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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 5月22日 イタリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第6戦イタリアGP
■開催日:2016年5月21日(土)予選結果
■開催地:ムジェロ/イタリア(5.245km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:47度
■PP:V・ロッシ(1分46秒504)

REPORT

ロッシが今季2度目、通算63度目のポールポジションを獲得!
ロレンソは5番手でセカンドロー、スミスが8番手で3列目

ホームGPを記念するスペシャルカラーのヘルメットを纏ったMovistar Yamaha MotoGPのV・ロッシが、予選で地元ファンの大声援を受け、見事ポールポジションを獲得した。チームメイトのJ・ロレンソは、15番手となり、明日の決勝はセカンドローから臨む。

大勢のファンが応援に駆けつけ、サーキット周辺の丘が黄色に染まった様子を描いたスペシャルカラーのヘルメットを装着したロッシ。予選では他のライダーを先にいかせ、ゆっくりと後方からスタートした。その最初のアタックでは、1分48秒433を記録し10番手、2ラップ目で1分47秒593として8番手へ上がった。3ラップ目はタイムを更新できなかったが、その後ピットへ戻りタイヤを交換。コース復帰後はすぐさまペースを上げ、4回目のアタックで1分46秒504という驚異的なタイムを記録しトップに立った。セッション終盤はライバルたちもタイムを縮めてきたが、ロッシには及ばず。0.094秒差をキープし、今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。

チームメイトのロレンソは真っ先にコースインスすると、1ラップ目からペースを上げ、1分47秒116を記録し3番手となる。5分後にピットに戻り、ニュータイヤに交換してコースに戻りタイムアタック。4番手に後退したロレンソは、タイム短縮を狙って懸命にプッシュし、1分47秒005へと更新したがポジションを上げることはできなかった。そこで再びピットインし、フロントタイヤを交換。残り2分でコースに戻り、タイムの更新に挑んだ。その最終ラップで1分46秒882へ更新したもののフロントローには届かず、5番手2列目で決勝を迎えることとなった。

Monster Yamaha Tech 3のB・スミスは、激しい接近戦となった予選で大健闘。グリッド3列目8番手ポジションを獲得した。スミスは、午前中のフリープラクティス3で、昨日までの自己ベストを1.7秒も短縮。これで7番手となり直接Q2へ進出した。さらにQ2でも開始早々からハイペースを維持し、最終ラップで自己ベストをさらに更新してトップ・サテライトを獲得した。スミスのラップタイムはセカンドローのトップにコンマ5秒差と迫るもので、明日の決勝では、ファクトリー勢に少しでも近づき、昨年の5位の再現を狙う。

一方のP・エスパルガロもベストを尽くしたが、Q1で不運にも転倒があり最後までアッタクできなかった。これにより決勝は、グリッド5列目からスタートすることとなった。フリープラクティス3では、スタートするやペースを上げていったエスパルガロ。しかしその中盤で転倒。スペアマシンに乗り換えて再スタートしたもののトップ10入りを逃してQ1出場が決まった。ここでは5分足らずで自己ベストの1分47秒159を記録。さらにペースを上げていこうとした矢先、第10コーナーで転倒した。Q1で記録したタイムはQ2では6番手に相当するもの。明日はそのペースを生かして好位置を狙う。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(予選トップ/1分46秒504)

「ムジェロではここ何年も苦労ばかりで、ポールポジションは本当に久しぶりなんだ。だから今日はとってもうれしいよ! 今日の午後のフリープラクティスでマシンの状態が大きく向上したおかげでペースも上がっていた。予選はいつだって難しいけれど、適切な時間帯に適切な方法で取り組むという基本を守ることでこの結果を導き出すことができた。ポールポジションでのスタートは、すべてのファンに喜んでもらえるだろう。このサーキットではとくに、僕が前を走ることがとても重要だからね」

J・ロレンソ選手談(予選5番手/1分46秒882)

「すべてのプラクティス・セッションで、何らかの原因があって、他のライダーと比べニュータイヤのアドバンテージを生かすことができなかった。そして予選でもベストを尽くしたけれど、やはり問題が残ってしまった。とくにブレーキングについては、明日までに原因を究明しなければならない。ペース自体は悪くないので、今日の結果よりも上にいけると思うが、明日は多くのライダーに優勝のチャンスがあるのは確かだ」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「バレンティーノは本当にすばらしかった! ウイークを通じて懸命に作業に取り組んできたが、予選でついにその成果が現れた。非常にクレバーなライディングで1分46秒台をマーク。これで今季2度目、ムジェロでは実に8年ぶりのポールポジション獲得になった。このサーキットはオーバーテイクが非常に難しいので、トップからのスタートがとくに重要だ。ホルヘは、本来の速さを出し切ることができなかった。ブレーキングに少し課題を抱えているが、これを解決できれば、決勝はいつものような走りを見せてくれるはず。明日は天気が良さそうなので、我々を応援してくれる観客たちに楽しんでもらえるよう、すばらしいレースをしたい」

Monster Yamaha Tech 3
B・スミス選手談(予選8番手/1分47秒247)

「トップ・サテライトを獲得することができてとてもうれしいよ! この調子なら明日もきっといいレースができる。非常に厳しい戦いで、トップライダーでもQ2に進めなかった。だから僕が、フリープラクティス3でいい走りができ、Q2へ進むことができたのは幸運だった。今シーズンはここまでずっと苦労してきたので、今日の結果を喜ぶべきだろう。前回のル・マンからチームも僕も前進し始めたと思っていたけれど、あの時は決勝でミスをしてしまったからね。過去の教訓から、今回はここまで来ることができたと思う。フリープラクティス4でタイヤのことに時間を使い過ぎたため、Q2の序盤は思うようにペースが上がらなかった。でも決勝のために正しいチョイスができたと思っているよ。今日も十分にすばらしかったけれど、24時間後にまたトップ・サテライトの位置にいたい。明日は暑くなるようなので、今日のうちにすべてのタイヤをチェックし、どのコンパウンドを使用するか選択したい。マシンについてはもう少し最終調整が必要だけど、好スタートを決め、ファクトリー勢にできるだけ長くついていきたい」

P・エスパルガロ選手談(予選14番手/1分47秒159)

「ここまでの努力を結果に結びつけることはできなかったけれど、決勝になれば本来の強さを発揮できると信じている。午前中にフロントタイヤで3種類のコンパウンドをテストしたが、そのひとつのフィーリングが良くなくて転倒してしまった。今日の最終結果については、なんだかとても奇妙な感じで、Q2に進めなかったけどパフォーマンスは悪くなかったし、ペースもかなり上がっていたので満足しているよ。Q1での転倒は完全に僕のミス。言い訳は何もできないけれど、少なくともペースは決して悪くない。今の状況を変えられないことは、もちろんわかっているが、Q1の記録で見ればセカンドローに並べていたことは事実なので、明日は自信をもって決勝に臨むよ」

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