本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月19日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:2011モトクロス世界選手権第7戦スペインGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2011年6月19日(日)
■開催地:ラ・バニェサ
■周回数:第1ヒート=23周、第2ヒート=23周
■天候:晴れ
■観客数:16,000人

REPORT

ヤマハ勢がダブルポディウム

モンスターエナジー・ヤマハのワークスYZ450FMを駆るD・フィリッパーツとS・フロサールが、ラ・バニェサ で開催されたスペイン・グランプリで16,000人の観客を前にそれぞれ2位、3位に入り、共に表彰台に立った。

全15戦で争われるFIMモトクロス世界選手権の第7戦の舞台となった今回のコースは、ハードな路面に狭く短いレイアウトの珍しいサーキットで、ライダーには独特の走りが求められる。通常は国内イベントで使用されているこの施設を世界選手権開催に向けてアップグレードさせた。だが石が多く高速のこのコースは追い抜きが難しい。

フィリッパーツはアグレッシブにプッシュして両ヒートでそれぞれ3位と4位に入り、表彰台の2段目に立ってシーズン2度目となるトロフィーを手にした。元世界チャンピオンのフィリッパーツは、苦戦を強いられた前戦ポルトガルGPから巻き返し、再びシャンパンファイトを行うことができた。
第1ヒート、フィリッパーツはM・ナグル(KTM)を抜いて3位に上がると転倒から見事な走りで挽回し、そのまま3位でゴール。第2ヒートでは3位まで上がったフィリッパーツだったが、最後の最後にC・ドゥサル(スズキ)の追撃を抗しきれず、4位となった。それでも総合成績ではフィリッパーツは2位となった。

S・フロサードは第1ヒートのスタートからトップグループに就け、その追撃とT・カイローリ(KTM)の後退によりリードを奪うという模範的なライディングを見せた。フロサードは最後の2周で世界チャンピオン、カイローリを抑えきり、ルーキーイヤーの今季3度目となる勝利のチェッカーフラッグを受けた。
第2ヒートは残念ながら1周目にC・ドゥサルと絡み、後続集団に埋もれてしまう。懸命な走りでトップ10まで挽回したが終盤、フロサードの負傷した手が痛みを増してしまい、9位でフィニッシュした。

A・ボアシエールはスタートが良くなかったこともあって、両ヒートをそれぞれ13位と14位で終え、総合成績では13位となった。

フロサードはMX1-GP選手権ランキングで250ポイントを挙げて現在3位に就けている。2位のカイローリとは34ポイント差で、4位のM・ナグルには25ポイントのリードを維持している。フィリッパーツは両ヒートでリタイアした先週末のポルトガルGPから挽回し、5位と5ポイント差の6位。ボアシエールは14位。

フランス、ポルトガル、そしてスペインと続いた3連戦を終えて、モンスターエナジー・ヤマハは、次のグランプリ3連戦に備えて短い休みに入る。この後、選手権はスウェーデン(ウッデバラ)、ドイツ(トイチェンタル)、ラトビア(ケグムス)と続く。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 S・フロサード FRA Yamaha 39'48.680
2 A・カイローリ ITA KTM 0'00.632
3 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 0'04.248
4 M・ナグル GER KTM 0'06.261
5 C・ドゥサル BEL Suzuki 0'32.066
6 S・ラモン BEL Suzuki 0'33.997
7 R・ゴンカルブス POR Honda 0'34.968
8 E・ボブリシェブ RUS Honda 0'37.779
9 J・バラガン ESP Kawasaki 0'38.369
10 X・ブー FRA Kawasaki 0'39.561
11 K・デ・ディッカー BEL Honda 0'51.874
12 D・グァルネリ ITA Kawasaki 0'57.616
13 T・レオク EST TM 1'02.428
14 A・ボアシエール FRA Yamaha 1'04.741
15 M・シファー GER Suzuki 1'19.320
16 S・シンプソン GBR Honda 1'32.627
17 K・ストライボス BEL Suzuki 1'37.734
18 C・カンパーノ ESP Yamaha 1'41.888
19 G・シュミディンガー AUT Honda 1'43.265
20 A・ロザノ ESP Yamaha -1 Laps

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 A・カイローリ ITA KTM 39'30.932
2 T・レオク EST TM 0'05.264
3 C・ドゥサル BEL Suzuki 0'05.326
4 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 0'07.147
5 J・バラガン ESP Kawasaki 0'11.141
6 M・ナグル GER KTM 0'16.194
7 E・ボブリシェブ RUS Honda 0'32.159
8 X・ブー FRA Kawasaki 0'39.202
9 S・フロサード FRA Yamaha 0'47.336
10 R・ゴンカルブス POR Honda 0'49.623
11 K・デ・ディッカー BEL Honda 1'01.378
12 S・ラモン BEL Suzuki 1'04.774
13 A・ボアシエール FRA Yamaha 1'12.065
14 M・シファー GER Suzuki 1'19.467
15 C・カンパーノ ESP Yamaha 1'33.584
16 K・ストライボス BEL Suzuki -1 Laps
17 G・シュミディンガー AUT Honda -1 Laps
18 I・ステインベルグス LVA Honda -1 Laps
19 J・デリンス BEL KTM -1 Laps
20 S・ティアイネン FIN Kawasaki -1 Laps

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 C・ドゥサル Suzuki 285
2 A・カイローリ KTM 284
3 S・フロサード Yamaha 250
4 M・ナグル KTM 225
5 E・ボブリシェブ Honda 204
6 D・フィリッパーツ Yamaha 199
14 A・ボアシエール Yamaha 96
17 C・カンパーノ Yamaha 36
19 J・ドゥーガン Yamaha 26
21 M・ド・ルーバー Yamaha 23
23 M・モンニ Yamaha 19
29 L・コレイア Yamaha 7
30 H・ブラッケ Yamaha 6
41 A・ロザノ Yamaha 1

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 KTM 309
2 Suzuki 289
3 Yamaha 288
4 Honda 225
5 Kawasaki 196
6 TM 133

COMMENT

D・フィリッパーツ選手談(3位/4位:総合2位)

「このところ転倒が多すぎたので、自信を取り戻すにはこの結果は大きい。第2ヒートでは速さはあったがレオクをパスしようとして軽い転倒を喫した。その後、バラガン、それから再びレオクに追いつき、追い越すためにプッシュし過ぎてしまって最後の2周でエネルギーが切れてしまった。コースはハードだったし、すごく暑かった。ポルトガルでの転倒で、先週はトレーニングできなかったけど、これからブレークに入るのでもっとトレーニングしたいし、バイクのテストにも少し時間を使いたい。今、各グランプリで上位を維持したいと思っている。これが僕の目標だ」

S・フロサード選手談(1位/9位:総合3位)

「第1ヒートにはすごく良かったけど、第2ヒートで優勝のチャンスを逃してしまった。ゲートが少し柔らかくて、スタートが悪かったように思う。クレマンと接触してしまい、ともに転倒はしなかったけど、遅れてしまった。再びハードにプッシュしたけど25分くらい経過したところで手に痛みを覚えた。グリップするのが困難で、思うようなライディングができなかった。今週はトレーニングができなかったので、挽回してさらに良くするために、来週はトレーニングに充てたい」

ページ
先頭へ