スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.02 3月28日 ポルトガル
RACE DATA
■大会名称:スーパーバイク世界選手権第2戦ポルトガル大会
■開催日:2010年3月28日(日)
■開催地:ポルトガル/ポルティマオ(1周4.592km)
■レース距離:22周×2
■天候:晴れ
■PP:C・クラッチロー(ヤマハ/1分42秒092)
■FL:M・ビアッジ(アプリリア/1分42秒774)
REPORT
C・クラッチローが第2レースで3位
ヤマハ・ステリルガルダ・ワールドスーパーバイク・チームのC・クラッチローが第2レースで活躍。M・ビアッジ、L・ハスラムに続く3位に入り、今季初めての表彰台を獲得した。
クラッチローはスタート直後に4位につけていたが、3ラップ目の第1コーナー進入でJ・リーがハスラムに押し出される間に3位に浮上。その後も安定した走りを続けてトップからコンマ3秒以内の差をキープし、3位を守りきってチェッカーを受けた。チームメイトのJ・トーズランドは15位から見事な追い上げを見せ6位と健闘した。
トーズランドは第1レースでも好調ぶりを披露。予選グリッドは15位とあまり奮わなかったが、決勝では着実に順位を上げていき、最終ラップの最終コーナーで芳賀紀行をとらえて7位を獲得した。一方のクラッチローは順調に3位をキープしていたが、残り3周で転倒。15位でレースに復帰したあと最終ラップでT・サイクスをパスして14位でゴールした。
第2戦を終え、クラッチローは25ポイント獲得のランキング10位。トーズランドも同ポイントで並び、ランキング11位につけている。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 37'59.283 |
2 | L・ハスラム | GBR | Suzuki | 0'00.200 |
3 | J・リー | GBR | Honda | 0'06.901 |
4 | C・チェカ | ESP | Ducati | 0'07.457 |
5 | L・キャミア | GBR | Aprilia | 0'07.564 |
6 | S・バイルン | GBR | Ducati | 0'11.420 |
7 | J・トーズランド | GBR | Yamaha | 0'18.391 |
8 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 0'18.536 |
9 | T・コルサー | AUS | BMW | 0'24.514 |
10 | R・チャウス | ESP | BMW | 0'32.427 |
11 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 0'35.045 |
12 | L・ランジー | ITA | Ducati | 0'36.816 |
13 | S・ギュントーリ | FRA | Suzuki | 0'36.841 |
14 | C・クラッチロー | GBR | Yamaha | 0'44.678 |
15 | T・サイクス | GBR | Kawasaki | 0'44.942 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 38'06.128 |
2 | L・ハスラム | GBR | Suzuki | 0'00.191 |
3 | C・クラッチロー | GBR | Yamaha | 0'00.658 |
4 | C・チェカ | ESP | Ducati | 0'01.015 |
5 | L・キャミア | GBR | Aprilia | 0'03.123 |
6 | J・トーズランド | GBR | Yamaha | 0'09.131 |
7 | S・バイルン | GBR | Ducati | 0'11.033 |
8 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 0'13.452 |
9 | S・ギュントーリ | FRA | Suzuki | 0'13.964 |
10 | T・コルサー | AUS | BMW | 0'16.377 |
11 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 0'26.351 |
12 | R・チャウス | ESP | BMW | 0'27.964 |
13 | T・サイクス | GBR | Kawasaki | 0'33.566 |
14 | L・ランジー | ITA | Ducati | 0'33.823 |
15 | M・ネオキルシュナー | GER | Honda | 0'37.372 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | L・ハスラム | Suzuki | 85 |
2 | M・ビアッジ | Aprilia | 69 |
3 | C・チェカ | Ducati | 60 |
4 | M・ファブリツィオ | Ducati | 46 |
5 | 芳賀紀行 | Ducati | 43 |
6 | J・リー | Honda | 39 |
10 | C・クラッチロー | Yamaha | 25 |
11 | J・トーズランド | Yamaha | 25 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Suzuki | 85 |
2 | Ducati | 71 |
3 | Aprilia | 69 |
4 | Honda | 40 |
5 | Yamaha | 32 |
6 | BMW | 29 |
7 | Kawasaki | 7 |
COMMENT
C・クラッチロー選手談(14位/3位)
「第1レースは残念な展開になってしまった。僕がハードに攻め過ぎてしまったためだ。第1戦のオーストラリアから約1ヵ月が経って、マシンは格段に良くなっていた。本当ならもっといいところまでいけるはずだったのに、自分のつまらないミスで転倒し、代わりにリーが表彰台に登ってしまった。今は来週のバレンシアが待ち遠しい気持ち。このまま好調をキープして成績につなげることができれば、さらにいい経験ができるし、その後もいいシーズンになるだろう。チームは今日もとても頑張ってくれた。また、ビアッジ、ハスラムにも祝福の言葉を送りたい」
J・トーズランド選手談(7位/6位)
「課題はまだまだ残っているけれど、ここまでにずいぶん進歩した。チームとしては、第2レースで3位と6位を獲得できたわけだからね。カルはスーパーポールを獲得していたのに、第1レースは運悪く転倒してしまった。だから余計に、第2レースの活躍は嬉しかった。マシンのポテンシャルは非常に上がっている。エンジンは、フルパワーのところでも、いい状態をキープすることができる。予選で上位につけることが出来なかったのは、すべて僕のせい。転倒さえしなければフロントロウに並ぶことができただろう。今日も痛みが少し残っていて、手の動きもあまり良くなかったので、完璧な状態ではなかったんだ。そう考えればグリッド15位からここまで上がれたことは評価できると思う。シーズン序盤からどんどん攻めることができなかったのは悔しいが、確実に前進している」
M・メレガリ、チーム監督談
「第1戦のオーストラリアから、間違いなく格段に進歩した。その結果、スーパーポールと初表彰台を獲得できた。さらに前へ進むために、今日のことは大きな励みになった。チームの期待より早い時期に、カルが活躍を見せてくれた。ジェームスのほうも着実に調子を上げている。スーパーポールでの転倒がなければ1列目か2列目からスタートできたはずで、決勝はもっといいところまで行ったに違いない。すでにスーパーバイク・マシンのリズムを掴んだことを証明してくれた。チームのみんなの努力のおかげでここまで来ることができた。このことが最も嬉しいことだ。感謝している」