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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 11月13日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2016年11月12日(土)予選結果
■開催地:バレンシア/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:26度
■PP:J・ロレンソ(1分29秒401/ヤマハ)

REPORT

ロレンソがサーキットベストを更新しポールポジション、ロッシは3番手フロントロー!

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソが、リカルド・トルモ・サーキットで行われた予選で、1分29秒台を連発し、今季4回目となるポールポジションを獲得した。チームメイトのV・ロッシはフリープラクティスの第3セッションと第4セッションで着実に前進を遂げ、Q2では力強いタイムアタックを行い3番手、フロントローを獲得した。

ロレンソはフリープラクティスから好調をアピール。午後のQ2では早々にピットを離れ、まったく時間を無駄にすることなく、最初のアタックでポール・レコードを塗り替える1分29秒849を記録。すぐさまトップに立った。5分後にはピットに戻り、タイヤを交換して素早くコースに復帰。勢いを止めることなくさらにペースアップを図ると1分29秒613へ更新。そのあと再びピットインを行い、残り3分でコースに戻って最後のアタックに臨んだ。気迫あふれる走りで各セクションを順調に通過すると、ラップタイムをさらに短縮して1分29秒401をマーク。これでライバルを0.340秒突き放し、ポールポジションを確実にした。

チームメイトのロッシも最上の走りでファンを歓喜させた。コースが渋滞することを避けて後方からスタートし、クリアラップを確保してから少しずつペースアップ。1周目の8番手から2周目には4番手に上がり、さらに1分30秒539へ短縮して3番手に浮上した。このあとピットに戻り、残り4分で再びコースイン。この間に7番手まで後退していたが、次のアタックで3番手を奪い返し、さらに8ラップ目には1分30秒128へ更新して3番手を確実にした。これで、Movistar Yamaha MotoGPのダブル・フロントローは今季7回目となった。

シーズン最終戦、エスパルガロが2列目スタート

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロが予選6番手と健闘。YZR-M1で最後のレースをグリッド2列目からスタートすることとなった。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでは、昨日からの好調をそのままに、トップに0.487秒差と迫る6番手。その後のQ2でも初めから果敢に攻め、8ラップを走行して自己ベスト更新。フロントローまで0.264秒と近づいて6番手を獲得した。チームで最後のレースとなる明日は、好成績の獲得とトップ・サテライトを目指す。

チームメイトのB・スミスは4列目スタート。昨日からの懸命の努力が実を結び、フリープラクティス第3セッションでは全21ラップ中の19ラップ目にエスパルガロに0.257秒差まで近づく好タイムを記録して10番手。これによって直接Q2へ進出し、予選10番手を獲得した。明日の決勝は、怪我により難しいチャレンジとなった今シーズンを、最高の形で締めくくることが目標となる。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(予選トップ/1分29秒401)

「モチベーションは最高だ。どうしてもポールポジションが欲しかったからとてもうれしいよ! でももっと重要なのは決勝。優勝争いは間違いなく、とてもハードになるだろう。今日はヤマハ最後のレースでいつも以上の力が湧いてきて、こうしてポールポジションを獲得することができた。1分29秒8は自分でも期待していたが、それを実現できたのはうれしかったけれど、でもそれだけじゃなくて、新品タイヤを使わずにラップタイムを更新できたことに満足しているんだ。できることはすべてやったし、ブレーキングではリスクもおかした。すばらしい一日、感動的な瞬間、ポールポジションを誇りに思い、幸せをかみしめている」

V・ロッシ選手談(予選3番手/1分30秒128)

「このコースはホルヘとマルクがとても強くて、僕のほうはいつも苦戦している。昨日から今日にかけても、プラクティスのなかでたくさんの問題にぶつかっていたので、予選で3位を獲得できたことはとてもうれしいよ。スピードではまだまだだけど、少しずつ良くなってきているところ。でも依然として彼らのほうが上なんだ。決勝のペースにもよるけれど、表彰台を狙っていきたい」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「見事なポールポジション! ホルヘはウイーク初日から抜群の速さを見せていたが、今日の予選はそれ以上にすばらしく、1分29秒401を記録してポールポジションを獲得した。バレンティーノもまた、これまでの問題を克服して1分30秒128まで上げてくることができた。そしてそれによって、重要なフロントローを手に入れたのだ。チームも今日はとてもいい仕事ができたが、タイヤ・チョイスについてはまだ決めかねているところ。特にリアタイヤの耐久性が重要になるので、最後まで劣化させずに走り切るための的確なセッティングを見つけ出さなければならない。4台から5台による、長くタフな戦いになると思っている。我々はそのなかでトップを目指し、チーム・タイトル獲得につなげたい」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(予選6番手/1分30秒392)

「予選でのパフォーマンスには満足しているよ。必ずうまくいくと確信していて、そのとおりになっただけだけど、実際、今日はみんながとても速くて本当に厳しい戦いだったんだ。僕らはウイーク初日から好調だったので、それをキープし、さらに積み重ねてこうして好位置を獲得することができた。コース自体はとてもチャレンジングでテクニカル。とくに電子制御システム、たとえばアンチ・ウイリーやリアのトラクション・コントロールの扱いが難しい。それでもここまで、僕もマシンもとても順調だ。サテライト・ライダーにとってセカンドローは特別なので、明日はヤマハでの最後のレースを思い切りエンジョイしたい。バレンシアとはいつも相性がいいので今日の結果はとてもうれしい。決勝については大きすぎる期待はしていないけれど、どこまでやれるか楽しみだ」

B・スミス選手談(予選10番手/1分30秒949)

「Q2に直接、進めたことがまずうれしい。午後から行われたフリープラクティス第4セッションで決勝用セッティングに取り組み、予選の中でもいくつかのことを学んだ。ハンドリングについては、まだ100%満足できるところまではいっていないが、決勝用タイヤがとてもいいことがわかったので、あとはちょっとしたモディファイを行うだけでよさそうだ。ハード・ブレーキングのエリアでマシンのバランスを保つことが重要になると思っているが、そうした場所が各セクションに少なくともひとつずつはある。30ラップの長くタフなレースをしっかり走り切るためには、ブレーキングでの確かなマシンコントロールが不可欠なんだ。決勝グリッドは外側なので、もしかしたら予選の9位よりは少し優位かもしれない。内側だと第1コーナーの進入で挟まれてしまうことがあるからね。いずれにしても、明日はまず好スタートを目指し、そのあとはチームでの最後のレースを楽しみたい」

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