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セッティングの専門知識を学び、ウエット・コンディションを経験

September 17, 2016

セッティングの専門知識を身につけ、Moto2、Moto3ライダーとともにMOTOR RANCHで多く学ぶ

「YAMAHA|VR46 Riders Academy」による第2回「THE MASTER CAMP」の3日目は、通常とは異なるカリキュラムで行いました。午前中はトレーニング・ジムに代わりVR46の本部を訪れ、Sky Racing Team VR46のテクニカル・ディレクターでクルーチーフのピエトロ・カララからセットアップについて学びました。

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彼らがバレンティーノ・ロッシのオフィスに上がってゆくと、ロッシの「YZR-M1」が飾ってあり、そのマシンを使ってホイールベース、シャシー、トレール、オフセット、フォーク・アングル、スイングアーム・アングルなどについての講義を受けました。さらに、それぞれのメカニズムとそれぞれの関係性を理解した上で適切なセットアップ技術について学びました。

講義の後はダヴァッリアへと急ぎ、VR46 Riders Academyのフランチェスコ・バグナイア、ルカ・マリーニ、ロレンソ・バルダサリらとともに食事をとってから、いつものようにMOTOR RANCHでのトレーニングに参加しました。

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ところがその前に、もうひとつサプライズが待っていたのです。"オフィシャル・ファンクラブ・バレンティーノ・ロッシ・タブリア"副会長のフラビオ・フラテシが、レストランのすぐ近くあるファンクラブの本部に彼らを招待。今回初参加となるアピワット・ウォンタナノン にVR46ファンクラブのメンバーカードが手渡されたほか、他のライダーたちも含め、ファンクラブ特製ブレスレット、VR46フラッグ、ダヴァッリアのマグネットなどが贈られました。

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ライダーたちは両手にたくさんのプレゼントを抱えてMOTOR RANCHへ。前日の走行の映像を見たバグナイア、マリーニ、バルダサリから指導を受けコースイン。マルコ・ベリによる指導に、Moto2、Moto3を走る、ニコロ・ブレガ、マルコ・ベゼッキ、セレスティーノ・ビエッティ・ラムスも加わりフルコースで走行。フリー走行では、ともに走るだけでなく、世界を舞台に戦う彼らから、その高い技術やラインを学ぼうと、テールについて走るなどの努力を続けました。

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やがて黒い雲が広がり、雨粒も落ちてきましたが、ここで参加ライダーたちは3ラップのタイムアタックを実施。YZ250Fの優れたハンドリング性能を十分に堪能するとともに、激しいバトルを展開。ウォンタナノンがトップとなり、カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディンが2位、ガラン・ヘンドラ・プラタマが3位となりました。

Comments

アピワット・ウォンタナノン
「午前中はマシンのセットアップ方法と、そのために必要となる技術的な要素について学びました。午後のMOTOR RANCHは、僕にとっては初めてのフルコースでした。プラクティス・セッションを2回こなしたのですが、ライディング向上とYZ250Fにライディング・スタイルを適応させることを目標にしました。すべてが初めての経験で、新しいスキルや情報をできるだけたくさん身につけることができたと思います。その後のタイムアタックでは、学んだことを生かして勝利を目指しました。その結果、優勝できましたが、もっと速く走れた気がしていて、次にMOTOR RANCHへ行く日曜日は、悔いが残らないように全力でがんばります」

ピラポン・ロイブーンペン
「午前中はマシンのセットアップについて学びました。これらは、僕が知らないことや、今までに考えたことのなかったものばかり。レースにおいて、とても大きな効果があると感じました。今回も、技術的な知識に触れることができとても良かったと思っています。午後からはMOTOR RANCHへ行き、VR46 Riders Academyのライダーたちからアドバイスをもらいました。このようなチャンスをもらえとてもラッキーですが、残念なことに走りはあまりスムーズにはいきませんでした。前のマシンを抜くときに、よりうまくマシンをコントロールできるようにならなければなりません。特に最後は、雨で路面が滑りやすかったこともあって、それがとても難しく感じました。日曜日にはもっとうまく走れるように、チャレンジを続けます」

ガラン・ヘンドラ・プラタマ
「セットアップの方法は、僕たちがインドネシアでやっている方法よりずっと進化していると感じました。僕らはこれまでのやり方だけでなく、今回学んだことも含めてセッティングできればと思います。今回は、MOTOR RANCHのウエット・コンディションを走るのは初めてだったけれど、マルコ・ベリの教えで、自信を持って走れるようになりました。今はまだ目標レベルに到達していませんが、もっと必ずスキルを上げていけると確信しています」

南本 宗一郎
「午前中はVR46の本部で講義が行われ、そのなかでセットアップの方法についてたくさんのことを学びました。お昼を食べた後のMOTOR RANCHでは、前回のことを思い出しながら、自分自身のライディングについていろいろ確認しました。この日の終わりに行ったタイムアタックでは、残念ながら転倒してしまいましたが、何が原因だったのかをはっきりと説明することができたし、今後どうやってライディングを向上させていくのかについても明確な方向性が見えました」

カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン
「午前中のレッスンは楽しく、とても勉強になりました。なぜなら今回教えてもらったことは、僕らが今までやってきたことよりもずっと先を行っていると感じたからです。午後のMOTOR RANCHでは、雨が降ったので慎重になり、あまりプッシュできなかったけれども2位に入ることができました。銀メダルはとてもうれしかったけれど、晴れている時の方が、もっとうまくできると思っていたので、ウエットになったのは残念でした」