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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 9月4日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦イギリスGP
■開催日:2016年9月2日(金)フリー走行総合結果
■開催地:シルバーストーン/イギリス(5.902km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度 ■路面温度:20度

REPORT

曇天のシルバーストーン。ロレンソが4番手、ロッシは6番手で初日を終了

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、シルバーストーンで開催される第12戦イギリスGPのフリープラクティスに参加し、それぞれ総合4番手と6番手を獲得した。

今季4度目の優勝を狙うロレンソは、第1セッションから素早くリズムをつかんで好調をキープ。新型スイングアームの感触を確かめながら着実にペースを上げ、終盤ではコンスタントに2分02秒台をキープした。ベストタイムは2分02秒765。トップから0.282秒差で2位につけた。午後の第2セッションではさらに前進を見せ、ベストタイムを2分02秒032まで更新し、45分間のセッションのほとんどの時間帯でトップ3につけ、最終的には4番手で終了した。トップとの差は0.611秒だった。

チームメイトのロッシは、ブルノで試した新型シャシーを採用。セッティングに取り組んだ。第1セッションのベストタイムは、トップからは1.108秒の2分03秒591。午後の第2セッションでは、2分02秒台に入れ、第1セッションからタイムを1.329秒も更新。トップとの差を0.841秒に短縮し、総合6位を獲得した。

エスパルガロは11番手、初めてMotoGPに挑むローズは19番手

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロは、フリープラクティス第1セッションからセッティングを順調に進めて6番手を獲得。自信をつけて臨んだ第2セッションでは16ラップを走行し、順位では11番手に後退したものの、ヤマハ勢トップのロレンソに0.541秒差と健闘した。ポイントランキングではトップ・サテライトをキープしているエスパルガロが、明日はさらにペースアップし、決勝グリッドの好位置獲得を狙う。

負傷中のB・スミスに代わってチームに加わり、第12戦イギリスGPと第13戦サンマリノGPに出場するA・ローズ。MotoGPデビューとなった初日、第1セッションこそマシンのフィーリングをつかむために多くの時間を使ったが、第2セッションになると適応能力の高さを見せてベストタイムを2.370秒も更新。最終的にはエスパルガロに1.2秒差まで近づいた。明日の予選でさらなる前進が期待される。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(フリー走行総合4番手/2分2秒032)

「今年は、ミシュラン・タイヤを履き、新型電子制御システムを採用しているから、マシンの挙動が例年とは違っているんだ。そしてどうやら、このことがこのコースでは特に、ラップタイム向上を難しくしてしまっているようだ。でも、今日は主にコーナリング特性の向上に取り組み、一定の成果を得ることができた。明日も天候が重要な鍵を握ることになるだろうが、ドライになってくれれば、さらに前進して日曜日の決勝に備えることができると思う」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合6番手/2分2秒262)

「難しいコンディション。それでも両セッションともドライになり、スリックタイヤを使うことができたのだからラッキーだったね。今回は新型シャシーとスイングアームが投入されていて、それらについてしっかり把握するため、フリープラクティスのなかでやらなければならないことがたくさんあった。だからドライでなければならなかったんだ。結果、いくつかのものは気に入ったものも見つかった。明日は適正なバランスと、適正な使用パーツを見極めることが目標になるだろう。今日はセッション終盤でみんなが速くなってきて、僕もソフト・コンパウンドを履いてタイム更新を狙ったが、残念ながら十分に上がらなかった。明日もコンディションが良くなることを期待している」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「フリープラクティスの中で、いくつかの新しいパーツをテストし、順調なスタートを切ることができた。バレンティーノは2種類のシャシースペックを、ホルヘはスイングアームを乗り比べてテストしたんだ。それに加えてリアグリップ特性やマシンの旋回性の向上を追求しながら、いくつかのタイヤ・スペックも試していた。ドライでの路面状況が期待していたほど良くはなかったため、難しい作業ではあったが、それでもふたりのスピードや走り自体に影響するようなことはなく、初日ですでに十分にペースが上がっている。明日も、できれば午前中だけはドライを期待したい。さらにセッティングを向上させなければならないし、タイヤをテストするためには必ず長距離走行を行わなければならないからだ」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合11番手/2分2秒573)

「フリープラクティス初日をとても順調に終えることができた。明日はさらに順位を上げていけると思っている。第1セッションから、とても気持ちよく乗れていて、午後はさらに大きく前進することができたんだ。ただ、トップ10を僅差で逃してしまったことは残念。明日の午前中は天気があまり良くないようだからね...。今日は第1セッションと第2セッションでグリップ・レベルが大きく変化した。理由はいくつかあるけれど、いずれにしても同様のフィーリングを得ることができず苦労したんだ。これからデータを分析し、明日までに解決策を見つけたい。改善の余地が残っているところは、主にコーナーのスピードだと考えている。また、タイヤ・チョイスについてもいろいろ試しているけれど、決勝で使うものを決定するまでにはもう少し時間が必要だ。路面コンディションは今後も変化し続けるからね。もしも明日、雨が降ったとしても良い仕事ができると確信しているので、予選セッションでは好位置を目指す!」

A・ローズ選手談(フリー走行総合19番手/2分3秒855)

「グランプリの初日を楽しむことができ、今は明日の走行をとても楽しみにしているんだ。目標は日々、進化し続けること。第1セッションではちょっとしたミスがあり、最終ラップで転倒してしまったが、貴重な走行時間をほとんど無駄にせずに済んだからよかったよ。でも、チームのみんなに迷惑をかけたことは申し訳ないと思っているし、懸命にマシンを直してくれ心から感謝しているよ。第2セッションでは、さらにマシンのことがわかってきたので自信も持って走れるようになってきた。もちろんまだ多くの課題が残っているけれど、今日一日で大きく前進できたことは確かだ。初日が終わり、そのなかで起こったことをしっかり思い出し、そして明日は、僕自身の進化を追求していきたい。最終的には、トップに近づけると確信できたし、チームメイトのポルにはさらに近づきたいと思っている。一方で、現実の厳しさも忘れてはいけない。速くなればなるほど、厳しさは増すからね。今日は良い仕事ができたと思う。チームの努力に感謝し、明日はさらにプッシュしていくよ」

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