 | J・ラスコル | ESP | Kawasaki | 0'43.287 |
12 | L・ハスラム | GBR | BMW | 0'45.289 |
13 | B・ベネマン | NED | BMW | 0'45.298 |
14 | T・サイクス | GBR | Kawasaki | 0'50.764 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・チェカ | WSP | Ducati | 35'38.693 |
2 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'00.524 |
3 | J・リー | GBR | Honda | 0'03.584 |
4 | L・キャミア | GBR | Aprilia | 0'05.913 |
5 | L・ハスラム | GBR | Haslam | 0'16.916 |
6 | E・ラバティー | GBR | Yamaha | 0'17.375 |
7 | M・ファブリティオ | ITA | Suzuki | 0'17.740 |
8 | 芳賀紀行 | JPN | Aprilia | 0'18.329 |
9 | J・スメルツ | CZE | Ducati | 0'18.378 |
10 | S・ギュントーリ | FRA | Ducati | 0'18.404 |
11 | T・サイクス | GBR | Kawasaki | 0'26.284 |
12 | J・ラスコル | ESP | Kawasaki | 0'27.053 |
13 | M・ベルガー | FRA | Ducati | 0'38.614 |
14 | R・チャウス | ESP | Honda | 0'40.824 |
15 | A・バドビニ | ITA | BMW | 0'40.953 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・チェカ | Ducati | 132 |
2 | M・ビアッジ | Aprilia | 89 |
3 | M・メランドリ | Yamaha | 85 |
4 | J・リー | Honda | 79 |
5 | L・ハスラム | BMW | 68 |
6 | L・キャミア | Aprilia | 50 |
9 | E・ラバティー | Yamaha | 35 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 136 |
2 | Aprilia | 106 |
3 | Yamaha | 97 |
4 | Honda | 79 |
5 | BMW | 74 |
6 | Suzuki | 47 |
7 | Kawasaki | 43 |
COMMENT
M・メランドリ選手談(4位/DNF)
「第1レースはスタートを失敗して、そのあともリアのフィーリングが良くなくて思うような走りができなかった。しばらくすると感触が戻ってきてペースも良くなったが、その時はもう、表彰台を目指すには遅すぎたんだ。第2レースはマシンセッティングが好調でスタートもうまくいった。それで上位グループを追いかけて行ったんだけれど、10ラップ目くらいからリアのグリップが落ちはじめてしまったんだ。それでも懸命にリーを視界に捉えて差を詰めていこうとしたが、いきなりフロントが流れて転倒してしまった。この転倒は本当に悔しい。もう2度とこんなことは起きて欲しくないよ...」
E・ラバティー選手談(7位/6位)
「第1レースは中盤までとてもうまくいっていたんだ。でもそのうちにリアのチャターが出始めてバランスを失ってしまった。これでレース後半は苦労することになって、結局7位でゴール。第2レースは、ちょっとペースが遅かったけれども安定して走ることができた。僕はまだスーパーバイクのタイヤのほうに慣れているらしくて、気温変化に対するフロントタイヤのチョイスをミスしてしまった。でも今回はとても良かったよ。これまでよりも、さらに多くを学ぶことができたからね」
ヤマハ・ワールド・スーパーバイク・チーム A・ドソリ監督談
「マルコの第2レースでのアクシデントは非常に残念なことだった。スタートも良くて、第1レースよりも速いペースで順調に走っていたが、決勝用のハードコンパウンドのタイヤでハイペースをキープしたため、コーナー進入でのフロントへの負担が大きかったようだ。ここでノーポイントのレースを経験したことは、彼にとっては次のホーム・ラウンドへのモチベーションにつながっているだろう。ユージンのほうは今回、また大きく成長した。ポイントだけでなく価値ある経験を積んだのだ。トラブルに対応していくことで、今後のマシン・セッティングのやり方にとても役に立ってくるだろう。課題としては、コーナー立ち上がりの安定性向上とソフト・タイヤでのセッティング。マシンのポテンシャルをまだ十分に使い切っていないのだ」