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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 7月24日 チェコ

 

RACE DATA

■大会名称:2016年第13戦チェコGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2016年7月25日
■開催地:ロケト(コース長:1,586m)
■天候:晴れ/曇り 気温27℃
■観客数:12,000

REPORT

フェーブルがロケトでカムバック

Monster Energy Yamaha Factory Racing Official MXGP Teamのライダー、ロマン・フェーブルがチェコ共和国のロケトで開催されたチェコ・グランプリで速さと敏捷性を見せつけ、ポディウムフィニッシュを果たした。チームメイトのジェレミー・ファン・フォルベークも、時々落ちる夏の雨で湿気を含み、滑りやすくなったコンディションのもとでトップ5入りを果たした。

Kemea Yamaha Official MX Teamのライダー、バレンティン・ギヨーは第2ヒート序盤で苦戦するも、総合12位でフィニッシュ。残り5戦となった2016年FIMモトクロス世界選手権のランキングでトップ10圏内を堅持している。

第1ヒート、フェーブルは見事なスタートを決めるとT・ガイザー(ホンダ)と一騎打ちを演じながらこの日最初の最速ラップタイムを記録。その後、慎重な走りを見せて3位でフィニッシュした。フェーブルは、前々大会のイギリス・グランプリの予選中にクラッシュ。脳しんとうを起こして病院に搬送され、同グランプリとイタリアGPの2戦を欠場した。 約1ヶ月月にわたり回復に努力したフェーブルは、ロケトでのかつての走りを取り戻したかのようだった。丘陵に作られたこのコースは、ドライでハードだが、時おり落ちるこの日の雨は、それを滑りやすく、敏捷性とバランスが試されるコースに変える。アグレッシブ過ぎる走りは禁物で、軽いタッチのライディングが要求される。その中で、YZ450FMを駆るフェーブルは第2ヒートでも3位でフィニッシュして40ポイントを獲得。選手権ランキングのレッドプレート争いに復帰した。

ファン・フォルベークは第1ヒートの大半でG・コルデンホフ(KTM)とバトルを展開し、空がグレーに変わる中、4位でフィニッシュした。第2ヒートではスタートでやや遅れ、上り坂の180度左ターンではホールショットラインを15位で通過した。速いペースで着実に追い上げたファン・フォルベークは、滑りやすいコースコンディションの中、トップ5まで挽回した。

最上級クラスへのデビューシーズンを戦うギヨーは、レース毎に着実に進歩している。ここロケトでは昨年、MX2クラス総合優勝を果たしている。今年は第1ヒートでK・ストライボス(スズキ)、J・ブートロン(KTM)との3選手によるバトルの末、13位でフィニッシュ。第2ヒートではスタート良く飛び出して5位につけたが、わだちになったドライのラインに苦戦して後退、10位でフィニッシュした。

世界選手権ランキングでは、フェーブルが2戦欠場している間にこれを抜いて2位に上がったA・カイローリ(KTM)とフェーブルとの差が32から19ポイントに短縮した。だが、今大会で両ヒートを制したドイツ人ライダー、M・ナグル(ハスクバーナ)が、フェーブルを3ポイントリードする3位に上がっている。

ファン・フォルベークはランキング6位で変化はないが、5位のE・ボブリシェブ(ホンダ)との差は46から34ポイントに短縮した。一方、7位で続くギヨーは、ファン・フォルベークとの差が79から99ポイントに拡大した。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

ロマン・フェーブル選手談(3位/3位:総合3位)

「YZ450FMでレースに復帰できてうれしく思っている。イギリスでクラッシュしてからほぼ1カ月、回復に努めて、この間はバイクに乗ることができなかったので、完全に回復するまで一部のトレーニングができなかった。身体的には元気だったけど、カムバックするには視覚と脳との間の反応時間に関して休養と注意が必要だった。今は100パーセントで、今日の結果が得られてすごく良かった。ここはハードパックだし、ほんの少し雨も降ったので、今日はすごく滑りやすいコンディションだった。来週はヘビーサンドのコース、ベルギーのロンメルに戻る。ベルギーGPはだいぶ違うグランプリになるだろうね」

ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(4位/5位:総合5位)

「第1ヒートでは今シーズン最高のひとつに数えられるスタートを決めることができた。でも第2ヒートでは1周目14位で、その後3周は湿気でゴーグルが曇ってしまった。それで5位につけてリスクを冒さないように走った。惜しいけど、良い方向に向かっているし、チームにとっては堅実なトップ5フィニッシュになった」

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