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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 10月23日 オーストラリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦オーストラリアGP
■開催日:2016年10月22日(土)予選結果
■開催地:フィリップ・アイランド/オーストラリア
■コースコンディション:ドライ
■気温:12度 ■路面温度:19度
■PP:M・マルケス(1分30秒189/ホンダ)

REPORT

難しいコンディションに翻弄され、J・ロレンソ12番手、V・ロッシは15番手

フリープラクティス初日は雨に見舞われたフィリップアイランド。2日目の今日も天候の変化が激しく、予選セッションは予想外の展開となった。
MovistarYamahaMotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、フリープラクティス第3セッションでともにトップ10入りを逃し、QP2進出を目指してQP1に臨んだ。

ロレンソは、他のライダーたちがピットアウトするのを待ってスタートし、2ラップ目には早くも2番手へ浮上。全体のペースが上がってくると3番手へ後退し、残り6分でタイヤ交換を行った。コース復帰時点で6番手まで順位を下げていたが、すぐさま1分41秒593を記録して5番手、さらに激しいプッシュで上を目指し、1分40秒452へタイムを更新して2番手を獲得した。
これでQP2に進出したロレンソ。貴重なドライ・コンディションを有効に使うために序盤から果敢に攻めていった。そして1ラップ目に1分40秒350を記録し、さらに1分37秒833へ更新したが、ライバルたちもペースを上げたため11番手へ後退した。7分半を残してピットイン。もう一度コースに戻って1分36秒840を記録するも12番手に留まった。

一方のロッシは、QP1の最初のアタックで3番手に浮上。2ラップ目はタイムを更新するも順位は変わらず。3ラップ目には1分41秒368を記録し、ロレンソを抜いて2番手に浮上した。続けてもう1ラップ走行したあと、ピットに戻って素早くリアタイヤを交換。しかし残り時間があとわずかとなっており、1ラップだけ走行したものの順位を挽回できなかった。

エスパルガロがフロントロー獲得!

MonsterYamahaTech3のP・エスパルガロが予選3番手を獲得。ミシュラン・オーストラリア・グランプリ決勝をフロントローからスタートすることとなった。
昨日は悪天候の影響でフリープラクティス第2セッションが短縮されたため、今日の午前中のセッションが1時間延長された。その中盤ではまたも雨に見舞われたが、エスパルガロはペースを緩めることなく4番手を獲得。これでQP2へ進出し、上位を目指してタイムアタックに臨んだ。セッション中盤でスリック・タイヤに履き替えると、最終ラップで自己ベストを更新。激しい接近戦のなかで3番手に浮上し、2014年のル・マン以来、最高峰クラスで2回目のフロントローを獲得した。明日の決勝ではこの好ポジションを生かし、トップ・サテライトを狙う。

一方のB・スミスは、Tech3チームから100回目の出場となるグランプリをグリッド5列目からスタートする。
フリープラクティス第3セッションでは、変わりやすいコンディションに翻弄され16番手。第4セッションでは9番手に入り、QP1に進出した。セッションがスタートするやペースを上げ、3ラップ目にはレイン・タイヤで好タイムを記録して2番手に浮上。しかし終盤になってタイヤを交換したあと、さらにラップタイムを上げようとプッシュしたところで転倒してしまった。幸い大きなダメージはなく、負傷している右膝にも影響はなかった。

RACE RESULT

COMMENT

MovistarYamahaMotoGP
J・ロレンソ選手談(予選12番手/1分36秒840)

「QP2に進出できたのはラッキーだった。QP1では路面コンディションが整う前からタイヤをスリックに替えていた選手が何人かいて、そのおかげで僕が2番手に上がることができたんだ。でも、いくらステップアップのために必要だとは言っても、このような難しいコンディションのなかでスリックを履くのは最悪のシナリオだと思うよ。今回はまったく天候に恵まれない。激しい雨、やがて止んだと思ったら強風が吹いて寒くなった。こうした厳しい状況の中で速く走るのは難しい」

V・ロッシ選手談(予選15番手/1分41秒368)

「コンディションが変化し続け、今日は一日中、まったくいいところがなかった。このようなコンディションは誰にとっても難しく、ウエットでもドライでもフィーリングがつかめない。昨日の午前中は好調にスタートすることができたのに、今日はいろいろ問題もあって、結局、グリッドはかなり後ろになってしまった。明日も気温が低ければタイヤがなかなか温まらず苦しい展開になるだろう。だから何としても晴れてほしいんだ。もちろんグリッド5列目というのも大きな問題。優勝を目指すなら、それは不可能に近い。でも速ささえあれば好レースを展開できるはず。それが僕らの今回の目標」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「本当にひどいコンディションだ。コース状況が刻々と変わるので、タイヤが暖まらずグリップ・レベルを上げることができない。だから転倒車が出てしまうのだ。ホルヘはQP1で健闘して、次へのステップアップに必要な順位をゲット。QP2で路面が乾いていくときに、うまくフィーリングをつかめなかったことは残念だった。バレンティーノもQP1は悪くなかったが、ドライ・ラインに適応しようとタイヤ・コンビネーションを変更したときに、時間を使い果たしてしまった。明日は完全なドライか、完全なウエットを望む」

MonsterYamahaTech3
P・エスパルガロ選手談(予選3番手/1分31秒107)

「予選結果にはとても満足しているし、もちろんすごくうれしいよ。でも同時に、僕がフロントローからスタートすると思うと、ちょっと不思議な気持ち! 今週は天気に恵まれず本当に大変だったけれど、フィリップアイランドではこのようなことがあるということを予測しておかなければいけないんだと思う。予選中は運良く雨が止んだのでタイムを上げていくことができた。空を見上げればまだ暗くて、今にもまた降り出しそうだったので、あそこでスリックを履くのは確かにリスキーだ。でも終わってみれば、僕らは絶好のタイミングで絶好の選択をしたということ。そしてフロントローを獲得することができたんだ。もちろん、これがそのまま決勝での5位獲得につながるというわけじゃないし、厳しい戦いになることはわかっているけれど、今日の成果として、僕にとってもチームにとっても、そしてスポンサーにとっても素晴らしいこと。今日はいい仕事ができたので、明日もドライ・コンディションに期待したい。ドライではほんの数ラップしか走っていないから、ウォームアップ・セッションが延長されて良かったと思う。今日はとにかく上出来。決勝を楽しみにしているよ」

B・スミス選手談(予選14番手/1分41秒129)

「今日も天気が悪くてリスクは高かったが、チームがいい仕事をしてくれたし、僕自身もベストを尽くしたつもり。フリープラクティス第4セッションとQP1の序盤は、ウエット・コンディションに好感触。QP1の終盤ではインターミディエイトが適していると判断して賭けに出たんだ。でも残り時間が少なくなっていたし、アドレナリンのせいもあってプッシュし過ぎてしまった。そして不運にも第8コーナーで転倒してしまったんだ。怪我がなくて良かったけれど、このようなミスをしてしまったことは非常に残念。でもQP2へ進むチャンスがあると思って賭けたのだから、そのこと自体は後悔していないよ。グリッドでは速いライダーたちに囲まれ、彼らはスタートでどんどん前へ行くと思うので、それに何とかついて行けるようがんばりたい。今回はドライ・コンディションでの走行がとても少なかっただけに明日は難しいレースになるだろう。あと24時間で、できるだけしっかりと準備を整えていきたい。ベスト・セッティングを目指し、フロントローを獲得したチームメイトのデータも参考にしたい」

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