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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 9月25日 アラゴン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦アラゴンGP
■開催日:2016年9月23日(金)フリー走行総合結果
■開催地:スペイン/アラゴン
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:38度

REPORT

Movistar Yamaha MotoGP、アラゴンで順調なスタート

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとJ・ロレンソは、スペインのモーターランド・アラゴンで開催される第14戦スペインGPのフリープラクティスで総合4番手と7番手を獲得した。V・ロッシは序盤からペースをつかみ、第2セッションで4番手を獲得。一方、チームメイトのJ・ロレンソは序盤マシン・セッティングに専念しながら、第2セッション終盤には徐々にペースが上げて総合7番手につけた。

ロッシは第1セッションから好調ぶりを発揮。2回目のアタックでは、コースの感覚を確かめながら暫定トップに立つ。そのあとは完璧なマシンバランスを求めてセッティング作業に取り組む。リズムをつかむと1分49秒016のベストタイムをマークし、トップに0.186秒差と迫る2番手でセッションを終了した。第2セッションも同様の戦略で、序盤で暫定トップを記録した後にはマシン・セッティングに集中した。最後の3分間では再びペースを上げ、午前中のタイムをコンマ5秒近く更新する1分48秒669。トップから0.240秒差の総合4番手で初日を終了した。

一方のロレンソは3年連続優勝を狙うホーム・グランプリを順調にスタート。序盤はマシン・セッティングの向上に取り組みながらも、着実にペースを上げていった。第1セッション終盤には1分49秒台に入り、最終的には1分49秒573の記録で5番手。トップとの差は0.743秒とんなった。第2セッションではマシンの振動が発生、タイヤ・オプションのテスト等のセッティング作業に時間を費やす苦しい展開。それでも持ち前のメンタルの強さを発揮し、終盤には49秒台の壁を突破し、1分48秒914のベスト・タイムで7番手を獲得した。

Monster Yamaha Tech 3チームのエスパルガロが5番手を獲得

Monster Yamaha Tech 3チームのP・エスパルガロが、初日のフリープラクティスを5番手で終了した。第1セッションではJ・ロレンソに0.165秒差まで迫る自己ベストで9番手につける。第2セッションではマシンのセッティング最適化に取り組みさらなる進化を求めた。セッション中盤、ライダーたちの前に立ちはだかってきた第2コーナー転倒するも、即座にピットへ入り再スタート。12ラップ目でベストタイムを更新し、トップとの差を0.320秒まで縮めた。明日の予選では自己ベストポジションを獲得することを目指す。

一方、先週はワールド・スーパーバイク選手権ドイツ大会に出場していたチームメイトのA・ローズは、YZR-M1の感触を少しずつ取り戻しながら、日曜日の決勝に向けて準備を進めていった。第1セッションでは徐々にスピードを上げ、最終ラップで自己ベストを記録して17番手。午後からの第2セッションも着実にタイムを尻上がりに短縮するも、最後ラップで、エスパルガロと同様に第2コーナーにて転倒。気持ちを切り替え明日の予選で好番手置獲得を狙う。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP

V・ロッシ選手談(フリー走行総合4番手/1分48秒669)

「第1、第2セッションともに非常に順調だったけれど、今日の僕らにはやるべきことがいっぱいあった。日曜日に備えて、ニュータイヤの感触を確かめて、データを収集する作業を進める必要があったんだ。ファーストインプレッションからハードもソフトの感触がとても良かったことには驚いた。ニュータイヤとの相性は完璧なものなると思う。一方でタイヤへ蓄積するストレスが高いという問題を見つけることができた。いろいろ改善に取り組んで明日はトップを目指して頑張るよ」

J・ロレンソ選手談(フリー走行総合7番手/1分48秒914)

「2番手ぐらいのペースが出ていたと思うし、第1セッションは悪くなかった。ところが午後になるとフロントのミディアム・コンパウンドがコーナー内で激しく振動したんだ。そのためタイヤ・オプションをたくさん試す必要があった。結局午前中に使用したソフト・コンパウンドに戻したことで、最後にようやく調子があがってきたよ。明日は新しいセッティングを試すこと、電子制御システムを改善することで、もっと速くなることに取り組むよ」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「良いところもあったが、難しいところもあった。それでもまずまずのスタートと言っていいだろう。バレンティーノのほうはすべてが非常に順調で、ほとんどの走行でいい仕事ができた。両セッションで安定したペースを維持し、しかも終盤に余力を残して1分48秒6台を記録した。ホルヘのほうは残念ながら、午後のセッションで問題が出て苦しんだ。とくにフロントにミディアム・コンパウンドを履いた時のフィーリングが良くなかったようだ。そのなかでもセッション終盤には、すでに25ラップを走行していたフロントタイヤを使用して好タイムを記録。こうした難しい状況を考慮すれば、彼はそのなかでとてもいい仕事をしてくれたと思う。明日は我々にとって最も重要な仕事、つまりリアタイヤの耐久性向上に取り組まなければならない。また、ハンドリングの重さも気になっているので、マシンの向き換えで、より敏感に反応できるマシンにしていくことも明日の課題のひとつになるだろう」

Monster Yamaha Tech 3

P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合5番手/1分48秒749)

「順調にスタートを切ることができたよ。トップ5獲得は僕らにとって、とてもいい結果だと思う。タイム・シートを見ればわかるように、ここではホンダ勢が非常に好調なので、それに少しでも近づくことが最初に克服するべき課題なんだ。ところが第2セッションの中盤でミスをしてしまって、第2コーナーのマシンの向き換えで転倒。これは本当に悔しかった。予想もしていなかったことなので、今後また同じことが起こらないように、フロント・グリップ向上のためにセッティングを煮詰めていかなければならない。それでもセッションの最後には、マックスでプッシュしていたわけではなかったのにラップタイムが向上。明日はもっと前進できるようにセッティング作業に力を入れたい。目標はベスト・サテライト獲得。ターゲットはカルだ」

A・ローズ選手談(フリー走行総合20番手/1分50秒988)

「午前中の第1セッション、最初の数ラップは少し戸惑いもあったけれど、またYZR-M1のもとへ戻ってくることができてうれしいよ。第1セッションでは1本のフロントタイヤでほぼ決勝距離を走り切ることができたし、しかも終盤でラップタイムを短縮できたので良かったと思う。第2セッションでは期待していたほど前進できず残念だったけれど、改善すべきところははっきりわかっているので、これからデータを詳細に分析して明日以降のプランを練りたい。コーナー・スピード、とくに長いコーナーでのスピードをもっと上げていこと。そしてリア・グリップの向上。明日までにこれらの課題を克服し、フリープラクティス第3セッションでさらに強さを発揮したい。決勝でYZR-M1に乗るのをとても楽しみにしているんだ」

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