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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 4月17日 レオン

RACE DATA

■大会名称:2016年第5戦メキシコ(レオン)GP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2016年4月17日
■開催地:レオン(コース長:1,575m)
■天候:晴れ/曇り、気温30℃

REPORT

R・フェーブルが総合2位

Monster Energy Yamaha Factory Racingの、ロマン・フェーブルが、メキシコのレオンで開催された第5戦で忍耐力を示し、自信に満ちた走りで第1ヒートを制すると、第2ヒートでは2位に入り、世界選手権ランキング首位を守った。チームメイトのジェレミー・ファン・フォルベークも絶えず変化するコースを力走。一方、Kemea Yamahaのライダー、バレティン・ギヨーも速さを見せ、初の両ヒート・トップ10フィニッシュを果たした。

はるかに涼しいコンディションのもとで行われた土曜日の予選では守りの走りをしたフェーブルは、日曜日の第1ヒートではYZ450FMを駆ってプッシュし、明確なリードを示した。この日の気温は30℃まで上昇したため、主催者は高地にあり、ハードパックのコースの一部コーナーへの散水を実施。他の部分では水は蒸発していたため、ライダーがチャレンジするコースは非常に変化に富んだ状態となり、劇的なレース展開をもたらした。

第1ヒート、2位につけるE・ボブリシェブ(ホンダ)が5周を終えたところでミスを冒した際、3位に続いていたフェーブルがボブリシェブを抜き去ると、レースをリードするT・ガイザー(ホンダ)の追撃を始める。2、3秒以内の差でこれを追っていたフェーブルは、ガイザーがミスを冒した14周目にトップに立ちそのままレースを制した。

ファン・フォルベークは10位でスタート。第1ヒートのほぼ全体を通してなかなか抜かせないライダー4選手につかまり、上位進出を阻まれていたが、T・サール(カワサキ)を抜き、その後G・コルデンホフ(KTM)に抜かれたファン・フォルベークは11位でフィニッシュした。

第1ヒート、ギヨーは初めてホールショットを奪ったタイ大会で見せたスタートの速さを再現し、レース中盤にはサールとA・カイローリ(KTM)に驚くべきコーナースピードを見せつけて9位でフィニッシュラインを通過した。

メキシコの強い陽ざしのもと、路面が緩くなり、コースには深いわだちができた中でのレースとなった第2ヒートで、フェーブルとガイザーはスタート直後から後続を引き離し、チャレンジングなバトルを展開する。世界選手権ポイントランキングをリードするフェーブルは、ハードでなめらかになったものの、高いトラクションを提供するラインとジャンプのあるコースで最速ラップタイムをコンスタントに記録しつつ、前を行くガイザーとの差を2秒以内にとどめ、これを追う。 それでもガイザーはレース終盤、巧みに逃げる。難しいコースでフェーブルがリアエンドを上下にバランスを崩した際に差が拡がり、ガイザーはフェーブルに10秒の差をつけてフィニッシュした。フェーブルは両ヒートを1位と2位で総合成績は2位となり、2016年世界選手権のレッドプレートを守ったが、2位との差はわずか3ポイントである。

第2ヒートのファン・フォルベークは、第1ヒートと同じ4選手と争いながらで着実に順位を上げ、前後とも10秒近い差の7位でフィニッシュ。レオンでのMXGPを総合9位で終えたが2016年世界選手権ランキングは6位に後退した。

ギヨーは第2ヒートで再びカイローリをとらえ、5度の世界チャンピオンに輝く同選手と激しいレースを展開し、8位でフィニッシュ。自身初となる両ヒートでのトップ10フィニッシュを果し、7位でメキシコGPを終えた。ギヨーは2016年世界選手権ポイントランキングで11位につけるとともに、マニュファクチャラーカップでのヤマハのリードに貢献した。ヤマハは現在、ホンダに対して2ポイントのリードを保っている。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

R・フェーブル選手談(1位/2位:総合2位)

「第2ヒートに向けてバイクに若干変更を加えたが、これがうまく機能したようで、スタート後の第1コーナーで前に出て追撃にかかることができた。序盤は僕の方がガイザーより速くて、良いラインどりができたけど、すぐに彼が良いラインを見つけて、それ以後はコース上のラインが1本しかないような状態になって、パスすることができなかった。彼をパスできなくて、ちょっとがっかりだけど、今日のキーとなったのはホールショットだった。チームは今日、あらゆることをやってくれて、すごく良い結果が得られた。チームに感謝しているし、ラトビアに向かう準備もできている」

V・ギヨー選手談(9位/8位:総合7位)

「バイクが到着が土曜日の朝になってしまい、メカニックが早起きしてすごい仕事をしてくれて午後1時までにすべての準備を整えてくれた。ここは標高がすごく高いので、バイクのパワーが落ちることがわかっているけど、GETの電子関係のスタッフがすごい仕事をしてくれた。どんなに感謝しても感謝しきれない。両ヒートともにトップ10フィニッシュをしたのはこれが初めてなので、すごくうれいしい。両ヒートとも好スタートを決めて、前を走るライダーたちとずっと走っていた。より速く走ることとこうしたレースでより多くのことを学ぶことがすごく重要だ」

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